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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:UUUM、マクセルHD、ゼンリン

マクセルHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■UUUM <3990>  5,660円  +640 円 (+12.8%)  11:30現在
 UUUM<3990>が急伸。ひふみ投信などの運用を手掛けるレオス・キャピタルワークス(東京都千代田)が20日の取引終了後、関東財務局に大量保有報告書を提出。UUUM株の保有株数が30万6900株(保有割合5.05%)となり、新たに5%を超えたとしたことで、需給思惑から買いが入っているようだ。なお、保有目的は純投資で、報告義務発生日は10月13日としている。

■コロナ <5909>  1,363円  +144 円 (+11.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 20日、コロナ <5909> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3.3億円→8.2億円に2.5倍上方修正。増益率が0.6%増→2.5倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。ルームエアコンの販売が想定以上に伸びたうえ、寒冷地向け石油暖房機も好調だったことが寄与。工場稼働率の改善や生産性向上に加え、原価低減、経費削減が進んだことも利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の26億円(前期は24.9億円)を据え置いた。

■マクセルHD <6810>  2,756円  +156 円 (+6.0%)  11:30現在
 マクセルホールディンディングス<6810>は3連騰し年初来高値を更新している。SMBC日興証券が20日付で、投資評価「1」を継続しつつ、目標株価を2700円から3000円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。18年3月期の営業利益予想を95億円から110億円へ、19年3月期を同109億円から128億円へ上方修正したことが目標株価引き上げの要因。第1四半期の実績を反映させたことに加えて、ゲーム機器向けリチウムイオン電池の好調を織り込んだとしている。また、ゲーム機器のサイクルからして、19年3月期まで数量増加の恩恵を受けるとしている。

■ゼンリン <9474>  3,510円  +160 円 (+4.8%)  11:30現在
 20日、ゼンリン <9474> が業績修正を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想のトントン→7.2億円の黒字(前年同期は2億円の赤字)に上方修正したことが買い材料視された。主力の地図データベース関連事業で国内カーナビゲーション用データの販売が好調だったことが寄与。人件費などの費用が増加したものの、増収効果で吸収した。営業外収益が計画を上回ったことも上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の47億円(前期は45.2億円)を据え置いた。

■メック <4971>  1,750円  +57 円 (+3.4%)  11:30現在
 20日、電子基板向け薬品の販売を手掛けるメック <4971> が株主優待制度を新設すると発表したことが買い材料視された。毎年12月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、クオカードを贈呈する。クオカードの金額は、100株以上1000株未満保有で1000円分、1000株以上保有で2000円分となる。優待制度は17年12月末の株主を対象に開始する。発表を受けて、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。

■エンプラス <6961>  4,920円  +125 円 (+2.6%)  11:30現在
 エンプラス<6961>は朝安スタートしたものの、後場中盤になってプラスに転じている。前週末20日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を320億円から340億円(前期比3.1%増)へ、営業利益を40億円から50億円(同20.4%増)へ、純利益を28億円から34億円(同34.0%減)へ上方修正しており、これを好感した買いが入っている。半導体機器事業の市場環境が良好で、車載向けを中心に国内外の顧客から受注を獲得していることに加えて、近年注力しているテストソケットでも新規顧客の開拓が進んでいることが要因という。また、エンプラ事業でも、主に海外市場で高付加価値製品の販売が拡大していることも貢献する。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高171億4300万円(前年同期比7.8%増)、営業利益26億3600万円(同26.5%増)、純利益18億6800万円(同46.9%減)だった。

■東京エレクトロン <8035>  19,150円  +435 円 (+2.3%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が5連騰、株価はITバブルのあった2000年以来となる1万9000円ラインを突破した。2万円大台回復から上場来高値2万90円奪回も意識される段階に入ってきた。米国の半導体関連銘柄人気はとどまるところを知らず、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数は前週末20日も新高値圏を突き進んでいる。これを受けて、東京市場でも海外投資家とみられる半導体関連株への物色人気が加速している。時価総額で3兆円を超える同社はその象徴株として買われている。

■キッコーマン <2801>  3,790円  +80 円 (+2.2%)  11:30現在
 キッコーマン<2801>が4日続伸で年初来高値を更新。前週末20日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好感した買いが入っている。上限を180万株(発行済み株数の0.93%)、または50億円としており、取得期間は11月6日から来年1月31日まで。経営環境の変化に応じた機動的な資本政策を遂行するためとしている。同時に、10月19日に創立100周年を迎えたのを記念して、9月末を基準日とする中間配当で記念配5円を実施し、中間配当を22円(従来予想17円)に引き上げると発表した。年間配当は39円となり、前期実績の34円からは5円の増配となる予定だ。

