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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:シーズHD、gumi、シノケンG

シーズHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■シーズHD <4924>  5,550円  +705 円 (+14.6%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 11日、シーズ・ホールディングス <4924> が18年7月期の連結経常利益を従来予想の90億円→104億円に15.6%上方修正。増益率が2.7%増→18.6%増に拡大し、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。ドラッグストアや海外向けに主力化粧品「ドクターシーラボ」の販売が想定以上に伸びることが寄与。11月に買収したエステサロンを運営するセドナエンタープライズの業績上積みも収益を押し上げる。

■gumi <3903>  1,133円  +109 円 (+10.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 gumi<3903>は急伸。この日、モバイル動画を軸にメディア事業や動画マーケティング支援事業などを展開するCandee(東京都港区)が、Eight Roads Ventures Japan(東京都港区)やNTTドコモ・ベンチャーズ(東京都港区)、オプトベンチャーズ(東京都千代田区)、グリー<3632>などを引受先とするで24億5000万円の第三者割当増資を実施したと発表。gumiは昨年12月にCandeeに出資し、國光宏尚社長が取締役会長に就任していることから、今回の資金調達によるCandeeの事業展開加速などを期待した買いが入っているようだ。

■ソフトウェア・サービス <3733>  6,910円  +590 円 (+9.3%) 一時ストップ高   11:30現在
 ソフトウェア・サービス<3733>は前日に続き、一時前日比1000円ストップ高の7320円まで買い進まれている。日証金が11日、ソフトウェア株について、12日約定分から、制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う貸借取引の申し込み停止措置を実施すると発表した。ただし、弁済繰り延べ期限の来た買いの現引きは除く。貸借取引の申込停止措置に伴い、売買の自由度が制限されるとの見方があるなかできょうも買いが優勢となっている。同社は8日、18年10月期の単体業績予想を発表し、売上高は200億円(前期比36.8%増)、経常利益は40億円(同50.7%増)、最終利益は27億6800万円(同46.8%増)と大幅な増収増益を予想したことが引き続き好感されているようだ。

■ヨシックス <3221>  3,715円  +255 円 (+7.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 ヨシックス <3221> が続急伸し、上場来高値を更新した。11日に発表した11月の既存店売上高は前年同月比2.0%増と2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが買い材料視された。ヨシックスは主力のすし居酒屋「や台ずし」を中心に積極出店を進めている。11月は「や台ずし」3店舗、全品280円居酒屋「ニパチ」2店舗出店、全店売上高は前年同月比26.8%増に拡大した。同社は自社の建築事業部を活用したコストを抑えた出店を強みとしており、売上高経常利益率は12%台と同業他社に比べて高い収益力を誇る。成長性を評価する買いが継続しており、株価は昨年末比2.8倍に跳ね上がっている。

■シーイーシー <9692>  2,847円  +157 円 (+5.8%)  11:30現在
 独立系ソフト開発会社のシーイーシー <9692> が4連騰し、年初来高値を更新した。11日に発表した18年1月期第3四半期累計(2-10月)の連結経常利益が前年同期比9.3%増の26.3億円に伸びて着地。上期(2-7月)時点の同利益は3.6%の減益だっただけに、プラスに転じたことが好感されたようだ。セキュリティ関連やスマートファクトリー関連製品などの販売が好調だったほか、データセンター向けやICTインフラ構築の受注も伸びた。利益率の高い自社製品の販売増加に加え、事業効率改善に向けた生産性向上が奏功したことも増益に貢献した。

■東テク <9960>  2,576円  +119 円 (+4.8%)  11:30現在
 11日、東証が東テク <9960> [東証2]を18日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■シノケングループ <8909>  2,370円  +81 円 (+3.5%)  11:30現在
 11日、シノケングループ <8909> [JQ]が配当修正を発表。17年12月期の年間配当を従来計画の45円→50円(前期は36円)に増額修正したことが買い材料視された。今期の経常利益が期初計画比10%増の121億円を超える見通しとなったことから、特別配当5円を実施する。主力の不動産販売事業でアパート、マンションともに販売が想定以上に伸びることが業績上振れの背景。権利付き最終日を今月26日に控え、配当取りを狙う買いが向かった。

■ツガミ <6101>  1,254円  +39 円 (+3.2%)  11:30現在
 工作機械株が高い。ツガミ<6101>やオークマ<6103>、DMG森精機<6141>などが値を上げている。日本工作機械工業会が11日に発表した11月の工作機械受注速報によると、受注総額は1585億2500万円と前年同月に比べ46.9%増で12カ月連続のプラスだった。工作機械の受注は、世界的な設備投資の拡大もあり拡大基調を続けている。この日は、為替が113円半ばのドル高・円安基調にあることも追い風となっている。

