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【市況】<マ-ケット日報> 2018年1月19日

 19日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比44円高の2万3808円だった。前日に下落した反動から買いが先行し一時100円を超える上げとなた。しかし、19日の米連邦予算期限切れ(政府機関閉鎖)を巡る不透明感から後場は上げ幅を縮小。米金利が10カ月ぶり水準まで上昇しながら円安があまり進まなかったことも上値を買いにくくさせているようである。

 昨日の米国市場は短期的な利益確定売りが優勢となりダウ平均は反落した。前日に300ドルを超える大幅高を演じた反動が出たようだ。年初から相場上昇をけん引してきたボーイングの下げをきっかけに利食い売りの動きが拡大。ボーイングは1社でダウ平均を74ドルも押し下げるなど象徴的な存在となっている。一方で押し目買い意欲も強く下値は限定。米政府機関閉鎖の可能性がありながらも流れとして強気の姿勢は変わっていない。

 さて、東京市場は米株安を受けながらも日経平均が反発。好条件下で下げた昨日の嫌な流れをなんとか止める動きとなった。それでも東証1部の出来高は13億株台にとどまり実需は少なめ。外国人に動きは見られず市場に方向性は出ていない。日足チャートは2万4000円に絡むようになった先週から陰線が目立つようになっており、寄り付き以降に買いが続かない状態を示している。下値は買っても上値を買う向きが少ない、昨年12月のような膠着的需給関係に戻っているようだ。(ストック・データバンク 編集部)

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