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【材料】<動意株・9日>(大引け)=博展、フォーライフ、藤倉ゴムなど

博展 <日足> 「株探」多機能チャートより
 博展<2173>=続急騰。同社はイベントでのディスプレー制作や企業の販促支援などを行うが、訪日観光客急増を背景としたインバウンド消費の復活や2020年の東京五輪開催を前に国内外でのイベント展示の増加が追い風となっている。今週7日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想の上方修正を発表、売上高を101億円から106億円(前期比14.4%増)へ見直し、営業利益は1億5000万円から3億円(前期2億5300万円の赤字)へ2倍に増額したことで注目を集めた。また、グループ会社化したタケロボや連結子会社のIT企業アイアクトとの協業を進め、人工知能(AI)関連株の一角にも位置付けられている。

 フォーライフ<3477>=後場に入って急動意。同社はきょう午後1時に、12月31日を基準日として1対2株の株式分割を実施すると発表。投資単位当たりの金額を引き下げることで株式の流動性を高め、投資家層のさらなる拡大を図るためとしており、これが好材料視されているようだ。また同時に、18年3月期第2四半期累計(4~9月)の単独決算を発表。売上高は40億4300万円(前年同期比5.6%増)、経常利益は2億1400万円(同40.5%減)で着地した。主力の分譲住宅事業は引き渡し棟数が増加した一方、土地の仕入れ値や外注費などの原価率が悪化した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

 藤倉ゴム工業<5121>=後場に入って急伸し、年初来高値更新。同社はきょう午後2時に、18年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の18億円から22億円(前期比26.7%増)に引き上げた。売上高予想も317億円から333億円(同5.3%増)に増額修正。自動車用部品および液晶・半導体関連製品といった産業用資材の販売が好調なほか、為替が想定よりも円安で推移していることが主な押し上げ要因だとしている。

 ミネベアミツミ<6479>=大幅高で3日続伸し、上場来高値更新。同社は8日取引終了後、18年3月期の連結業績予想の修正を発表。営業利益を670億円から730億円(前期比48.9%増)へ、最終利益を508億円から570億円(同38.5%増)へ修正しており、これが株価にインパクトを与えている。ゲーム機向け関連部品や車載モーターが好調で収益を押し上げ、会社側の想定を大きく上回る。営業利益は前期比で約1.5倍となる高変化率だ。

 エー・アンド・デイ<7745>=ストップ高。同社は8日取引終了後に、18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業損益は従来予想の1億円の赤字から一転、3億1500万円の黒字(前年同期は3億9100万円の赤字)で着地した。売上高は190億8900万円(前年同期比9.4%増)となり、従来予想の189億円を上回った。中国子会社の外注化推進などを背景に生産性が改善したほか、前年同期に比べて為替が円安となったことなども寄与した。これを踏まえ、18年3月期通期の連結業績予想も修正。売上高見通しは従来の425億円から427億円(前期比6.2%増)に、営業利益見通しは15億円から19億円(同67.6%増)に引き上げた。

 スターティア<3393>=ストップ高。同社は8日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が従来予想の49億2200万円から53億7200万円(前年同期比12.5%増)へ、営業損益が1億2600万円の赤字から2億2100万円の黒字(前年同期1億1900万円の赤字)へ、最終損益が2400万円の赤字から2億1000万円の黒字(同2500万円の黒字)へ上振れたようだと発表しており、これが好感されている。ITインフラ関連事業が好調で、特にMFP、NW機器関連が収益の押し上げに貢献した。またデジタルマーケティング関連事業およびITインフラ関連事業ともに効率的な資源配分を行いコスト削減に努めたことに加えて、上期に執行を予定していた費用の下期へのずれ込みもプラスに働いた。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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