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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:IDOM、メディアドゥ、ファストリ

IDOM <日足> 「株探」多機能チャートより
■IDOM <7599>  759円  +77 円 (+11.3%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率5位
 IDOM <7599> が一時ストップ高に買われた。12日に発表した18年2月期上期(3-8月)の連結経常利益は前年同期比0.6%増の20.3億円となり、従来の13.4%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。全直営店の中古車販売台数が想定より伸び、売上が計画を上回ったことが寄与。「ガリバーアウトレット」や外車中心の「リベラーラ」などの新規出店効果に加え、従来買い取りを中心としていた「ガリバー」が小売りへ注力したことが背景としている。

■メディアドゥ <3678>  2,967円  +257 円 (+9.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 電子書籍取次のメディアドゥホールディングス <3678> が急反発し、年初来高値を更新した。12日に発表した18年2月期上期(3-8月)の連結経常利益が前年同期非連結比32.5%増の4億円に拡大して着地したことが買い材料視された。4月から連結化した出版デジタル機構の業績上積みなどが収益を押し上げた。第1四半期の同利益は52.3%減益だっただけに、累計でプラスに転じたことを好感する買いが向かった。なお、通期計画の9.6億円に対する進捗率は42.0%にとどまるが、会社側は業界として下期偏重型で利益は計画を上回る水準であるとしている。

■松屋 <8237>  1,105円  +78 円 (+7.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 松屋<8237>は大幅続伸。同社は12日取引終了後、18年2月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を870億円から890億円(前期比3.1%増)へ、営業利益を17億円から19億円(同53.1%増)へ、最終利益を10億円から11億円(同42.1%増)へそれぞれ増額した。主力の百貨店業では、銀座店で2階インターナショナルブティックと化粧品売場などの一部を改装し、他フロアとの品揃えのグレードとテイストの統一を図ったことなどが奏功し、国内顧客による消費が堅調に推移するとともに、訪日外国人による免税品も、化粧品を中心とした消耗品が回復基調となり、売上高は前年を上回って推移している。あわせて発表した第2四半期累計の連結決算は、売上高426億6200万円(前年同期比2.2%増)、営業利益5億6200万円(同2.2倍)、最終利益2億5800万円(同34.2%減)だった。

■ダスキン <4665>  3,200円  +115 円 (+3.7%)  11:30現在
 ダスキン<4665>が大幅高で年初来高値を更新した。12日取引終了後、18年3月期の連結利益予想の増額修正を発表した。営業利益を66億円から70億円(前期比15.3%増)へ、最終利益を47億円から57億円(同32.0%増)へそれぞれ修正した。モップ・マットなどのレンタルや家事代行などを手掛けるクリーン・ケアグループでは、レンタル製品の投入減少が原価削減につながったほか、フードグループではミスタードーナツの売上構成比の変化や廃棄削減が利益の増加に貢献した。

■ファーストリテイリング <9983>  36,070円  +1,220 円 (+3.5%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>が反発している。12日の取引終了後に18年8月期の連結業績予想を発表しており、売上高2兆500億円(前期比10.1%増)、営業利益2000億円(同13.4%増)、純利益1200億円(同0.6%増)と前期に続いて過去最高の業績を見込むことが好感されている。国内ユニクロ事業は、既存店売上高で約1.9%の増収を見込むほか、人件費や物流費の効率化を図り増収増益となる見通し。また、海外ユニクロ事業はグレーターチャイナや東南アジア・オセアニア地域で大幅増収となり、国内ユニクロ事業の売上高を上回る見通しで、営業利益も国内ユニクロ事業に迫るとみている。なお、17年8月期決算は、売上高1兆8619億1700万円(前の期比4.2%増)、営業利益1764億1400万円(同38.6%増)、純利益1192億8000万円(同2.5倍)だった。国内ユニクロ事業はワイヤレスブラや感動パンツなど話題性のある商品の販売が寄与し増収となったものの、人件費や物流費の増加で営業減益となったが、海外ユニクロ事業の営業利益がほぼ倍増しカバーした。また、グローバルブランド事業も増収増益を確保したが、ジーユー事業は減益に終わった。

