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【特集】日本トリム Research Memo(9):3年半ぶりに発売した高性能の新型電解水素水整水器が好評

日本トリム <日足> 「株探」多機能チャートより

■今後の見通し

2. 電解水素水整水器「トリムイオン GRACE」の発売
2017年9月に、3年半ぶりとなる電解水素水整水器の新製品「トリムイオン GRACE」を発売した。同製品は、医療現場の技術で作られた電解システムを搭載しており、最大水素濃度1,300ppbを実現した。従来製品の「トリムイオン HYPER」の最大濃度は300ppbであるから約4倍となる。日本トリム<6788>は、中性のまま水素濃度を上げる固体高分子膜の新型電解槽にアルカリ性にする従来型電解槽を組み合わせた“ハイブリッドダブル電解システム”を搭載することで、水素濃度が高く、体にやさしい電解水素水を作ることに成功した。「トリムイオン HYPER」でも十分な水素濃度があるが、これまでの研究で水素濃度の高い方が細胞内活性酸素消去能も強いことが明らかになっている。

本体のメーカー希望小売価格は、「トリムイオン HYPER」の164,000円に対し、「トリムイオン GRACE」は248,000円と高額になる。価格差から「トリムイオン HYPER」が主力製品であり続けると想定していたが、9月の発売以来、「トリムイオン GRACE」が整水器の5割以上を占め、ユーザーからの圧倒的な支持を得ている。今下半期は、新製品に係る金型の償却負担や緊急的な部品調達のため製造原価が高まる。来期下半期以降は、特殊要因がなくなり通常の売上総利益率に戻る可能性が高い。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

《MH》

 提供:フィスコ

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