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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):GMO、コロプラ、NEC

GMO <日足> 「株探」多機能チャートより
■Genky <9267>  3,590円  +110 円 (+3.2%)  本日終値
 Genky DrugStores<9267>が大幅高。この日正午ごろに発表した1月度の営業速報で、既存店売上高が前年同月比6.1%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。なお、全社売上高は同16.0%増だった。

■GMOインターネット <9449>  2,063円  +61 円 (+3.1%)  本日終値
 GMOインターネット<9449>が後場上げ幅を拡大。この日、ブロックチェーンを活用した新しいビジネスの実現を迅速な立ち上げから支援するプラットフォーム「Z.com Cloudブロックチェーン」正式版を提供開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「Z.com Cloudブロックチェーン」は、仮想通貨「イーサ(ETH)」での取引を行えるブロックチェーンプラットフォーム「イーサリアム」を利用して、ブロックチェーン上に分散型のアプリケーションを構築できるPaaS型のブロックチェーンプラットフォーム。16年12月からβ版を無料で提供しており、オープンソースの開発や実証実験を経て、そこで得た知見をもとにブラッシュアップし、今回、正式版を提供することになったという。なお、開発したオープンソースは、6種類のプロダクトモデルとして無料で公開している。

■かんぽ生命保険 <7181>  2,889円  +62 円 (+2.2%)  本日終値
 かんぽ生命保険<7181>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券が19日付で、投資評価を新規「1」、目標株価3300円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券では、高齢者顧客基盤と資産運用高度化、第三分野特約の販売強化など株式市場が十分に株価に織り込んでいない3点のポテンシャルが顕在化すれば、同証券の目標株価が現実味を帯びると指摘。20年3月期に日本郵政<6178>による同社株売り出し(出資比率50%へ低下)を想定したブルシナリオでは、売り出し時の自社株買い500億円実施(需給緩和目的)、上乗せ規制緩和を想定した新規業務拡大などにより、理論株価3800円と試算され、ここからは同証券による目標株価からブルシナリオの可能性を織り込みに行く局面として、生保業界内トップピックとしている。

■インフォマート <2492>  691円  +12 円 (+1.8%)  本日終値
 インフォマート<2492>が続伸。前週末19日の取引終了後、中期利益計画の最終年度にあたる18年12月期の業績予想について、売上高79億6500万円(前期比18.7%増)、営業利益25億1200万円(同42.4%増)としたことが好感されたようだ。「受発注事業」「規格書事業」および「ES事業」の各プラットフォームの利用企業数の増加によりシステム使用料が増加することが業績を牽引する見通し。また、ソフトウエア償却費の減少による売上原価の減少なども寄与するとしている。同時に、集計中の17年12月期連結業績について、売上高が従来予想の79億円から67億900万円(前の期比9.0%増)へ、営業利益が26億300万円から17億6400万円(同9.8%減)へ、最終利益が8億8700万円から3億7000万円(同69.3%減)へ下振れたようだと発表した。受発注事業の新システム「BtoBプラットフォーム受発注(卸会社と食品メーカー間)」の立ち上げが遅れたことに加えて、ES事業の「BtoBプラットフォーム請求書」の既存有料契約企業の稼働の進捗が計画に対して遅れたことなどが要因としている。

■コロプラ <3668>  974円  +14 円 (+1.5%)  本日終値
 コロプラ<3668>が反発。今月10日、任天堂<7974>から特許権侵害に関する訴訟を提起されたと発表以降、株価は冴えない展開となっていたが、この日午前9時57分、資産運用世界大手である米キャピタル・グループ傘下のキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントが大量保有報告書を提出し、保有比率5.57%となったと発表したことで、需給思惑的な買いが入ったようだ。なお、保有目的は顧客である日本国外の投資信託のための純投資という。また、報告義務発生日は1月15日となっている。

■Gunosy <6047>  3,085円  +40 円 (+1.3%)  本日終値
 Gunosy<6047>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で、投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」とし、目標株価を3300円から3800円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、17年9~11月期決算は上期会社予想を達成し、全体的に堅調であったにも関わらず株価は下落したが、これはニュースパス、LUCRA(ルクラ)に比べて、グノシーのアクティブユーザー数の伸びの鈍化が一因と判断。しかし、媒体としてのグノシー、ニュースパス、LUCRAとアドネットワークのGunosyNetworkは、同じ広告プラットフォームで運用されていることから、媒体価値はトータルでの評価が適当であると指摘。自ら広告プラットフォームを運用している点の評価は、従来から変わらないとしている。 

■NEC <6701>  3,145円  +40 円 (+1.3%)  本日終値
 NEC<6701>が続伸。きょう付の日本経済新聞で量子コンピューターの研究開発を日本企業が本格化させると報じられており、なかで、NECは「『頭脳』にあたる基礎回路を2018年度中に開発し、23年度にも実用化する」とあることが好材料視されたようだ。記事によると、日本勢は基礎研究では先行したが、商用化では遅れていることから、政府では18年度から大学などの研究支援を強化する方針だという。産官学の連携による研究開発の本格化が期待できることから、YKT<2693>やエヌエフ回路設計ブロック<6864>など他の関連銘柄も物色人気が上昇。また、同じ記事のなかで「関連技術に3年間で500億円を投じる」とされた富士通<6702>もしっかりとなった。

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