【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日続落・一時2万1000円割れ、円高でリスクオフ継続 (2月14日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 21251.24
高値 21371.01(09:09)
安値 20950.15(13:05)
大引け 21154.17(前日比 -90.51 、 -0.43% )
売買高 18億4229万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆4450億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日続落、一時2万1000円割り込む場面も
2.前日の米株高も1ドル=107円割り込む円高でリスクオフ継続
3.10-12月期GDPが事前予測を下回ったことも買い気を削ぐ
4.後場にいったんプラス転換するなど売り買い錯綜も終盤に軟化
5.自動車中心に輸出株売られ、東証1部の76%の銘柄が下落
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは39ドル高と3日続伸。米消費者物価指数の発表を前に様子見姿勢も強まるなか、シスコシステムズやウォルマートなどが買われ指数を押し上げた。
東京市場では前日の米株上昇を引き継ぎ高く始まったものの、買いが続かずマイナス圏に。日経平均は一時2万1000円台を割り込む場面もあった。
14日の東京市場は、見切り売りと押し目買いが入り乱れる展開で方向感の定まらない動きとなった。前日の米国株市場でNYダウをはじめ主要3指数がいずれも3日続伸したことを受け、朝方は買いが優勢だった。しかし、寄り前に内閣府が発表した17年10-12月期のGDP速報値が市場コンセンサスを下回ったことや、取引時間中に為替が1ドル=107円台を割り込むなど急速に円高に振れたことなどを受け下値模索の展開に変わった。日経平均は一時300円近く下げ2万1000円台を割り込んで推移した。後場に入るといったん買い戻され、プラス圏に浮上する局面もあったが、大引けにかけて再度軟化した。結局、自動車など輸出セクターを中心に売り直され、東証1部全体の76%の銘柄が下落している。
個別では、トヨタ自動車<7203>が値を下げ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も軟調。ソフトバンクグループ<9984>、NTT<9432>なども安い。ルックホールディングス<8029>が急落したほか、メック<4971>、ワタミ<7522>なども大幅安となった。トリドールホールディングス<3397>、ブレインパッド<3655>も売られた。北の達人コーポレーション<2930>も大きく下落した。
半面、東京エレクトロン<8035>が買い優勢となり、東海カーボン<5301>が商いを伴い大幅高。資生堂<4911>も上昇した。日本製鋼所<5631>が急伸、アイロムグループ<2372>、タムロン<7740>も値を飛ばした。ブイ・テクノロジー<7717>、ワールドホールディングス<2429>が買われたほか、ペプチドリーム<4587>も物色人気に。フルキャストホールディングス<4848>、日本金銭機械<6418>も高い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、東海カ <5301> 、資生堂 <4911> 、大塚HD <4578> 、スクリン <7735> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約56円。うち28円は東エレク1銘柄によるもの。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、日東電 <6988> 、京セラ <6971> 、デンソー <6902> 。押し下げ効果は約69円。
東証33業種のうち上昇は7業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)石油石炭製品、(3)医薬品、(4)鉱業、(5)食料品。一方、下落率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)海運業、(3)非鉄金属、(4)その他金融業、(5)金属製品。
■個別材料株
△nms <2162> [JQ]
今期最終を10%上方修正、今期配当を実質増額修正。
△リミックス <3825> [東証2]
今期最高益予想を4.2倍上乗せ。
△東海カ <5301>
今期経常は3.3倍増で11期ぶり最高益、12円増配へ。
△日製鋼 <5631>
今期経常11%上方修正、記念配当実施。
△アトラエ <6194> [東証M]
1→3の株式分割を実施。
△野村マイクロ <6254> [JQ]
今期経常を一転33%増益に上方修正、配当3円増額。
△鈴木 <6785>
今期経常を10期ぶり最高益に上方修正。
△日本モゲジS <7192> [東証2]
今期経常を14%上方修正、今期配当を実質増額修正。
△Vテク <7717>
今期最高益予想を21%上乗せ、配当も70円増額。
△タムロン <7740>
今期経常は17%増益へ。
▼ビリングシス <3623> [東証M]
今期経常は31%減益へ。
▼ホットリンク <3680> [東証M]
今期最終は79%減益へ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)東海カ <5301> 、(2)鈴木 <6785> 、(3)第一カッタ <1716> 、(4)日製鋼 <5631> 、(5)タムロン <7740> 、(6)アイロムG <2372> 、(7)Vテク <7717> 、(8)ワールドHD <2429> 、(9)スクリン <7735> 、(10)フルキャスト <4848> 。
値下がり率上位10傑は(1)メック <4971> 、(2)ルックHD <8029> 、(3)ワタミ <7522> 、(4)リニカル <2183> 、(5)マツオカ <3611> 、(6)日理化 <4406> 、(7)キャリインデ <6538> 、(8)オークネット <3964> 、(9)スノーピーク <7816> 、(10)ファインデ <3649> 。
【大引け】
日経平均は前日比90.51円(0.43%)安の2万1154.17円。TOPIXは前日比14.06(0.82%)安の1702.72。出来高は概算で18億4229万株。値上がり銘柄数は432、値下がり銘柄数は1581となった。日経ジャスダック平均は3831.71円(74.47円安)。
[2018年2月14日]
株探ニュース