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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:NSW、LINK&M、田中化研

NSW <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本システムウエア <9739>  2,335円  +119 円 (+5.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 16日、日本システムウエア <9739> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の9.3億円→13.3億円に43.0%上方修正。増益率が3.3%増→47.8%増に拡大し、16期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。デバイス開発をはじめとするプロダクトソリューション事業の需要増加で、売上が計画を上回ったことが寄与。生産効率の向上に加え、一部費用が下期に後ずれすることも上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の24.3億円(前期は24.5億円)を据え置いた。

■LINK&M <2170>  767円  +38 円 (+5.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 リンクアンドモチベーション<2170>が大幅反発している。東海東京調査センターが16日付で投資判断「アウトパフォーム」を継続しつつ、目標株価を950円から990円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同センターでは、企業において「働き方改革」への対応が強まるなかで、今期は需要が増加すると予想。17年12月期の営業利益予想を36億9000万円から39億円(会社計画33億円)へ、18年12月期を同43億8000万円から46億円へ上方修正している。

■田中化学研究所 <4080>  2,379円  +94 円 (+4.1%)  11:30現在
 田中化学研究所<4080>、古河電池<6937>、オハラ<5218>、ステラ ケミファ<4109>、新日本電工<5563>などリチウムイオン電池関連に位置づけられる銘柄群に買いが流入している。中国では政府が電気自動車(EV)産業の育成に本腰を入れ始め、ガソリン車廃止の検討も始めている。また前週11日には欧州でも動きが出ており、EUの執行機関である欧州委員会が、EV用電池の欧州企業による大量生産に向け18年2月にロードマップを策定する方針を発表するなど世界的にEVシフトが強まっている。これを受けて、東京市場も車載用リチウムイオン電池で商機をつかむ銘柄群に物色の矛先が改めて向いている状況だ。

■ベルーナ <9997>  1,289円  +47 円 (+3.8%)  11:30現在
 ベルーナ <9997> が大幅続伸している。16日に発表した9月売上高は前年同月比22.9%増に拡大しており、これを好材料視する買いが向かったようだ。月次ベースの前年比プラスは14ヵ月連続となった。9月はグランベルホテルの売上増加と不動産売却があった その他事業の売上が2倍に膨らんだ。また、主力の総合通販事業が9.9%増と好調だったほか、専門通販事業、店舗販売事業、ソリューション事業は2ケタ増収を達成した。

■CKD <6407>  2,397円  +78 円 (+3.4%)  11:30現在
 省力・自動機械大手のCKD <6407> が大幅反発し、連日で上場来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」、目標株価2700円に新規設定したことが買い材料視された。リポートでは、半導体製造装置市場拡大と海外展開本格化により、成長企業へ変貌を遂げると指摘。同社は3D NANDが牽引する半導体製造装置市場の成長の取り込みが可能であると評価。海外事業はアジア、欧米の各地域で高い成長ポテンシャルを持つと考えている。

■ツガミ <6101>  1,137円  +31 円 (+2.8%)  11:30現在
 ツガミ<6101>が大幅続伸、前日は商い急増のなか大きく買われ年初来高値を更新したが、きょうもその勢いが継続し一時5%を超える上昇をみせている。精密工作機械が旺盛な中国の設備投資需要などを捉え業績絶好調、前日の後場取り引き開始前に18年3月期第2四半期連結業績予想の上方修正を発表、売上高を240億円から273億8000万円(前年同期比48.8%増)へ、営業利益を27億円から33億5000万円(同2.3倍)に大幅増額したが、それ以上に市場の耳目を集めたのが積極的な株主還元策だ。18年3月期の配当を従来予想の16円から18円に増額したほか、発行済み株数の15.28%に相当する約991万株を20日付で消却することを発表し、需給改善策として非常にインパクトの大きい買い材料となっている。

■リョーサン <8140>  4,590円  +110 円 (+2.5%)  11:30現在
 リョーサン<8140>が3連騰。16日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が従来予想の1120億円から1236億円(前年同期比21.3%増)へ、営業利益が25億円から32億円(同70.5%増)へ、純利益が18億円から22億円(同29.2%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。コンシューマやFA機器向けビジネスなどが好調に推移したことで売上高が計画を上振れたことに加えて、利益面も増収効果で計画を上回ったとしている。

■SMC <6273>  41,370円  +850 円 (+2.1%)  11:30現在
 SMC<6273>>が反発している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で、投資判断「オーバーウエート」、目標株価4万8000円で新規にカバレッジを開始しており、これを好材料視した買いが入っているようだ。同証券では、17年3月期売上高のアジア向け構成比35%、アジア・オセアニアで市場シェア47%などで、アジアの空気圧機器市場の成長を取り込めることや、高成長が続く半導体製造装置などのエレクトロニクス向け需要の獲得、全世界でシェア35%を有し、今後も欧米中心にシェアを拡大していることなどを評価。会社側の18年3月期営業利益予想1450億円に対して1855億円を見込み、19年3月期も同2147億円を見込んでいる。

