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【市況】8日の米国市場ダイジェスト:ダウは6ドル高、税制改革案への期待強まる

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウは6ドル高、税制改革案への期待強まる

NYダウ       ナスダック
終値 :23563.36  終値 :6789.12
前日比:+6.13    前日比:+21.34
始値 :23542.60  始値 :6764.85
高値 :23575.00  高値 :6791.65
安値 :23510.56  安値 :6753.34

8日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は6.13ドル高の23563.36、ナスダックは21.34ポイント高の6789.12で取引を終了した。昨日の州知事選で多くの州で民主党候補が勝利したことや、税制改革の実施が19年度にずれ込むとの報道を受け、売りが先行。トランプ大統領が訪韓中に北朝鮮を非難したことも地政学リスクを高めた。明日発表が予定される上院の税制改革案を見極めたいとの思惑や、トランプ大統領の訪中で大規模な商談成立が期待されており、引けにかけて上昇に転じた。ダウ、S&P500、ナスダック総合指数は揃って最高値を更新した。セクター別では、食品・生活必需品小売や家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方でメディアや銀行が下落した。

写真共有アプリを手掛けるスナップ(SNAP)やアクセサリーのフォッシル(FOSL)は、決算内容が嫌気され、大幅下落。メディア大手タイムワーナー(TWX)は通信大手のAT&T(T)による買収時期が遅れるとの見方が強まり、軟調推移。一方で、カジノ・ホテル運営のMGMリゾート・インターナショナル(MGM)は決算内容が好感され、上昇。半導体のクアルコム(QCOM)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、堅調推移となった。

メディアの21世紀フォックス(FOX)はマーケット終了後に7-9月期決算を発表、一株利益は予想に一致し、売上高は上振れた。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル反発、米税制改革の年内実現への期待残る

8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円42銭から113円90銭まで反発し、113円87銭で引けた。米上院が9日に税制改革法案を公表することを明らかにしたことや、ムニューシン米財務長官が年内の税制改革成立を目標としていることを改めて表明したことから、短期筋などのドル買いが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1604ドルから1.1579ドルまで下落し、1.1595ドルで引けた。ユーロ・円は、131円43銭から132円07銭まで戻した。米国の税制改革への成立期待にリスク選好の円売りが再燃した。ポンド・ドルは、1.3087ドルまで下落後、1.3122ドルまで上昇した。英国の政局不安がポンド売りにつながった。パテル国際開発相は辞任を表明した。ドル・スイスは、0.9987フランから1.0007フランまで上昇した。ユーロ安・ドル高の相場展開が意識されたようだ。


■NY原油:続落、原油供給量増加への警戒感残る

8日のNY原油先物12月限は続落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比-0.39ドルの56.81ドルで取引を終えた。メキシコ湾岸のプラットフォーム閉鎖を受けて買いが強まる場面もあったが、米国内における原油供給増加に対する警戒感は消えていないことから、ポジション調整的な売りが優勢となった。米税制改革の年内実現について予断を許さない状況が続いていることも、原油先物の上値を抑える一因となっていたようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  26.79ドル -0.39ドル(-1.43%)
モルガン・スタンレー(MS) 49.04ドル -0.36ドル(-0.73%)
ゴールドマン・サックス(GS)241.25ドル +1.61ドル(+0.67%)
インテル(INTC)      46.70ドル -0.08ドル(-0.17%)
アップル(AAPL)      176.24ドル +1.43ドル(+0.82%)
アルファベット(GOOG)   1039.85ドル +6.52ドル(+0.63%)
フェイスブック(FB)    179.56ドル -0.69ドル(-0.38%)
キャタピラー(CAT)     137.29ドル -1.39ドル(-1.10%)
アルコア(AA)       45.89ドル -1.06ドル(-2.26%)
ウォルマート(WMT)     90.26ドル +1.32ドル(+1.48%)
スプリント(S)       5.99ドル +0.24ドル(+4.17%)

《FA》

 提供:フィスコ

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