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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

VIX短先物 <日足> 「株探」多機能チャートより

■VIX短先物 <1552>  14,790円 (+3,000円、+25.5%) ストップ高

 国際のETF VIX短期先物指数 <1552> [東証E]がストップ高。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時に上昇する特性を持つ。5日の米VIX指数は、前週末に比べ20.01(2.1倍)高の37.32に急騰している。NYダウは5日、前週末比1175.21ドル安の2万4345.75ドルと、過去最大の下げ幅を記録した。米長期金利の上昇を背景にした投資家心理の悪化を受け、リスク回避の動きが強まった。下げ幅は一時、1600ドルに迫る全面安となった。

■クリエイト <3024>  700円 (+100円、+16.7%) ストップ高

 管工機材の卸売りを手掛けるクリエイト <3024> [JQ]がストップ高。5日に決算と配当増額、株主優待の新設を発表しており、これらを評価する買いが向かった。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比46.6%増の3億2400万円に拡大した。売上高が堅調に推移する中、販管費が減少したことなどが大幅増益の要因となった。通期計画の3億7000万円に対する進捗率は87.6%に達しており、業績上振れが期待できる状況にある。併せて、設立70周年記念配当2円を実施する形で、今期の年間配当を従来計画の12円→14円(前期は12円)に増額修正した。また、新たに導入する株主優待制度では、毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、一律でクオカード1000円分を贈呈する。

■シグマクシス <6088>  1,541円 (+128円、+9.1%)

 東証1部の上昇率2位。シグマクシス <6088> が4日ぶりに急反騰し、昨年来高値を更新した。5日に発表した18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比69.0%増の8.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。コールセンター案件に伴うハードウェア製品の販売が減少したものの、利益率の高いコンサルティングサービスの売上増加や内製化の進展で採算が向上したことが寄与。持分法投資損益の改善や受取配当金の増加も利益を押し上げた。昨年12月に上方修正した通期計画の10億円に対する進捗率は83.0%に達しており、さらなる業績上振れが期待できる状況にある。

■バローHD <9956>  2,763円 (+115円、+4.3%)

 東証1部の上昇率4位。バローホールディングス <9956> が大幅反発。同社は6日午後1時に、18年3月期第3四半期累計(17年4-12月)の連結営業利益が111億1700万円(前年同期比6.6%減)になったと発表。ただ、10-12月期の営業利益は43億3200万円(前年同期比4.3%増)と、小幅ながら増益を確保した。10-12月期の営業収益は1430億3400万円(同2.7%増)となった。ドラッグストアホームセンターの既存店売上高がともに11・12月と2ヵ月連続で前年実績を上回ったほか、スーパーマーケットの既存店売上高が12月にプラス転換したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■マルハニチロ <1333>  3,255円 (+120円、+3.8%)

 東証1部の上昇率5位。マルハニチロ <1333> が全般急落相場に逆行し、3日ぶり大幅反発。5日に発表した4-12月期決算は経常減益となったが、決算とあわせて通期予想の上方修正を発表しており、これがポジティブサプライズとなったようだ。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比4.7%減の251億円だった。漁業・養殖セグメントが好調だった一方、魚価高騰や円安による仕入れコストの増加が利益を圧迫した。しかしながら、売上、利益ともに当初の年間計画に対しては好調に推移していることを踏まえ、通期の同利益を従来予想の250億円→275億円に10.0%上方修正。減益率が10.3%減→1.3%減に縮小する見通しとなった。

■冶金工 <5480>  315円 (+11円、+3.6%)

 東証1部の上昇率7位。日本冶金工業 <5480> が3日ぶり大幅反発。5日、同社が18年3月期の連結最終利益を従来予想の12億円→37億円に3.1倍上方修正。従来の48.9%減益予想から一転して57.5%増益見通しとなったことが買い材料視された。ステンレス材の販売価格引き上げや子会社の業績好調が寄与する。川崎製造所の火災事故にかかる保険差益14.8億円を計上することも最終利益を押し上げる。業績上振れに伴い、従来未定としていた期末一括配当は4円(前期は2.5円)実施する方針としたことも支援材料となった。

■アイスタイル <3660>  1,402円 (+31円、+2.3%)

 アイスタイル <3660> が全般安のなか続伸し、連日の実質上場来高値更新となった。前週末2日の取引終了後に発表した第2四半期累計(17年7-12月)連結決算で、売上高138億5100万円(前年同期比64.4%増)、営業利益12億1300万円(同65.9%増)、純利益6億9900万円(同47.3%増)と大幅増益だったことが引き続き好材料視された。BtoBの既存サービスが着実に成長したほか、@cosmeでランキング上位の商品の取り扱いの強化や、@cosmeからの送客の強化などが奏功しBeauty Service事業が好調に推移したという。また、中国越境EC事業も急成長しているとしていることから、16日からの中国の春節を控えて、業績へのさらなる好影響も期待されているようだ。なお、18年6月期業績予想は売上高266億円(前期比40.8%増)、営業利益20億円(同36.5%増)、最終利益11億5000万円(同6.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■三菱自 <7211>  830円 (+12円、+1.5%)

 三菱自動車工業 <7211> が反発。5日、同社が18年3月期の連結経常利益を従来予想の790億円→1100億円に39.2%上方修正。増益率が8.8倍→12倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。中国や東南アジア、北米などで販売台数が上振れするうえ、コスト削減の進展も寄与する。円安による採算改善や持分法投資利益の増加なども利益を押し上げる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の14円→17円(前期は10円)に増額修正したことも支援材料となった。

※6日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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