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【市況】12日の米国市場ダイジェスト:ダウ228ドル高、大手行決算を好感

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

 

■NY株式:ダウ228ドル高、大手行決算を好感

12日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は228.46ドル高の25803.19、ナスダックは49.28ポイント高の7261.06で取引を終了した。大手行決算で税制改革による企業業績の押し上げ効果が再認識され、終日堅調推移となった。主要株価指数は連日の過去最高値更新。セクター別では、小売やテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で不動産や公益事業が下落した。

大手行のJPモルガン(JPM)は、予想を上回る決算を発表して上昇。一方でウェルズファーゴ(WFC)は架空口座などの不正問題の解決に今しばらく時間がかかるとの見方を示し小幅下落となった。ネット小売のアマゾン(AMZN)は、モルガン・スタンレーが目標株価や投資判断は維持したものの、強気のシナリオとして2000ドルの株価予想を示し、上昇。一方でSNSのフェイスブック(FB)は、政治的ニュースや偽ニュース問題に対応し、ユーザーの利用時間及び広告収入を減らすリスクを覚悟の上で、ニュースフィードの表示方法を変更することを発表し、大幅下落となった。また、保険のアフラック(AFL)は、不正会計疑惑が報じられ会社側は否定したものの軟調推移となった。15日(月曜日)はキング牧師誕生日の祝日となる為、NY株式市場は休場となる。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:独連立協議の開始合意でユーロ買い、量的緩和縮小への思惑再燃で円買い

12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円69銭まで上昇した後、110円92銭まで下落し、111円06銭で引けた。米国の12月消費者物価コア指数の伸び拡大などを受けて連邦準備理事会(FRB)の今年3回の利上げ観測が高まり、ドル買いが先行した。その後、日銀が今月の金融政策決定会合で2018年度の成長見通しを引き上げるとの報道をきっかけに、量的緩和縮小への思惑再燃か、円買いになった。

ユーロ・ドルは1.2112ドルから1.2218ドルまで上昇し、1.2202ドルで引けた。ドイツの二大政党が正式な連立協議開始で合意したことを好感したユーロ買いが継続した。ユーロ・円は134円83銭から135円55銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.3611ドルから1.3744ドルまで上昇。ソフトブレグジットへの期待によるポンド買いが継続した。ドル・スイスフランは0.9737フランから0.9666フランまで下落した。


■NY原油:続伸で63.80ドル、イラン核合意に絡む思惑などから買い先行

12日のNY原油先物は続伸(NYMEX原油2月限終値:64.30↑0.50)。63.16ドルから64.34ドルまで上昇した。中国の12月原油輸入の大幅減少を受けて売られた流れで始まった。その後、ドイツの二大政党が正式な連立協議開始で合意したことを好感してユーロ高・ドル安が進んだことで、割安感による買いが優勢になった。ただ、米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数が前回から10基増加したこと。また、米国が「イラン核合意に基づく制裁停止を継続」と発表したことから、64ドル台に乗せた後はやや伸び悩みがみられた。



■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  31.19ドル +0.53ドル(+1.73%)
モルガン・スタンレー(MS) 55.12ドル +0.92ドル(+1.70%)
ゴールドマン・サックス(GS)257.03ドル +1.90ドル(+0.74%)
インテル(INTC)      43.24ドル -0.17ドル(-0.39%)
アップル(AAPL)      177.09ドル +1.81ドル(+1.03%)
アルファベット(GOOG)   1122.26ドル +16.74ドル(+1.51%)
フェイスブック(FB)    179.37ドル -8.40ドル(-4.47%)
キャタピラー(CAT)     170.30ドル +1.10ドル(+0.65%)
アルコア(AA)       56.76ドル -0.15ドル(-0.26%)
ウォルマート(WMT)     100.87ドル +0.85ドル(+0.85%)
スプリント(S)       5.69ドル ---ドル(0.00%)

《HT》

 提供:フィスコ

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