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【市況】11日の米国市場ダイジェスト:ダウ56ドル高、ハイテク株に買い

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウ56ドル高、ハイテク株に買い

11日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は56.87ドル高の24386.03、ナスダックは35.00ポイント高の6875.08で取引を終了した。本日は主要経済指標の発表に乏しく、明日から開催されるFOMC結果を見極めたいとの思惑もあり、寄付き後から揉み合う展開となった。その後はアナリストの投資判断引き上げなどを受けてハイテク株に買いが広がり、上げ幅を拡大した。朝方発生したNYでのテロ事件は被害が軽微で、相場への影響は限られた。ダウとS&P500は最高値を更新した。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器やメディアが上昇する一方で自動車・自動車部品や銀行が下落した。

写真共有アプリを手掛けるスナップ(SNAP)は、バークレイズの投資判断引き上げを受けて上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は楽曲識別アプリを手掛けるシャザム・エンターテイメントの買収を発表し、堅調推移。事務用品などのスリーエム(MMM)は通信ケーブル事業の売却を発表し、買われた。一方で、ホームセンターのホーム・デポ(HD)は一部アナリストによる投資判断引き下げを受け、売られた。

シカゴ・オプション取引所で10日に取引開始となった仮想通貨ビットコインの先物価格は、大幅上昇となり、好調な滑り出しとなった。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル下げ渋り、米長期金利の上昇などを意識

11日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円28銭から113円58銭まで上昇し、113円55銭で引けた。NY中心部での爆発報道を警戒、予想を下回った米国の10月JOLT求人件数に失望したドル売り・円買いが強まったのち、爆発被害が最小にとどまったことが明らかになると、米追加利上げや税制改革成立期待を受けたドル買いが再開。米10年債入札の結果を受けて利回りが上昇するとドル買いが一段と強まった。ユーロ・ドルは、1.1812ドルまで上昇後、1.1764ドルまで反落し、1.1770ドルで引けた。ユーロ・円は、133円55銭から133円85銭まで上昇したが、取引終了時点にかけて弱含みとなった。ポンド・ドルは、1.3373ドルから1.3331ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.9897フランまで下げた後、一時0.9922フランまで反発した。


■NY原油:続伸で57.99ドル、北海パイプライン閉鎖などを材料視

NY原油先物1月限は続伸(NYMEX原油1月限終値:57.99 ↑0.63)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前日比+0.63ドルの57.99ドルで取引を終えた。一時58.06ドルまで買われた。北海の主要パイプラインが修理のために閉鎖されたとの報道が材料視されたようだ。ロンドンICEの北海ブレント2月限の上昇を意識した買いが入った。また、トランプ大統領は先週、エルサレムをイスラエルの首都に認定すると発表したが、この決定が中東情勢の緊迫化につながるとの見方があることや、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国による減産体制の長期化観測も原油先物相場に対する支援材料となっている。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  28.94ドル -0.11ドル(-0.38%)
モルガン・スタンレー(MS) 52.77ドル -0.12ドル(-0.23%)
ゴールドマン・サックス(GS)250.13ドル -0.22ドル(-0.09%)
インテル(INTC)      43.66ドル +0.31ドル(+0.72%)
アップル(AAPL)      172.67ドル +3.30ドル(+1.95%)
アルファベット(GOOG)   1041.1ドル +4.05ドル(+0.39%)
フェイスブック(FB)    179.04ドル +0.04ドル(+0.02%)
キャタピラー(CAT)     143.77ドル -0.09ドル(-0.06%)
アルコア(AA)       42.24ドル +0.84ドル(+2.03%)
ウォルマート(WMT)     96.93ドル +0.38ドル(+0.39%)
スプリント(S)       5.44ドル ---ドル(0.00%)

《HT》

 提供:フィスコ

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