■安川電機 <6506>  3,810円  +105 円 (+2.8%)  11:30現在
 安川電機<6506>が4日続伸で、6営業日ぶりに上場来高値を更新した。全体リスクオン相場に乗って25日移動平均線をサポートラインとする下値切り上げ波動が続いている。同社は産業用ロボットやインバーター、ACサーボモーターなどメカトロ製品の世界トップメーカー。旺盛な企業の設備投資需要を受け収益環境は良好。省人化投資の続く中国向けを中心に、家電やスマートフォン組立て用ロボットやコントロール機器などが好調で収益に貢献している。市場では「設備投資関連はIMFの世界経済見通しの上方修正など景気拡大の流れを背景に、海外投資家の物色対象となりやすい強みがある」(国内中堅証券)という指摘も出ていた。

■セブン&アイ <3382>  4,535円  +108 円 (+2.4%)  11:30現在
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>が反発している。12日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算が、売上高2兆9871億9800万円(前年同期比4.2%増)、営業利益1944億6600万円(同7.2%増)、純利益894億2100万円(同2.7倍)となり、5年連続で上期として営業最高益を更新したことが好感されている。おにぎりや麺類など基本商品の積極的なリニューアルを実施したことが奏功し国内コンビニエンスストア事業が売上高・利益を伸ばしたほか、都市部への出店が奏功し海外コンビニ事業も堅調に推移した。スーパーストア事業や百貨店事業も減収ながら損益が改善しており、営業増益につながった。純利益は前年同期にあったのれん償却額がなくなったことなどが寄与し大幅増益となった。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高6兆1000億円(前期比4.5%増)、営業利益3865億円(同6.0%増)、純利益1770億円(同82.9%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、8月に予定していた米スノコ(テキサス州)からの一部事業の取得について、取得時期が遅れると発表した。スノコ社が展開するガソリンスタンドおよびコンビニエンスストア1108店舗を取得する予定だったが、米国連邦取引委員会による認可手続きなどが継続しており、取引の完了が年内メドまで遅れる可能性が高まったためとしている。なお、業績への影響などについては手続きが終了次第公表するとしている。

■いちご <2337>  412円  +7 円 (+1.7%)  11:30現在
 12日、いちご <2337> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.86%にあたる430万株(金額で15億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は10月13日から11月22日まで。

■ビックカメラ <3048>  1,293円  +6 円 (+0.5%)  11:30現在
 ビックカメラ<3048>は3日ぶりに反発。同社は12日取引終了後、18年8月期の連結業績予想を発表した。売上高は8300億円(前期比5.0%増)、最終利益は150億円(同11.1%増)を見込んでいる。3期連続の最高益となる見通しだ。プライベートブランド(PB)の拡充やインバウンド需要の伸びが業績を押し上げる。アナリストからは、「同社が期初から2ケタ増益の強気のガイダンスを出してくることはポジティブサプライズ」との見方もあり、株価は堅調な値動きとなっている。

■明光ネット <4668>  1,367円  -166 円 (-10.8%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 明光ネットワークジャパン<4668>は急反落。12日の取引終了後に発表した18年8月期の連結業績予想が、売上高204億1500万円(前期比5.3%増)、営業利益20億1100万円(同23.1%減)、純利益11億9100万円(同41.7%減)と大幅減益を見込んでいることが嫌気されている。明光義塾の強化やM&A案件の開拓に引き続き取り組むことで増収を見込んでいるが、ブランディング刷新費用やマーケティング機能強化費用、コンテンツ拡充費用などの戦略投資が利益を圧迫するという。なお、17年8月期決算は、売上高193億8300万円(前の期比3.8%増)、営業利益26億1500万円(同20.2%増)、純利益20億4200万円(同2.2倍)だった。

