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【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値上がり、銀行株が相場をけん引

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 72475.16 +0.43%
13日のブラジル株式市場は3日ぶりに反発。主要指標のボベスパ指数は前日比309.52ポイント高(+0.43%)の72475.16で取引を終えた。71,775.76から72,735.40まで上昇した。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤に上げ幅を拡大させた。堅調な企業業績が指数をサポート。7-9月期の畜産大手JBS(JBSS3)の金利税引き前利益は43億2000万レアル(約1497億円)となり、前年同期の34億4000万レアルを上回った。一連のスキャンダルを受け、利益が縮小すると予測されていた。また、原油価格の上昇も資源セクターの物色手掛かりとなった。

【ロシア】MICEX指数 2167.63 -0.08%
13日のロシア株式市場は続落。主要指標のMICEX指数は前日比1.63ポイント安(-0.08%)の2167.63で取引を終了した。2191.71から2167.63まで下落した。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅を縮小させた。弱い経済指標が嫌気された。7-9月期の国内総生産(GDP)上昇率は1.8%となり、前期の2.5%と政府の予想2.2%を下回った。専門家は、10-12月期の成長率が3%以上に回復しない限り、通年の成長目標2.1%が達成されないと指摘した。一方、指数の下値は限定的。ブレント原油価格が上昇したことが指数をサポートした。

【インド】SENSEX指数 33033.56 -0.84%
13日のインドSENSEX指数は3日ぶりに反落。前日比281.00ポイント安(-0.84%)の33033.56、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同96.80ポイント安(-0.94%)の10224.95で取引を終えた。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅を拡大させた。弱い経済指標が圧迫材料。9月の鉱工業生産は前年同月比で3.8%上昇し、前月の増加率4.5%を下回った。また、10月のインフレ率について、食品価格の上昇で7カ月ぶりの高水準まで加速するとの見通しも、利下げ期待をやや後退させた。

【中国本土】上海総合指数 3447.84 +0.44%
週明け13日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比15.16ポイント高(+0.44%)の3447.84ポイントと6日続伸し、2015年12月以来、約1年11カ月ぶりの高値を更新した。

銀行株が相場をけん引。中国工商銀行(601398/SH)が2.4%高、招商銀行(600036/SH)が2.2%高で引けた。金融業の外資規制緩和に対する期待感が刺激。財政部の朱光耀・副部長が10日の記者会見で、中国の銀行に対する外資の出資上限規制を廃止する考えを示している。また、証券では3年後、生命保険では5年後をめどに、海外の金融機関などによる全額出資を認める方針だ。

《FA》

 提供:フィスコ

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