市場ニュース

戻る
 

【市況】前場に注目すべき3つのポイント~先高観の強い状況の中、押し目買い意欲は強い

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

25日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:先高観の強い状況の中、押し目買い意欲は強い
■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の売り越し
■前場の注目材料:三菱ケミHD、米物流を合理化、共同配送、年3億円コスト削減


■先高観の強い状況の中、押し目買い意欲は強い

今週はいよいよ2017年の大納会を迎える。海外勢はクリスマス休暇で参加者が限られるため、閑散な取引になろう。そのため、こう着感の強い相場展開が続くことになりそうだ。ただし、積極的な上値追いはないものの、先高観の強い状況の中、押し目買い意欲は強いだろう。

日経平均は薄商いの中、先物主導によるインデックス売買に振らされやすいだろうが、足元で煮詰まり感が台頭しており、トレンドが出てくるとすれば、もち合いレンジの上放れを意識しておきたいところ。23000円処が上値抵抗として意識されているが、これを捉えてくるようだと、薄商いの中でトレンドが出やすく、11月9日高値23382.15円突破の可能性もありそうだ。

海外市場はクリスマスの祝日で休場を挟むため、海外の影響も受け難く、物色としては個人主体の中小型株が中心になろう。2018年も注目されよう政府主導の働き方改革の他、仮想通貨、次世代電池といった関連銘柄に対する物色が強まるとみておきたい。

また今週もIPOがあるが、個人の需給状況は良好であり、ジャスダックに上場するABホテル辺りが人気化しそうだ。直近IPO銘柄についても、初値形成後の調整一巡感から見直す動きもみられており、リバウンドを狙った短期筋の資金流入も意識される。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の売り越し

朝の外資系証券4社経由の注文状況は、売り430万株、買い420万株、差し引き10万株の売り越しとの観測。

12月 18日(月):300万株の買い越し
12月 19日(火):30万株の買い越し
12月 20日(水):300万株の買い越し
12月 21日(木):80万株の売り越し
12月 22日(金):120万株の売り越し


■前場の注目材料

・米税制改革法案成立
・日銀、大規模な金融緩和策を維持
・個人主体の中小型株物色が活発
・NY原油は上昇、(58.47、+0.11)
・NY金は上昇、(1278.8、+8.2)
・日経平均は上昇(22902.76、+36.66)
・マザーズは上昇(1207.95、+8.32)


・三菱ケミHD<4188>、米物流を合理化、共同配送、年3億円コスト削減
・ジェイテクト<6473>、三菱重工<7011>と提携へ、工作機械補完、車部品向け


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:10  国債買い入れオペ(残存期間5年超10年以下と10年超)(日本銀行)

<海外>
特になし

《HT》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均