■神戸製鋼所 <5406>  805円  -77 円 (-8.7%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 神戸製鋼所<5406>が下げ止まらない。株価は一時800円割れで年初来安値を更新した。生産するアルミ製部材などのデータの組織ぐるみ改ざんが、国際問題に発展しつつあることを嫌気する売りが膨らんでいる。同社のアルミ材料は国内メーカーにとどまらず、米ゼネラル・モーターズや独ダイムラー、欧州エアバスなどにも採用されている。今後、損害賠償が求められることが予想され、同社の経営に大きな影響が出ることが懸念されている。

■大東建託 <1878>  20,300円  -730 円 (-3.5%)  11:30現在
 大東建託<1878>が反落。12日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が従来予想の7680億円から7810億円(前年同期比5.7%増)へ、営業利益が645億円から790億円(同9.8%増)へ、純利益が460億円から550億円(同9.6%増)へ上振れたようだと発表したが、ドイツ証券が投資評価を「ホールド」から「セル」に引き下げており、これを弱材料視した売りが出ているようだ。上方修正は、工事の進捗が期初想定よりも進み完成工事高が増加していることに加えて、完成工事総利益率の改善なども寄与したという。一方でドイツ証券では直近の株価上昇で目標株価(1万7520円)とのカイ離が大きいことや、上期受注高が会社計画の前年同期比5.3%増に対して4.7%減であること、さらに営業人員の減少などを指摘している。

■DDホールディングス <3073>  3,330円  +504 円 (+17.8%) ストップ高   11:30現在
 12日、DDホールディングス <3073> が18年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の9.5億円→16.1億円に69.7%上方修正。増益率が77.9%増→3.0倍に拡大し、従来の3期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。上期業績の上方修正は7月に続き、2回目。同社は首都圏にコンセプトレストランを展開する。既存店売上高が好調に推移し、売上が計画を上回ったことが寄与。コスト削減や経費抑制が奏功し、採算が改善したことも利益を大きく押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の17億円(前期は14.3億円)を据え置いた。

■ラピーヌ <8143>  1,047円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   11:30現在
 ラピーヌ<8143>がストップ高となっている。12日の取引終了後、18年2月期の連結業績予想について、営業利益を1億3500万円から2億円(前期9億8400万円の赤字)へ、最終利益を1億円から2億円(同16億6500万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。売上高は従来予想の101億円に対して100億円(前期比0.6%増)とほぼ計画通りとなったものの、採算を重視した営業活動に注力したことに加えて、販管費の抑制に努めたことが奏功した。

■旭化学工業 <7928>  576円  +80 円 (+16.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 旭化学工業<7928>がストップ高水準でカイ気配となっている。12日の取引終了後に発表した18年8月期の連結業績予想が、売上高72億円(前期比2.2%増)、営業利益1億5000万円(同2.1倍)、純利益1億円(同72.4%増)と大幅増益を見込み、年間配当を前期比3円増の7円を予定していることが好感されている。同社は工業用プラスチック部品の成形・加工を手掛けているが、引き続き自動車向けなどの受注増加が見込まれているもよう。なお、17年8月期決算は、売上高70億4800万円(前の期比12.1%増)、営業利益7200万円(前の期1億1600万円の赤字)、純利益5800万円(同3億400万円の赤字)で、年間配当は4円(前の期3円)だった。

■エムビーエス <1401>  727円  +100 円 (+15.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 12日、エムビーエス <1401> [東証M]が決算を発表。18年5月期第1四半期(6-8月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.2倍の1億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主力の内外装リフォーム工事の受注が伸び、52.8%の大幅増収を達成したことが寄与。採算を重視した受注や販管費の削減なども大幅増益に貢献した。上期計画の1.4億円に対する進捗率は70.8%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 モリテック スチール <5986>  656円  +100 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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