■THK <6481>  4,000円  +55 円 (+1.4%)  11:30現在
 THK<6481>が反発している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で、投資判断「オーバーウエート」、目標株価4800円で新規にカバレッジを開始しており、これを好材料視した買いが入っているようだ。同証券では「輸送機器を筆頭とした直動部品の需要開拓」と「中国における価格是正の浸透」に注目。世界的な自動化投資の需要拡大の取り込みや、マーケティング活動を通じた新規分野の拡大や製品価格の是正、さらに自動車における直動部品の採用拡大といった輸送機器事業の成長を見込んでおり、輸送機器を筆頭に直動部品の需要の掘り起こしに成功すれば、成長企業に変化する可能性が高いと評価している。業績は、17年12月期の会社予想営業利益280億円に対して、同証券では300億円を予想。また、18年12月期は同431億円を見込んでいる。

■トヨタ自動車 <7203>  6,911円  +30 円 (+0.4%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、SUBARU<7270>、ホンダ<7267>など自動車株が堅調。好調な米経済指標が相次いでいることで米長期金利が上昇、日米金利差拡大の思惑から外国為替市場では再びドルが買われ1ドル=112円台10銭近辺と円安に振れている。これに伴う輸出採算改善への期待が自動車セクターへの資金流入に反映されている。なお、トヨタとSUBARUは通期想定為替レートが1ドル=110円、ホンダは107円で設定されている。

■NEXT 原油ブル <2038>  1,076円  +3 円 (+0.3%)  11:30現在
 NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>が続伸。16日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近11月物が前週末比0.42ドル高の1バレル51.87ドルに上昇した。イラク軍は北部クルド自治政府の独立阻止に向け、産油地帯のキルクークに向け進軍。油田からの供給途絶が懸念された。また、トランプ米大統領はイランが核合意を守っていないとし再び経済制裁を科す姿勢を示した。これら、中東情勢の緊迫化を受け、原油価格が上昇するともにNN原油ブルも上昇している。

■ネクステージ <3186>  2,670円  -318 円 (-10.6%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 16日、ネクステージ <3186> が150万3000株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限39万株の第三者割当増資を実施するほか、自己株処分による109万7000株の株式売り出しを発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の約9.1%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は23日から26日までのいずれかの日に決定。最大で66億9500万円の調達資金については、新規出店のための設備投資資金などに充てる。

■マースエンジニアリング <6419>  2,294円  -89 円 (-3.7%)  11:30現在
 マースエンジニアリング<6419>が大幅続落。16日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を287億円から250億円(前期比0.3%減)へ、営業利益を50億円から40億円(同7.3%減)へ、純利益を35億円から27億円(同25.4%減)へ下方修正したことが嫌気されている。同社では新製品のリリースによる業績回復を計画していたが、規制強化などを受けてパチンコ業界で先行き不透明感を受けてホールの設備投資意欲が低迷しており、期初の予想よりも回復が遅れていることが要因としている。

■倉庫精練 <3578>  294円  +80 円 (+37.4%) ストップ高   11:30現在
 倉庫精練<3578>が前日のストップ高に続いて、この日もカイ気配スタートとなっている。16日の取引終了後に発表した中期経営方針で、21年3月期に営業損益で1億3000万円の黒字(18年3月期予想5800万円の赤字)を目指すとしており、意欲的な中計との評価が高まっているようだ。中計では、5月に親会社となった丸井織物(石川県・中能登町)との連携強化によるグループ総合力を高め、すべての素材(織物・ニットなど)が提案対応できる高収益ミルコンバーターヘの革新を志向。あわせて工場設備のフル活用による納期対応力のアップと限界利益の増加を目指すという。また、早期の復配も目指すとしている。

■Tホライゾン <6629>  360円  +80 円 (+28.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 テクノホライゾン・ホールディングス<6629>がストップ高水準でカイ気配となっている。16日の取引終了後、連結子会社タイテック グラフインカンパニーが、米エヌビディア社の人工知能(AI)スーパーコンピュータモジュール「Jetson TX1&TX2」に対応した組み込みプラットフォーム「GT-X1・X2」を販売したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。新製品は、高度な画像処理が可能で、ディープラーニングを用いたユーザシステムの開発や検証、自律ロボット制御システム、各種画像処理システムなどに最適な組み込みプラットフォーム。今後は、顧客独自のカスタム要求や量産供給にも対応し、ユーザの要望に応じてシステム構築して販売するとしている。

■エディア <3935>  1,448円  +300 円 (+26.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 エディア<3935>がカイ気配で始まり、気配値のまま株価水準を切り上げている。同社はゲームアプリの開発・運営を行っているが、高利益率のスマートフォン向けゲームが好調に推移している。16日取引終了後にアエリア<3758>と女性をターゲットにした位置情報ゲームを開発運営する合弁会社を設立したことを発表、これを手掛かり材料に投機資金が流入する格好となった。

●ストップ高銘柄
 重松製作所 <7980>  1,345円  +300 円 (+28.7%) ストップ高   11:30現在
 サンユウ <5697>  647円  +100 円 (+18.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 ウェッジHD <2388>  444円  -100 円 (-18.4%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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