市場ニュース

戻る
 

【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 ミネベア、エンジャパン、スクエニHD (8日大引け後 発表分)

ミネベア <日足> 「株探」多機能チャートより

 8日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 ミネベア <6479>   ★今期最高益予想を9%上乗せ、配当も6円増額
 ◆18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の421億円に急拡大して着地。スマートフォン向けLEDバックライトや自動車向けモーターの販売が大きく伸びたことが寄与。ゲーム機器向け機構部品をはじめ全製品が好調だったミツミ事業も収益を押し上げた。
  業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の660億円→720億円に9.1%上方修正。増益率が36.4%増→48.8%増に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目となる。
  併せて、今期の年間配当を従来計画の20円→26円(前期は14円)に増額修正した。

 富士PS <1848> [東証2]  ★上期経常は6億円の黒字に浮上
 ◆18年3月期上期(4-9月)の連結経常損益は6億8700万円の黒字(前年同期は6000万円の赤字)に浮上して着地。高速道路会社(NEXCO)の案件を中心に手持ち工事が順調に進み、34.4%の大幅増収を達成したことが寄与。原価管理の徹底などで工事採算が改善したことも大幅増益に貢献した。
  通期計画の8億8000万円に対する進捗率は78.1%に達しており、業績上振れが期待される。

 スターティア <3393>   ★上期経常を一転黒字に上方修正
 ◆18年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の1.2億円の赤字→2.3億円の黒字に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。ITインフラ関連事業で複合機やネットワーク機器などの販売が想定より伸びたことが寄与。コスト削減に加え、一部費用の計上が下期へずれ込んだことも上振れの要因となった。

 エンジャパン <4849> [JQ]  ★今期最高益予想を10%上乗せ
 ◆18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比26.5%増の48.8億円と、従来予想の41.1億円を上回って着地。人手不足を背景に、主力の求人サイト「エン転職」の広告出稿件数が大幅に増加したことが寄与。人材紹介の手数料収入が伸びたことも増益に貢献した。
  業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の82億円→90億円に9.8%上方修正。増益率が19.7%増→31.4%増に拡大し、従来の10期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目となる。

 エナリス <6079> [東証M]  ★今期最高益予想を5.1倍増益に40%上乗せ
 ◆17年12月期の連結経常利益を従来予想の6億2000万円→8億7000万円に40.3%上方修正。増益率が3.6倍→5.1倍に拡大し、従来の5期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。電力調達支援サービスで部分供給から全量供給に変更する顧客が計画を上回るほか、電力卸取引で取扱電力量が堅調に増加していることが寄与。夏場の電力調達コストが想定を下回ったことに加え、コスト削減も上振れに貢献する。

 A&D <7745>   ★今期経常を38%上方修正
 ◆18年3月期上期(4-9月)の連結経常損益は3.6億円の黒字(前年同期は5.1億円の赤字)に浮上し、従来の2億円の赤字予想から一転黒字で着地。リストバンド型活動量計の大口受注や血圧計の販売好調で、医療・健康機器事業が2ケタ増収を達成。生産性向上で原価が大きく改善したことに加え、計測・計量機器事業の業績好転も黒字浮上に貢献した。
  業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の13億円→18億円に38.5%上方修正。増益率が17.6%増→62.9%増に拡大する見通しとなった。
  予想PERが15.8倍→11.1倍に急低下し、割安感が強まった。

 スクエニHD <9684>   ★上期経常が3.2倍増益、対通期計画97%進捗
 ◆18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.2倍の266億円に急拡大して着地。家庭用ゲーム「ドラゴンクエスト11」や既存タイトルのリピート販売が好調だったほか、スマホゲームやPCブラウザゲームの課金収入が増加したことも収益を押し上げた。
  通期計画の275億円に対する進捗率は96.8%に達しており、業績上振れが期待される。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均