【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):豊和工、DDHD、三栄建築
豊和工 <日足> 「株探」多機能チャートより
豊和工業<6203>がストップ高で3連騰、連日で年初来高値を更新したほか、石川製作所<6208>も反発し4000円大台を回復するなど防衛関連株の一角に買いが向かった。米国と韓国がきょうから合同演習行うため、北朝鮮がこれに対抗して軍事的な威嚇行為を行う可能性が懸念されており、地政学リスクの思惑から買いが向かった。両銘柄とも投資ファンドのブラックロック・ジャパンの大量保有が明らかとなっており、これを拠りどころとする投機筋の買いも誘導している。
■DDホールディングス <3073> 3,885円 +555 円 (+16.7%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
DDホールディングス<3073>が6連騰、連日の年初来高値更新となった。13日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)は、売上高208億5100万円(前年同期比39.3%増)、営業利益16億700万円(同2.8倍)、純利益10億9000万円(同3.8倍)となった。12日に上方修正していたが、引き続き足もとの好業績を好感した買いが入ったようだ。8店舗の新規出店と2店舗の業態変更、5店舗の退店などを行ったことに加えて、第2四半期(6~8月)からゼットン<3057>の72店舗(FC8店舗含む)、商業藝術の84店舗を新たに連結対象としたことが業績を牽引。また、全社的にコストダウンや費用の効率化を行ったことも寄与した。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高445億円(前期比45.9%増)、営業利益18億円(同9.7%増)、純利益7億円(同7.9%増)の従来見通しを据え置いている。
■三栄建築設計 <3228> 2,466円 +309 円 (+14.3%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
三栄建築設計<3228>が大幅高で、上場来高値を更新した。同社は13日取引終了後に、18年8月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを104億7700万円(前期比10.3%増)としたほか、年間配当計画を前期比4円増配の48円としたことが好感されたようだ。売上高予想は1171億1100万円(同16.4%増)。主力の不動産販売事業では、強みである都心エリアでの木造3階建ての企画や設計力・施工監理力を生かして付加価値の高い住宅の供給に注力するとしている。
■ツガミ <6101> 1,106円 +109 円 (+10.9%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
ツガミ <6101> が後場一段高。同社は16日昼、発行済み株式数の15.28%にあたる991万9379株の自社株を消却すると発表しており、これが買い材料視されたようだ。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は10月20日。併せて、18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の25億円→29.7億円に18.8%上方修正したほか、今期の年間配当を16円→18円(前期は16円)に増額修正したことも支援材料となった。
■ドトル日レス <3087> 2,685円 +232 円 (+9.5%) 本日終値
13日、ドトール・日レスホールディングス <3087> が発行済み株式数の7.11%にあたる360万株(金額で84億6383万円)を上限に自社株TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。公開買い付け期間は10月16日から11月13日まで。買い付け価格は13日終値を4.16%下回る2351円。第3位株主のバードフェザーリンクが保有株の全てを売却する意向を示したことに対応する。併せて決算を発表。18年2月期上期(3-8月)の連結経常利益が前年同期比7.9%増の63.4億円に伸びて着地したことも支援材料。
■ベクトル <6058> 1,562円 +107 円 (+7.4%) 本日終値
13日に決算を発表。「上期経常が51%増益で着地・6-8月期も37%増益」が好感された。ベクトル <6058> が10月13日大引け後(15:00)に決算を発表。18年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比51.0%増の13.4億円に拡大したが、通期計画の30億円に対する進捗率は44.7%となり、5年平均の41.8%とほぼ同水準だった。
⇒⇒ベクトルの詳しい業績推移表を見る
■高砂熱学工業 <1969> 2,029円 +135 円 (+7.1%) 本日終値
13日、高砂熱学工業 <1969> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の43億円→72億円に67.4%上方修正。増益率が11.3%増→86.3%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。上期業績の上方修正は8月に続き、2回目。首都圏を中心とした大型再開発関連の設備工事が順調に進んだうえ、採算重視の受注や生産性向上に取り組んだことも上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の120億円(前期は134億円)を据え置いた。
■島忠 <8184> 3,105円 +175 円 (+6.0%) 本日終値
13日、島忠 <8184> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.3%にあたる200万株(金額で60億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は10月16日から18年2月28日まで。また、発行済株式総数の6.8%にあたる350万株を10月31日付で消却する。
■物語コーポレーション <3097> 7,450円 +300 円 (+4.2%) 本日終値
物語コーポレーション<3097>は3日ぶりに反発。前週末13日の取引終了後に発表した9月度売上高で、既存店売上高が前年同月比6.0%増となり、7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。引き続き主力の焼肉部門が好調なことに加えて、ラーメン部門、お好み焼き部門も堅調に推移した。
■四国化成工業 <4099> 1,789円 +65 円 (+3.8%) 本日終値
四国化成工業 <4099> が大幅続伸し、上場来高値を更新した。同社は13日、18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の34億円→42.2億円に24.1%上方修正。従来の5.2%減益予想から一転して17.7%増益を見込み、2期ぶりに上期最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。電子化学材料などのファインケミカルが伸びたほか、建材事業でエクステリアの販売が好調だったことが寄与。円安による収益押し上げ効果も収益上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の74億円(前期は82.9億円)を据え置いた。
株探ニュース