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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:タダノ、横河ブHD、任天堂

タダノ <日足> 「株探」多機能チャートより
■タダノ <6395>  1,699円  +276 円 (+19.4%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 タダノ<6395>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は30日取引終了後に、18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は85億4800万円(前年同期比15.3%減)にとどまったものの、従来予想の70億円から上振れ着地した。国内向け建設用クレーンの減少などから売上高は828億8000万円(同8.8%減)と従来予想の832億円には届かなかったが、販売価格の改善や円安効果、経費の効率的な運用などが利益を押し上げた。なお、通期業績予想は従来計画を据え置き、下期の想定為替レートは1ドル=110円、1ユーロ=120円としている。

■横河ブHD <5911>  2,472円  +347 円 (+16.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 30日、横河ブリッジホールディングス <5911> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の82.5億円→116億円に40.6%上方修正。増益率が1.5%増→42.7%増に拡大し、30期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。手持ち工事が順調に進む中、大型工事の採算改善や稼働率向上などによる採算性の底上げが利益上振れの要因となる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の18円→21円(前期は16円)に増額修正したことも支援材料となった。前日終値ベースの予想PERが16.0倍→11.7倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■日新 <9066>  3,470円  +420 円 (+13.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 国際物流大手の日新 <9066> が急反騰し、年初来高値を更新した。同社は30日、18年3月期の連結経常利益を従来予想の60億円→65億円に8.3%上方修正。従来の4.2%減益予想から一転して3.7%増益見通しとなったことが買い材料視された。物流事業で国内外ともに輸出入貨物の物量が想定より増加し、売上が計画を上回ることが利益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが13.1倍→11.6倍に低下し、割安感が強まったことで見直し買いも向かったようだ。07年3月期に記録した過去最高益66.2億円の更新も視野に入っており、さらなる業績上振れが期待される。

■愛三工業 <7283>  1,265円  +144 円 (+12.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 30日、トヨタ系自動車部品メーカーの愛三工業 <7283> が決算を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比98.6%増の53.9億円に拡大し、従来予想の44億円を上回って着地したことが買い材料視された。アジアを中心に販売量が増加する中、収益改善活動の進展で採算が改善したことが寄与。円安による為替差損益の好転も利益を大きく押し上げた。併せて、通期の同利益を従来予想の88億円→96億円に9.1%上方修正した。下期の想定レートは1ドル=105円に据え置いており、さらなる業績上振れも期待される。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の28円→29円(前期は25円)に増額修正したことも支援材料となった。

■小森コーポレーション <6349>  1,598円  +180 円 (+12.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 30日、小森コーポレーション <6349> が決算を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結経常損益は12.7億円の黒字(前年同期は30.2億円の赤字)と、27日に業績修正した内容とほぼ同値での着地となったが好決算を改めて評価する買いが向かったようだ。国内や中国で印刷機械の受注が伸び、26.0%の大幅増収を達成したことが寄与。円安進行で為替差損益が好転したことも利益を大きく押し上げた。

■トランコム <9058>  6,870円  +770 円 (+12.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 トランコム <9058> が急反騰し、年初来高値を更新した。30日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比5.1%増の24.9億円に伸び、従来の1.0%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。貨物情報や分析ツールの強化などを背景にチャーター部門・中ロット部門ともに成約件数が伸びた物流情報サービス事業が収益を牽引した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の59.3億円→62億円に4.6%上方修正。増益率が7.0%増→11.9%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

■エスペック <6859>  2,575円  +270 円 (+11.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 エスペック <6859> が急反発し、年初来高値を更新した。30日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比2.0倍の16.9億円に急拡大し、従来予想の12.5億円を上回って着地したことが買い材料視された。主力の環境試験装置が汎用性の高い標準製品、カスタム製品ともに好調だったうえ、原価率が改善したことも大幅増益に貢献した。併せて、通期の同利益を38億円→45億円に18.4%上方修正。増益率が19.8%増→41.9%増に拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の50円→58円(前期は36円)に増額修正したことも支援材料となった。

■ファンケル <4921>  2,948円  +295 円 (+11.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 ファンケル<4921>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は30日取引終了後に、18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業損益は37億3600万円の黒字(前年同期は6億100万円の赤字)となり、従来予想の15億円の黒字から上振れ着地した。売上高は518億5700万円(前年同期比12.3%増)で、従来予想の497億5000万円から上振れた。「アテニア」や「ボウシャ」といったブランドが好調だったほか、インバウンド需要が想定を上回って推移。利益面ではマーケティング費用の使用時期を一部見直したことなどが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■山洋電気 <6516>  7,570円  +750 円 (+11.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 30日、山洋電気 <6516> が18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の66億円→86億円に30.3%上方修正。増益率が23.8%増→61.3%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。半導体製造装置や産業用ロボット向けサーボモーターの受注が想定以上に伸びることが収益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが17.0倍→13.7倍に急低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■アンリツ <6754>  1,055円  +100 円 (+10.5%)  11:30現在
 アンリツ<6754>が4ケタ大台を回復、6月8日につけた年初来高値1085円の更新を射程圏に捉えてきた。通信計測器の大手メーカーで、次世代通信規格である「5G(第5世代移動通信システム)」関連の有力株として市場の注目度が高い。30日取引終了後に発表した18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は売上高が406億9000万円(前年同期比1.2%減)と微減だったものの、最終損益段階では1億9300万円の黒字(前年同期9700万円の赤字)と改善した。中期的な見地では、5Gの商用サービス開始に伴い、同社が手掛ける通信計測器の市場規模は大活況だったLTE関連の規模に匹敵するとの見方も市場では強く、引き続き成長期待が株価を押し上げている。

■ホソカワミクロン <6277>  7,140円  +630 円 (+9.7%)  11:30現在
 ホソカワミクロン <6277> が続急伸し、年初来高値を更新した。同社は30日、17年9月期の連結経常利益を従来予想の37.5億円→52億円に38.7%上方修正。増益率が0.9%増→39.9%増に拡大し、27期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。自動車関連や食品分野向けを中心に、大型の高付加価値粉体装置システムの受注が伸びたことが寄与。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の45円→57.5円に増額修正したことも支援材料となった。

■ティーガイア <3738>  2,331円  +164 円 (+7.6%)  11:30現在
 ティーガイア <3738> が急反発し、約2年2ヵ月ぶりに上場来高値を更新した。同社は30日に、プリペイドカード事業を手掛けるクオカード社の全株式をSCSK <9719> から取得し子会社化すると発表しており、これを好感する買いが向かった。取得価額は約225億円。クオカード社の買収を通じ、決済サービス事業を主力の携帯電話等販売事業に次ぐ中核事業に育てる構えだ。具体的には「クオカード」の一層の発行拡大に加え、コンビニを中心とした店舗での活用を想定したスマートフォンでも利用可能な「デジタル版 クオカード」の創出を目指すという。

■アルパイン <6816>  2,489円  +136 円 (+5.8%)  11:30現在
 アルパイン <6816> が4連騰し、年初来高値を更新した。同社は30日、18年3月期の連結経常利益を従来予想の56億円→83億円に48.2%上方修正。従来の24.7%減益予想から一転して11.6%増益見通しとなったことが買い材料視された。欧州自動車メーカー向け純正品の販売好調に加え、円安による収益押し上げ効果も上振れに貢献する。研究開発費などの固定費削減も利益を押し上げる。なお、下期の前提レートを1ユーロ=116円→127円に見直した。

■日本カーボン <5302>  4,975円  +270 円 (+5.7%)  11:30現在
 日本カーボン<5302>が大幅高で5000円大台に復帰。同社は30日取引終了後、17年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表。売上高は193億5100万円(前年同期比17.3%増)、営業損益は13億7300万円の黒字(前年同期9億7200万円の赤字)、最終損益は9億9500万円の黒字(同12億8600万円の赤字)だった。ファインカーボンが旺盛な半導体需要を背景に収益貢献したほか、リチウムイオン電池負極材の販売なども好調で業績に寄与している。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、通期営業利益13億円予想を第3四半期時点で超過している。

■オークマ <6103>  6,900円  +360 円 (+5.5%)  11:30現在
 工作機械大手のオークマ <6103> が急伸し、約7ヵ月半ぶりに年初来高値を更新した。同社は30日、18年3月期の連結経常利益を従来予想の160億円→195億円に21.9%上方修正。増益率が0.2%増→22.2%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。欧米での堅調な自動車、航空機関連需要や中国の自動化・無人化需要拡大などを背景に、工作機械の受注が想定より伸びる。コスト削減などによる費用圧縮効果も利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の54円→59円(前期は5→1の株式併合前で18円)に増額修正したことも支援材料となった。

■任天堂 <7974>  44,730円  +1,860 円 (+4.3%)  11:30現在
 30日、任天堂 <7974> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の600億円→1250億円に2.1倍上方修正。増益率が19.1%増→2.5倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。据え置き型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の本体やソフトの販売が好調で、売上が計画を28.0%も上回ることが寄与。円安による為替差益の増加も利益を押し上げる。なお、スイッチ本体の今期販売計画を1000万台→1400万台、スイッチソフトを3500万本→5000万本にそれぞれ引き上げた。また、対ユーロの想定為替レートを1ユーロ=115円→125円と円安方向に見直している。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の190円→360円(前期は430円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。

■テックファム <3625>  1,624円  +300 円 (+22.7%) ストップ高   11:30現在
 テックファームホールディングス<3625>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は30日に、NTTドコモ<9437>が実証実験をもとに開発した遠隔診療サービス「MediTel」を、傘下のテックファームを通じて11月下旬から医療機関向けの提供を開始すると発表。これが材料視されているようだ。「MediTel」は、患者がスマートフォンアプリを用いて、オンライン診察予約、医師とのテレビ電話による診察、クレジットカードによる診察料の決済のほか、自己管理用に日々の健康データを蓄積することができるサービス。オンライン診療がより身近で簡単になるとして期待されている。

●ストップ高銘柄
 サムライJP <4764>  4,150円  +700 円 (+20.3%) ストップ高   11:30現在
 セフテック <7464>  6,700円  +1,000 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 ヒーハイスト精工 <6433>  587円  -150 円 (-20.4%) ストップ安売り気配   11:30現在
 五洋インテックス <7519>  821円  -150 円 (-15.5%) ストップ安   11:30現在
 以上、2銘柄

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