■日本ハウス <1873>  667円  +20 円 (+3.1%)  11:30現在
 11日、日本ハウスホールディングス <1873> が決算を発表。17年10月期の連結経常利益は前の期比12.8%増の41.1億円に伸びて着地。続く18年10月期も前期比33.6%増の55億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力とする木造戸建て注文住宅などの豊富な受注残高を背景に、2期連続の増収増益を見込む。前日終値ベースの予想PERが9.0倍→8.2倍に低下し、割安感がさらに強まったことも支援材料となった。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,331.5円  +35 円 (+2.7%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株が軒並み高。原油漏れ修理のため、北海の主要油田のパイプラインにおいて操業縮小が続いているとの報道が、原油需給にタイト感をもたらし、前日のWTI原油先物価格が63セント高の1バレル=57ドル99セントと3日続伸で12月1日以来の水準を回復、これを背景に前日の米株市場ではエクソンモービルやシェブロンなどのエネルギー関連株が買われた。東京市場でも原油市況上昇が収益面でメリットとなる銘柄群に買いが向かっている。

■日本郵船 <9101>  2,769円  +65 円 (+2.4%)  11:30現在
 日本郵船<9101>や商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運大手が軒並み高となり、朝方の東証1部の業種別株価指数では海運業が1位となる場面も見られた。11日のばら積み船運賃の国債指標であるバルチック海運指数が17日連続で上昇して、14年1月以来、約3年11カ月ぶりの高値水準となっており、これが手掛かり材料視されているようだ。

■三菱UFJ <8306>  809.2円  +14.3 円 (+1.8%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が3連騰で年初来高値と上値追いに弾みがついてきた。長期金利の上昇を背景とした米国の金融株高に追随する形で国内外機関投資家や個人投資家など全員参加型の買いを呼び込んでいる。17年4~9月期の最終利益は前年同期比27.8%増の6269億4000万円と好調で、会社側の想定から大幅に上振れした。米州MUFGなど米国を中心とした海外子会社の収益寄与が大きい。米10年債利回りの上昇に株価が連動するゆえんとなっている。

■東芝 <6502>  305円  +4 円 (+1.3%)  11:30現在
 東芝<6502>が5日続伸。約6000億円を調達した第三者割当増資が完了し、債務超過を解消し、上場廃止回避のメドがついたことを好感する買いが流入している。また12日付の日本経済新聞は、東芝と米ウエスタンデジタル(WD)は和解する方針を固めたと報じた。半導体メモリー事業の売却を巡り対立していた両社は和解することで、内外の裁判所に申し立てていた法的措置は互いに取り下げる、という。この報道に関して、東芝は、係争状態の解決に向け協議中だが合意には至っていない、とコメントを発表したが、市場では両社の対立解消に向けた期待感が高まっている。

■第一生命HD <8750>  2,377.5円  +27 円 (+1.2%)  11:30現在
 第一生命ホールディングス<8750>が4日続伸と上昇歩調を強めており、8日につけた2359円を上抜き年初来高値を更新した。ここ銀行や保険、証券など金融関連セクターへの投資資金流入が目立つ。米長期金利が上昇傾向にあることや金融規制緩和への期待感から米国市場では大手金融株が買われており、東京市場でも海外投資家とみられる実需買いが観測されている。前日の米10年債利回りは2.38%台に上昇、30年債利回りも2.77%台に上昇しており、長期資金を運用する大手生保にとって運用環境に吹く追い風が意識されている。

■グッドコムアセット <3475>  1,332円  +300 円 (+29.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 11日、グッドコムアセット <3475> [東証2]が決算を発表。17年10月期の連結経常利益は前の期比5.5%減の8.2億円になったものの、続く18年10月期は前期比25.6%増の10.3億円に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力の東京23区を中心とする投資用マンションの販売が前期比12.7%増の365戸に伸びる計画だ。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比5円増の25円に増配する方針とした。前日終値ベースの予想PERが10.1倍→8.7倍に低下する一方、配当利回りは2.42%に上昇し、割安感が強まったことも支援材料となった。さらに、株主優待制度を拡充すると発表しており、株主還元の拡充を評価する買いも向かった。新制度ではクオカード2000円分の贈呈を年1回→年2回に増やす。年間4000円分と実質倍増になる。

■富士通コンポーネント <6719>  967円  +150 円 (+18.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 富士通コンポーネント<6719>がストップ高カイ気配。同社はリレーやタッチパネルの大手メーカーで車載用を中心に高水準の需要を取り込んでいる。11日取引終了後、特定小電力無線モジュールが日本メーカーで初めてとなる低電力無線通信規格LoRaWAN AS923認証を取得したことを発表。また、24GHz帯ドップラー効果を利用し、前方に位置する移動物体を検知するセンサーモジュールを開発したことも合わせて発表しており、これが材料視された。

●ストップ高銘柄
 テクノマセマティカル <3787>  1,902円  +400 円 (+26.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 理研グリーン <9992>  639円  +100 円 (+18.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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