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【市況】27日の米国市場ダイジェスト:ダウ22ドル高、OPEC控え原油安が重し

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウ22ドル高、OPEC控え原油安が重し

27日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は22.79ドル高の23580.78、ナスダックは10.64ポイント安の6878.52で取引を終了した。本日は感謝祭週末明けでオンライン購買が急増する「サイバーマンデー」となっており、引き続き年末商戦への期待が高まったものの、主要株式指数が過去最高値を更新しており、高値警戒感から上値も限られた。OPEC会合を控えて原油価格の下落も重しとなり、小幅な値動きに終始する展開となった。セクター別では、小売や公益事業が上昇する一方でエネルギーや半導体・半導体製造装置が下落した。

雑誌のタイム(TIME)は、コーク兄弟からの支援を受けたメディア企業のメレディス(MDP)による約28億ドルの買収に合意し、両社とも急騰。サイバーマンデーへの期待感からオンライン小売のアマゾン(AMZN)や、ストリーミング端末のロク(ROKU)などが堅調推移となった。一方で原油価格の下落を受け、石油のヘス(HES)やシェブロン(CVX)などが売られた。またモルガン・スタンレーがメモリ半導体価格に慎重な見通しを示し、ウェスタンデジタル(WDC)やマイクロン・テクノロジー(MU)が軟調推移となった。

アドビ社の調査によると24日のブラックフライデーのオンライン売上高は50.3億ドルと前年比約17%増となった模様。本日のサイバーマンデーも過去最高の売上高となることが予想されている。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米税制改革実現への期待でドルは下げ渋る

27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円25銭から110円84銭まで下落した。メディアで、北朝鮮が弾道ミサイル発射準備をしていることをうかがわせる電波信号が捕捉され、日本政府が警戒を強めていると報じられたため、地政学的リスクの上昇を警戒したリスク回避のドル売り・円買いが強まった。その後、トランプ大統領が税制改革で超党派の支持を得られる可能性が高いと発言したため期待感が再燃、リスク回避の動きは一段落した。
ユーロ・ドルは、1.1961ドルから1.1896ドルまで下落し1.1898ドルで引けた。米国の税制改革への期待を受けたドル買いが再燃した。ユーロ・円は、132円74銭から132円08銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3383ドルから1.3311ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.9791フランから0.9820フランまで上昇した。


■NY原油:反落で58.11ドル、米国内での原油生産増大を警戒

NY原油先物1月限は反落(NYMEX原油1月限終値:58.11↓0.84)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前営業日比-0.84ドルの58.11ドルで取引を終えた。一時57.55ドルまで下落した。米国内での生産増大に対する警戒感があることや、減産延長に関する石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国の対応を見極めたいとの理由でこの日の取引では利益確定を狙った売りが先行した。トランスカナダ社は28日からキーストンのサービスを再開すると発表したことも意識されたようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  26.59ドル 0.00ドル(0.00%)
モルガン・スタンレー(MS) 49.00ドル -0.06ドル(-0.12%)
ゴールドマン・サックス(GS)235.11ドル -0.84ドル(-0.36%)
インテル(INTC)      44.49ドル -0.26ドル(-0.58%)
アップル(AAPL)      174.09ドル -0.88ドル(-0.50%)
アルファベット(GOOG)   1054.21ドル +13.60ドル(+1.31%)
フェイスブック(FB)    183.03ドル +0.25ドル(+0.14%)
キャタピラー(CAT)     137.19ドル -0.20ドル(-0.15%)
アルコア(AA)       42.04ドル -0.17ドル(-0.40%)
ウォルマート(WMT)     96.62ドル 0.00ドル(0.00%)
スプリント(S)       6.15ドル 0.00ドル(0.00%)

《SK》

 提供:フィスコ

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