■三菱UFJ <8306>  739.1円  +11.3 円 (+1.6%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が反発したほか、第一生命ホールディングス<8750>は3日続伸と上値追い基調を強めている。前週末の米国株市場ではゴールドマン・サックス、シティーグループ、JPモルガンなど大手金融株が軒並み上昇し全体相場を牽引、これを受けて東京市場も相対的に出遅れる三菱UFJや第一生命HDに継続的な買いが入っている。米10年債利回りも急反発で2.38%前後まで上昇、これは終値ベースで今年7月初旬以来3カ月半ぶりの高値水準。30年債利回りも上昇しており、米国事業での運用環境の改善期待が株価にポジティブに働いている。

■ヤフー <4689>  535円  +4 円 (+0.8%)  11:30現在
 ヤフー<4689>が続伸。SMBC日興証券は20日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価は580円から600円に引き上げた。同証券では「マルチビッグデータ活用の強化により、新たな成長局面へ」と指摘している。ヤフーは、インターネットメディア、eコマース、金融など幅広い領域で多種多様なコンテンツやサービスを有し、マルチなビッグデータの蓄積が可能であることが強みの一つ。マルチビッグデータを、これまで以上に有効活用することにより、一段の収益拡大が見込め、同業他社に対する差別化にもつながると予想している。

■メタップス <6172>  3,500円  -700 円 (-16.7%) ストップ安売り気配   11:30現在
 メタップス<6172>は朝方から売りが集中し、ストップ安水準でウリ気配となっている。前週末20日の取引終了後に発表した17年8月期連結決算が、売上高135億7200万円(前期比53.9%増)、営業利益2億5100万円(前期3億3300万円の赤字)、純利益2億6000万円(同7億1800万円の赤字)と黒字転換したものの、従来予想の売上高180億円、営業利益7億円を大きく下回ったことが嫌気されている。子会社スマートコン社で会計処理方針の変更があったことや、クーポン失効分の売り上げの計上を翌期以降に繰り延べし、売上高を下振れさせたことが要因。また、仮想通貨関連など新規事業への投資により販管費が増加したことも利益を圧迫したとしている。なお、18年8月期業績予想は、合理的な予想の算定が困難であるとして、未開示としている。

■サーラコーポレーション <2734>  768円  -55 円 (-6.7%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 20日、サーラコーポレーション <2734> が子会社の中部瓦斯などによる700万株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限105万株の追加売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数は最大で805万株と発行済み株式数の12.2%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は10月30日から11月2日までの期間に決定される。

■ゲンキー <2772>  3,905円  -260 円 (-6.2%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 20日に決算を発表。「7-9月期(1Q)経常は2%増益も対上期進捗は過去平均を下回る」が嫌気された。ゲンキー <2772> が10月20日大引け後(15:00)に決算を発表。18年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比1.8%増の11.3億円となり、7-12月期(上期)計画の22.6億円に対する進捗率は50.3%に達したものの、5年平均の58.3%を下回った。
  ⇒⇒ゲンキーの詳しい業績推移表を見る

■ピーエイ <4766>  246円  +50 円 (+25.5%) ストップ高   11:30現在
 ピーエイ<4766>はストップ高。同社は求人サイト運営および求人誌発行や人材派遣を展開する。保育士の育成と働く環境を考えた「ココカラ保育園」を手掛けるなど保育事業にも注力しており、自民党が選挙公約で掲げる保育・教育の無償化などで恩恵を受ける可能性がある。

■エムケー精工 <5906>  543円  +80 円 (+17.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 20日、エムケー精工 <5906> [JQ]が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の4億円→7.1億円に77.5%上方修正。従来の41.6%減益予想から一転して3.6%増益見通しとなったことが買い材料視された。昨年に続く省エネ機器への政府補助金制度を追い風に、ガソリンスタンド向けに門型洗車機の販売が伸びたことが寄与。工場稼働率の向上やコスト管理の徹底などによる採算改善も利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の6億円(前期は9.6億円)を据え置いた。

■今村証券 <7175>  1,510円  +293 円 (+24.1%)  11:30現在
 20日、今村証券 <7175> [JQ] が非開示だった業績見通しを発表。18年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比5.8倍の3.9億円に拡大する見通しとしており、これを好感する買いが向かった。同社は富山、石川、福井の北陸3県を地盤とする老舗証券会社。4-9月期は株式市況が堅調に推移したことで、受入手数料が大幅に増加したことが収益を押し上げた。

●ストップ高銘柄
 カーメイト <7297>  1,316円  +300 円 (+29.5%) ストップ高   11:30現在
 カワセコンピ <7851>  487円  +80 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在
 双信電機 <6938>  1,000円  +150 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在
 前田製作所 <6281>  739円  +100 円 (+15.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 メタップス <6172>  3,500円  -700 円 (-16.7%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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