【市況】6日の米国市場ダイジェスト：NYダウは567ドル高、荒い値動きも反発に転じる

■NY株式：NYダウは567ドル高、荒い値動きも反発に転じる

6日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は567.02ドル高の24912.77、ナスダックは148.36
ポイント高の7115.88で取引を終了した。VIX(変動率）先物指数に連動するデリバティ
ブ商品の影響などでVIX指数が取引開始前に大きく上昇し、大幅安で寄り付いた。その
後は買い戻しが優勢となり、主要株価は大きく反発。その後は売り買いが交錯したも
のの、長期金利の上昇を嫌気した売りが一巡すると上昇に転じ、引けにかけて上げ幅
を拡大する展開となった。セクター別では、自動車・自動車部品や半導体・半導体製
造装置が上昇する一方で公益事業や不動産が下落した。

半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)は一部アナリストによる投資判断引き上げを
受け、大幅上昇。自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)は決算内容が好感され、堅
調推移、同業のフォード(F)も連れ高。製薬のファイザー(PFE)は決算が予想を上振
れ、買われた。一方で、iPhoneの部品を供給する半導体のシーラス・ロジック(CRUS)
は軟調な業績見通しが嫌気され、下落した。

エンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)はマーケット終了後に10-12月期決
算を発表し、売上高は予想を下振れたものの、一株利益は上振れた。時間外取引で上
昇して推移している。


Horiko Capital Management LLC


■NY為替：米国株急反転、ドル・円は109円台半ばまで戻す

6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円65銭まで上昇後、109円09銭まで反落したものの、米国株の反転を受けてドルを買い戻す動きが広がり、109円56銭で引けた。米国の12月貿易赤字の予想以上の拡大を嫌ったドル売り、株安を嫌気したリスク回避の円買いが優勢となったが、株式相場の回復で安心感が広がり、リスク回避の動きは後退した。

ユーロ・ドルは、1.2314ドルまで下落後、1.2405ドルまで反発し、1.2377ドルで引けた。ユーロ・円は、134円53銭まで下落後、135円73銭まで反発。ポンド・ドルは、1.3836ドルから1.3980ドルまで戻した。ドル・スイスは、0.9398フランまで上昇後、一時0.9347フランまで反落した。


■NY原油：続落で63.39ドル、米国株の伸び悩みを嫌気

NY原油先物3月限は続落（NYMEX原油3月限終値：63.39 ↓0.76）。ニューヨーク商業取引所（NYMEX）のWTI先物3月限は前日比－0.76ドルの63.39ドルで取引を終えた。一時63.12ドルまで下落した。通常取引の時間帯でNYダウが伸び悩んでいたことから、原油先物の上値は重いままだった。原油在庫の増加観測や株安によるエネルギー需要の伸び悩みが引き続き売り材料となっていたようだ。ただし、NYダウが取引終了時点にかけて急反転し、567ドル高で引けていることから、原油先物は時間外取引でやや反発している。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比（騰落率）

バンクオブアメリカ（BAC） 　31.20ドル　+0.94ドル（+3.11％）
モルガン・スタンレー（MS）　54.33ドル　+1.78ドル（+3.39％）
ゴールドマン・サックス（GS）258.70ドル　+9.59ドル（+3.85％）
インテル（INTC）　　　　　　44.91ドル +0.39ドル（+0.88％）
アップル（AAPL）　　　　　　163.03ドル　+6.54ドル（+4.18％）
アルファベット（GOOG）　　　1080.60ドル　+24.80ドル（+2.35％）
フェイスブック（FB）　　　　185.31ドル　+4.05ドル（+2.23％）
キャタピラー（CAT） 　　　　156.41ドル　+5.33ドル(+3.53％）
アルコア（AA）　　　　　　　49.43ドル　+0.97ドル（+2.00％）
ウォルマート（WMT） 　　　　100.90ドル　+0.81ドル（+0.81％）
スプリント（S） 　　　　　　5.10ドル　-0.03ドル（-0.58％）

《HT》

　提供：フィスコ