【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):コロプラ、サイゼリヤ、ルーデン
コロプラ <日足> 「株探」多機能チャートより
ジーニー<6562>が続伸。10日の取引終了後、コラボス<3908>と業務提携することで基本合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の提携は、コールセンター独自のデータとマーケティングオートメーション機能を統合した、新たなデジタルマーケティングプラットフォームの共同開発と販売強化を行うのが目的。コラボスのコールセンターシステムに関するノウハウと、ジーニーのアドテクノロジーやマーケティングオートメーション「MAJIN(マジン)」の開発・運用ノウハウを生かして、企業のマーケティングやCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネージメント)の精度向上に貢献する、新たなプラットフォームを共同で開発・提供するとしている。
■コロプラ <3668> 1,000円 -225 円 (-18.4%) 本日終値 東証1部 下落率トップ
コロプラ<3668>が急落、昨年来安値を更新した。10日の取引終了後、任天堂<7974>から「白猫プロジェクト」の差し止めと約44億円の損害賠償を請求する訴訟を提起されたと発表しており、業績への影響を懸念した売りが出たようだ。コロプラによると、同ゲームについて任天堂から16年9月に任天堂保有の特許権を侵害しているとの指摘があり、その後、特許権を侵害しないことを説明してきたが、任天堂に受け入れられず、訴訟を提起されるに至ったという。なお、コロプラでは「当社のゲームが任天堂の特許権を侵害する事実は一切ないものと確信しており、その見解の正当性を主張していく方針」とコメント。また、業績に与える影響を見通すことは困難で、今後開示すべき事項が発生した場合には速やかに開示するとしている。
■サイゼリヤ <7581> 3,185円 -430 円 (-11.9%) 本日終値 東証1部 下落率3位
サイゼリヤ<7581>が急落。10日取引終了後に発表した18年8月期の第1四半期(17年9~11月)連結決算が減益となったことを嫌気する売りが膨らんだ。売上高は379億3400万円(前年同期比6.5%増)、営業利益は24億3700万円(同10.5%減)、最終利益は16億4100万円(同14.5%減)だった。円安による輸入食材の高騰や生産性の悪化による労務費上昇などが響いた。通期業績予想は据え置いた。同時に自社株買いも発表したが、市場の反応は限定的だった。
■わらべ日洋 <2918> 2,847円 -318 円 (-10.1%) 本日終値 東証1部 下落率5位
わらべや日洋ホールディングス<2918>が大幅続落。10日の取引終了後、18年2月期の連結業績予想について、売上高を2196億円から2190億円(前期比2.2%増)へ、営業利益を41億5000万円から37億円(同9.7%減)へ、純利益を25億円から23億5000万円(同3.0%増)へ下方修正したことが嫌気された。セブン-イレブンの出店に伴う納品店舗数の増加などで食品関連事業は堅調なものの、食材関連事業や食品製造設備関連事業が想定を下回っているという。また、食品関連事業で原材料、労務費、水道光熱費などの価格上昇の影響が想定を上回ったことも響いた。なお、同時に発表した第3四半期累計(17年3~11月)決算は、売上高1663億3800万円(前年同期比2.2%増)、営業利益39億3900万円(同3.6%減)、純利益25億5900万円(同15.5%増)だった。
■チヨダ <8185> 2,760円 -190 円 (-6.4%) 本日終値
チヨダ <8185> が1月10日大引け後(15:30)に決算を発表。18年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比9.2%減の62.3億円に減り、通期計画の86億円に対する進捗率は72.5%にとどまり、5年平均の80.4%も下回った。
⇒⇒チヨダの詳しい業績推移表を見る
■三協立山 <5932> 1,597円 -88 円 (-5.2%) 本日終値
三協立山<5932>が後場急落。午後1時ごろ、18年5月期の連結業績予想について、売上高を3380億円から3360億円(前期比4.7%増)へ、営業利益を43億円から25億円(同62.8%減)へ、純利益を20億円から12億円(同43.4%減)へ下方修正したほか、従来20円を予定していた期末配当を未定に修正したことが嫌気された。マテリアル事業や商業施設事業は堅調に推移しているものの、建材事業におけるビル市場や住宅市場での競合環境の継続による売上高の減少が響く見通し。また、アルミ地金価格の上昇なども利益を圧迫するという。なお、同時に発表した第2四半期累計(17年6~11月)決算は、売上高1618億2000万円(前年同期比2.2%増)、営業利益16億9600万円(同58.0%減)、純利益11億6500万円(同42.6%減)だった。
■ルーデン <1400> 489円 +80 円 (+19.6%) ストップ高 本日終値
ルーデン・ホールディングス <1400> [JQG]がストップ高。10日、訪日中国人客向けの旅行事業や不動産事業で中国国有複合企業大手のCITICグループなどと業務提携すると発表しており、業績への貢献に期待する買いが殺到した。CITICグループの上海中信国際と旅行事業、中国の上海徳威と不動産物件の開発や紹介などで業務提携する。上海中信国際とは日本国内への不動産視察を目的としたツアーを計画する。訪日観光客の増加が続く中、訪日中国人の日本国内不動産に対するニーズを取り込む狙いだ。また、販売用不動産を取得するため、101万1100株の第三者割当増資を実施することも明らかにしている。
■地域新聞社 <2164> 517円 +80 円 (+18.3%) ストップ高 本日終値
地域新聞社<2164>がストップ高。同社は10日取引終了後に、18年8月期第1四半期(17年9~11月)の連結決算を発表。営業損益は300万円の黒字(前年同期は4700万円の赤字)に浮上し、上半期計画(500万円の赤字)を上回った。売上高は10億9900万円(前年同期比8.7%増)で着地。広告主への積極的なアプローチなどで、折り込みチラシ配布事業や販売促進総合支援事業が増収となったことなどが寄与した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。
●ストップ高銘柄
ベルグアース <1383> 2,847円 +500 円 (+21.3%) ストップ高 本日終値
フジタコーポレーション <3370> 3,240円 +500 円 (+18.3%) ストップ高 本日終値
モリテック スチール <5986> 1,030円 +150 円 (+17.1%) ストップ高 本日終値
グローバルウェイ <3936> 3,485円 +502 円 (+16.8%) ストップ高 本日終値
旅工房 <6548> 1,064円 +150 円 (+16.4%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース