【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 フォスター、任天堂、アルパイン (30日大引け後 発表分)
フォスター <日足> 「株探」多機能チャートより
30日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
フォスター <6794> ★上期経常が142倍増益で着地
◆18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比142倍の39.7億円に急拡大して着地。主要顧客による新機種の出荷が本格化し、スマートフォン用ヘッドセットの販売が拡大したことが寄与。車載用スピーカーの伸長に加え、歩留まりや生産性が改善したことも大幅増益に貢献した。
通期計画の60億円に対する進捗率は66.2%に達しており、業績上振れが期待される。
横河ブHD <5911> ★今期経常を30期ぶり最高益に41%上方修正、配当も3円増額
◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の82.5億円→116億円に40.6%上方修正。増益率が1.5%増→42.7%増に拡大し、30期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。手持ち工事が順調に進む中、大型工事の採算改善や稼働率向上などによる採算性の底上げが利益押し上げの要因となる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の18円→21円(前期は16円)に増額修正した。
予想PERが16.0倍→11.7倍に急低下し、割安感が強まった。
ホソミクロン <6277> ★前期経常を27期ぶり最高益に上方修正、配当も12.5円増額
◆17年9月期の連結経常利益を従来予想の37.5億円→52億円に38.7%上方修正。増益率が0.9%増→39.9%増に拡大し、27期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。自動車関連や食品分野向けを中心に、大型の高付加価値粉体装置システムの受注が伸びたことが寄与。
業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の45円→57.5円に増額修正した。
山洋電 <6516> ★今期税引き前を3期ぶり最高益に30%上方修正
◆18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の66億円→86億円に30.3%上方修正。増益率が23.8%増→61.3%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。半導体製造装置や産業用ロボット向けサーボモーターの受注が想定以上に伸びることが収益を押し上げる。
予想PERが17.0倍→13.7倍に急低下し、割安感が強まった。
アルパイン <6816> ★今期経常を一転12%増益に上方修正
◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の56億円→83億円に48.2%上方修正。従来の24.7%減益予想から一転して11.6%増益見通しとなった。欧州自動車メーカー向け純正品の販売好調に加え、円安による収益押し上げ効果も上振れに貢献する。研究開発費などの固定費削減も利益を押し上げる。なお、下期の前提レートを1ユーロ=116円→127円に見直した。
エスペック <6859> ★今期経常を11期ぶり最高益に上方修正、配当も8円増額
◆18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の16.9億円に急拡大し、従来予想の12.5億円を上回って着地。主力の環境試験装置が汎用性の高い標準製品、カスタム製品ともに好調だったうえ、原価率が改善したことも大幅増益に貢献した。
併せて、通期の同利益を38億円→45億円に18.4%上方修正。増益率が19.8%増→41.9%増に拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の50円→58円(前期は36円)に増額修正した。
KIMOTO <7908> ★上期経常は3.7倍増益で上振れ着地
◆18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.7倍の2.3億円に急拡大し、従来予想の1.9億円を上回って着地。IoT関連製品向け高付加価値フィルムの販売低迷で売上は計画を下回ったものの、販管費の減少に加え、円安で為替差損益が好転したことが利益を大きく押し上げた。
任天堂 <7974> ★今期経常を2.1倍上方修正、配当も170円増額
◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の600億円→1250億円に2.1倍上方修正。増益率が19.1%増→2.5倍に拡大する見通しとなった。据え置き型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の本体やソフトなどの販売が好調で、売上が計画を28.0%も上回ることが寄与。円安による為替差益の増加も利益を押し上げる。なお、スイッチ本体の販売計画を1000万台→1400万台、ソフトを3500万本→5000万本にそれぞれ引き上げた。また、対ユーロの想定為替レートは1ユーロ=115円→125円と円安方向に見直した。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の190円→360円(前期は430円)に大幅増額修正した。
株探ニュース