【市況】前場に注目すべき3つのポイント~日経平均は節目の22000円を意識
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
25日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:日経平均は節目の22000円を意識
■外資系証券の注文動向:差し引き280万株の買い越し
■前場の注目材料:ジェイテクト、車載用蓄電部品に参入、リチウムイオンキャパシター、19年に量産
■日経平均は節目の22000円を意識
25日の日本株市場は買い優勢の展開となろう。24日の米国市場では主要企業決算が堅調な内容となり買いが先行し、製造業PMIが予想を上振れたほか、税制改革への期待から堅調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円高の21905円となり、これにサヤ寄せする格好から、日経平均は連日で年初来高値を更新してきそうだ。
昨日は利食い先行で始まったが、押し目買い意欲は強く、海外投資家とみられるインデックス買いが断続的に入る中、日経平均はじりじりと切り返す格好となった。後場半ばから大引けにかけて一段高となり、21800円を回復して高値で引けていた。押し目待ちに押し目なし、との心理状態のなか、日経平均は次のターゲットとなる節目の22000円や、月足形状でみた1996年6月辺りの高値22600円処を意識したスタンスを取ることになりそうだ。
また、決算発表が本格化する中、安川電<6506>の決算反応から慎重姿勢につながるかに思えたが、ファナック<6954>辺りに利益確定の流れが波及した程度であった。一方で、昨日決算を発表した日本電産<6594>はADRでは100円高程度と堅調。また、米キャタピラーは好調な決算が評価されており、コマツ<6301>などへの波及が期待されそうだ。
その他、足元の上昇では海外投資家によるインデックスに絡んだ売買からの主力大型株主導だったこともあり、出遅れている参加者も多いだろう。次第に中小型株など出遅れ感の強い銘柄のほか、足元調整をみせていた銘柄等には、いち早くリバウンドを狙った資金が流入しやすいとみられる。持たざるリスクが上値追いに向かわせそうだ。また、きょうから東京モーターショーが開幕(25・26日はプレスデー、一般公開は28日~)する。EV関連などへの物色も意識されそうである。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き280万株の買い越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1000万株、買い1280万株、差し引き280万株の買い越しとの観測。
10月 18日(水):330万株の売り越し
10月 19日(木):120万株の買い越し
10月 20日(金):80万株の買い越し
10月 23日(月):140万株の買い越し
10月 24日(火):370万株の買い越し
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(23441.76、+167.80)
・ナスダックは上昇(6598.43、+11.60)
・シカゴ日経225先物(21905、+95)
・日経平均は16営業日続伸(21805.17、+108.52)
・ドル円は1ドル113円85銭-95銭
・NY原油は上昇、(52.47、+0.57)
・10月財務局長会議、全国の景況判断上げ
・ジェイテクト<6473>車載用蓄電部品に参入、リチウムイオンキャパシター、19年に量産
・小松精<3580>高強度CFRP、射出成形で製造、ファナック<6954>と技術開発
・SOMPO<8630>介護ロボ「HAL」普及を加速 サイバーダイン<7779>と業務提携
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・10:10 国債買い入れオペ(残存期間1年超5年以下と10年超)(日本銀行)
<海外>
・09:30 豪・消費者物価指数(7-9月) 2.0% 1.9%
《HT》
提供:フィスコ