【市況】NY株式:NYダウは665ドル安、雇用統計上振れで利上げペース加速を警戒
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
2日の米国株式相場は下落。ダウ平均は665.75ドル安の25520.96、ナスダックは144.92ポイント安の7240.95で取引を終了した。1月雇用統計で非農業部門雇用者数が大幅に増加したほか、平均時給の伸びが前年比で2009年以来で最大となるなど労働情勢の改善が続き、米経済のインフレ上昇から利上げペースが加速するとの懸念が広がり、終日軟調推移となった。ダウは660ドルを超す大幅下落となった。セクター別では全面安となり、特にエネルギーやテクノロジー・ハード・機器の下落が目立った。
石油大手のエクソン・モービル(XOM)は決算内容が嫌気され、下落。検索大手のアルファベット(GOOGL)は1株利益が予想を下振れ、軟調推移。携帯端末のアップル(AAPL)は業績見通しが予想に届かず、売られた。一方で、玩具メーカーのマテル(MAT)は18年度の業績回復に期待する見方が多く、上昇。ネット小売のアマゾン(AMZN)は決算内容が好感され、堅調推移となった。
ミネアポリス連銀総裁は、賃金上昇は米経済にプラスである一方で、上昇が続く場合は金利動向に影響を及ぼす可能性があるとの考えを示した。
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《TM》
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