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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~衆院選は自公が3分の2超える圧勝、アベノミクス加速へ

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

23日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:衆院選は自公が3分の2超える圧勝、アベノミクス加速へ
■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の買い越し
■前場の注目材料:ダイトロン、車両用ハーネス7割増産、一部工程自動化

■衆院選は自公が3分の2超える圧勝、アベノミクス加速へ

衆院選の結果を受けた政策期待が改めて高まる可能性がありそうだ。衆院選は自公が3分の2を超える圧勝となった。これについては予想通りであり、市場は織り込み済みとなろう。とはいえ、アベノミクス加速へのご祝儀相場からの上昇も見込まれ、日経平均は15連騰という新記録が意識されよう。よりセンチメントが高まりやすく、先高観が強まることになりそうだ。20日の米国市場では米上院が2018会計年度予算の大枠となる予算決議案を51対49の僅差で可決。トランプ政権が目指す大型減税の議会審議が本格化するとの見方からNYダウなど主要な株価指数は高値を更新しており、シカゴ先物は21500円を突破している。

また、需給面では10月第2週の投資部門別株式売買動向によると、海外投資家は現物を3週連続で買い越し、先物も2週連続で買い越している。10月3週についても、日経平均が連日で年初来高値を更新するなか、海外投資家の買いは続いた可能性が高い。世界的な景気回復は持続、しかも加速している。成長が不安定で金融市場が混乱していた2016年初めの世界経済とは、状況が様変わりしている。循環的回復基調の加速が、欧州、中国、日本、米国、およびアジア新興国の経済を押し上げるなか、相対的に出遅れている日本市場への資金流入が今後も継続する可能性が高いだろう。

とはいえ、日経平均の15連騰でいったんは達成感が意識されやすいほか、今週は決算発表が本格化する。そのため、決算内容を見極めたいとの流れから、本来であれば次第に様子見ムードが強まりやすい。まずは23日の安川電機<6506>、24日の日本電産<6594>の決算評価、その後の市場反応を見極めたいところである。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り800万株、買い940万株、差し引き140万株の買い越しとの観測。

10月 13日(金): 600万株の買い越し
10月 16日(火): 190万株の売り越し
10月 17日(水): 190万株の売り越し
10月 18日(木):330万株の売り越し
10月 19日(金):80万株の買い越し


■前場の注目材料

・自民圧勝、与党310超
・NYダウは上昇(23328.63、+165.59)
・日経平均は14営業日続伸(21457.64、+9.12)
・ドル円は1ドル113円80銭-90銭
・ナスダックは上昇(6629.05、+23.99)
・シカゴ日経225先物(21555、+105)
・NY原油は上昇、(51.47、+0.18)


・ダイトロン<7609>、車両用ハーネス7割増産、一部工程自動化
・明電舎<6508>、駆動システム、小型・軽量化、インバーター・モーター一体型、EV用開発
・日立<6501>、患者情報を安全収集、医薬品・医療機器、製販後の評価効率化


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・10:30  中・不動産価格指数(9月)

《HT》

 提供:フィスコ

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