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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):神戸鋼、ライク、野村

神戸鋼 <日足> 「株探」多機能チャートより
■神戸製鋼所 <5406>  827円  +22 円 (+2.7%)  本日終値
 神戸製鋼所<5406>が5日ぶりに反発。前週8日にアルミ製部材などのデータを組織ぐるみ改ざんしていたことが発覚。同データ改ざんは国際問題に発展しつつあることを嫌気する売りが膨らんだ。ただ、不祥事が表面化する前に1360円近辺だった株価は、この日770円台まで急落したことで下落率は4割強に達した。同社のデータ改ざん問題は、主力の鉄鋼事業にもおよぶなど広がりを見せているが、株価面では目先の底打ちからリバウンド狙い買いが入っている様子だ。

■ライク <2462>  2,275円  +38 円 (+1.7%)  本日終値
 ライク<2462>が続伸。岩井コスモ証券は13日、同社株の投資判断の「A」を継続するとともに目標株価は2200円から2550円に引き上げた。同社は総合人材サービス、子育て支援、介護の各事業を展開。同証券では「まさに国策に沿う3本柱での中長期的な成長が期待できる」と指摘。18年5月期の連結営業利益は会社予想17億8000万円に対し22億円への増額修正を予想。来19年5月期は同24億円と連続最高益を見込んでいる。

■野村ホールディングス <8604>  658.1円  +9.6 円 (+1.5%)  本日終値
 野村ホールディングス<8604>が4日続伸で26週移動平均線とのマイナスカイ離を解消、大和証券グループ本社<8601>は4日続伸で同移動平均線を明確に上抜いてきた。ここ全体相場が上値追い態勢を強め、日経平均株価は商いを伴い21年ぶりの高値圏に浮上、これが出遅れる証券株にリターンリバーサル狙いの投機資金を誘っている。外国人買いも復活するなかで、手数料収入の拡大や投信など運用成績の向上に期待した買いが優勢となった。

■日本製粉 <2001>  1,777円  +25 円 (+1.4%)  本日終値
 日本製粉<2001>が3日続伸。この日の午前中に、業務用小麦粉価格を12月20日出荷分から値上げすると発表しており、値上げによる採算改善に期待した買いが入ったようだ。輸入小麦の政府売り渡し価格が引き上げられたことに伴うもので、強力系小麦粉で25キログラムあたり30円、中力系・薄力系小麦粉で同150円、国内産小麦100%小麦粉で同210円をそれぞれ値上げするとしている。

■アークランドサカモト <9842>  1,771円  +24 円 (+1.4%)  本日終値
 アークランドサカモト<9842>が3日続伸で年初来高値を更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が13日付で投資判断「アンダーウエート」を継続しつつ、目標株価を1130円から1300円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券の業績予想を18年2月期営業利益で94億円から98億円へ、19年2月期を同98億円から106億円へ上方修正したことが要因という。なお、同証券では、外食事業の好調持続とともに、ホームセンターを主体にした小売事業の業績持ち直しがカタリストと考えているとしている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,172.5円  +15 円 (+1.3%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株やJXTGホールディングス<5020>、昭和シェル石油<5002>など石油株が高く、業種別騰落率でも値上がり上位に食い込んでいる。前週末のWTI原油先物価格は85セント高の1バレル=51ドル45セントまで上昇、9月29日以来終値ベースで約3週間ぶりの高値に浮上している。これを受け、原油高が収益メリットとなる資源開発および石油元売りセクターは買いを引き寄せている。

■HIOKI <6866>  2,505円  +27 円 (+1.1%)  本日終値
 HIOKI <6866> が大幅続伸し、連日で年初来高値を更新した。13日に発表した17年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益が前年同期比43.2%増の20.5億円に拡大して着地したことが買い材料視された。スマートフォンの高機能化や自動車業界におけるEV転換、自動制御の導入の進展を背景に、電子計測器などの販売が好調で13.2%の大幅増収を達成したことが寄与。引き続き生産性向上に取り組んだことも利益拡大に貢献した。通期計画の23億円に対する進捗率は89.4%に達しており、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。

■日本郵船 <9101>  2,395円  +25 円 (+1.1%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株が買われた。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が前週末時点で27ポイント高の1485と8日続伸、9月25日以来の1500台回復を目前にとらえており、同指数と株価連動性の高い海運株に買いが集まっている。特に低位の玉井商船<9127>は連日大幅高に買われた。

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