【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):北の達人、ヨシムラHD、アンジェス
北の達人 <日足> 「株探」多機能チャートより
19日、北の達人コーポレーション <2930> が2月14日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■トリケミカル研究所 <4369> 5,090円 +700 円 (+16.0%) ストップ高 本日終値
19日、東証がトリケミカル研究所 <4369> [JQ]を26日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。
■ヨシムラHD <2884> 11,410円 +1,500 円 (+15.1%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率5位
ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>がストップ高と連日の急騰で上場来高値を更新。15日の取引終了後に、1対5株の株式分割を発表したことを契機に買い人気が沸騰。分割発表後の5営業日で株価上昇率は約7割に達した。食品業界に特化し、事業継承などで問題を抱える中小企業を買収・支援するビジネスを展開しており、成長性は高く分割の権利落ち後の株価再上昇が期待されている。こうしたなか、26日の権利取り最終日に向け買い人気が強まっている。
■アンジェス <4563> 769円 +100 円 (+15.0%) ストップ高 本日終値
アンジェス<4563>がストップ高。前引け後に、開発中の重症虚血肢を対象としたHGF遺伝子治療薬について、1月22日、厚生労働省に対して再生医療等製品の製造販売承認申請を行ったと発表しており、これを好材料視した買いが入った。HGF遺伝子治療薬は、同社が設立以来手掛けてきた主力プロジェクトで、14年10月に重症虚血肢を対象とした医師主導臨床研究が実施され、17年8月に終了。その間、従前に実施した第3相臨床試験の結果を受けて08年3月に製造販売承認申請を行ったが、さらなる臨床データの集積が必要との判断に至ったことから、いったん申請を取り下げていた。その後、13年に再生医療等製品への条件および期限付承認制度が導入されたことから、今回、製造販売承認申請を行ったという。なお、同剤が承認を得た場合、国内では初の遺伝子治療薬となる見込みだ。
■アエリア <3758> 2,005円 +187 円 (+10.3%) 本日終値
アエリア<3758>が3日続伸。前週末19日の取引終了後、連結子会社アリスマティックが、新作アプリ「干支かれ ~十二支に猫が漏れた理由~」の公式事前登録キャンペーンを15日に開始したとを発表しており、これを好材料視した買いが入った。同タイトルは、累計1000万人以上がプレイしている「イケない恋愛シリーズ」を展開するアリスマティックが、満を持して投入する、豪華声優陣を起用し、十二支をテーマにしたアプリ。18年春のリリースに向けて現在開発中としている。
■ラクオリア創薬 <4579> 3,140円 +251 円 (+8.7%) 本日終値
ラクオリア創薬<4579>が大幅続伸で上場来高値を更新した。同社はきょう、導出先のAskAt(名古屋市)が、審査中だったEP4拮抗薬(AAT-007)のがんを対象とした治験届が、中国国家食品医薬品監督管理局(CFDA)から承認されたと発表したことを明らかにした。同社は2013年1月に、AskAtとEP4拮抗薬に関する導出契約を締結しており、今回の件で同社はAskAtから一時金を受領する。また、同社は今後AskAtがEP4拮抗薬により得られる収益に対し、一定料率のロイヤルティーを受け取る権利も持っている。
■エボラブルアジア <6191> 2,480円 +151 円 (+6.5%) 本日終値
エボラブルアジア<6191>が4日ぶりに反発。同社は19日取引終了後に、17年12月度の取扱高(速報値)が41億3913万円(前年同月比75%増)になったと発表。11月の伸び率(61%増)から拡大していることが好感されたようだ。なお、今期累計取扱高は129億778万円となっている。
■HIOKI <6866> 3,270円 +175 円 (+5.7%) 本日終値
HIOKI<6866>が続伸し、新値追い。同社は19日取引終了後に、17年12月期の期末配当を従来計画比5円増額の35円にすると発表。配当修正は、現時点で前回予想より利益が増加する見込みとなったため。なお、中間配当25円とあわせた年間配当は60円(従来計画は55円)となる。
■ISID <4812> 2,900円 +139 円 (+5.0%) 本日終値
ISID<4812>が3日ぶりに反発。前週末19日の取引終了後、集計中の17年12月期連結業績について、売上高が従来予想の840億円から834億2300万円(前の期比4.6%増)へ、営業利益が67億円から54億8900万円(同15.4%減)へ、純利益が45億4900万円から44億3800万円(同3.1%減)へ下振れたようだと発表したが、想定内との見方が強いうえ、純利益は市場予想平均の40億円強を上回ることから買いが入ったようだ。金融業向けが厳しく推移していることに加えて、不採算案件が複数発生したことに伴う原価の増加が要因としている。なお、純利益は固定資産売却益の計上などで修正幅が縮小している。
■RSテクノ <3445> 6,890円 +240 円 (+3.6%) 本日終値
19日、RS Technologies <3445> が17年12月期の連結経常利益を従来予想の26.5億円→31億円に17.0%上方修正。増益率が82.8%増→2.1倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。前期業績の上方修正は昨年8月に続き、2回目。再生処理した半導体シリコンウエハーや半導体生産設備の販売が想定より伸びたことが寄与。併せて、電機部品商社のユニオンエレクトロニクスソリューションの全株式を取得し子会社化することを明らかにしている。半導体生産設備の買取・販売事業の拡大につなげる構えだ。
株探ニュース