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【市況】12日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安と5日ぶり反落、上海50A株指数は0.4%高

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

12日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比2.18ポイント(0.06%)安の3386.10ポイントと5日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、2.17ポイント(0.06%)安の3545.85ポイントで取引を終えた。

資源・素材株の下げが重し。石炭の中国神華能源(601088/SH)が1.5%安、非鉄の洛陽モリブデン(603993/SH)が1.9%安で引けた。不動産株も安い。大手の金地集団(600383/SH)が1.5%下落した。発電や水道の公益株、インフラ関連株、消費関連株の一角もさえない。今週に入り、連日で最高値を更新していた白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)も0.3%安と売られた。

ただ、引けにかけて下げ渋る流れ。時価総額上位の金融株や自動車株などが上昇し、指数はプラス圏に浮上する場面もあった。個別では、中国人寿保険(601628/SH)が3.6%高、中国工商銀行(601398/SH)が0.2%高、上海汽車集団(600104/SH)が1.2%高としっかり。上海市場の代表的な50銘柄で構成される「上海50A株指数」は0.4%高と5日続伸した。中国で5年に1度の共産党大会を今月中旬に控えるなか(期間は18日から約1週間)、相場の安定期待が根強い。重要会議を前にして、急落場面では「国家隊」(政府系ファンド)が相場を支えるとみられている。下値不安が薄らぐ格好だ。

一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が3.86ポイント(1.06%)安の359.02ポイント、深センB株指数が1.52ポイント(0.13%)安の1210.62ポイントで終了した。

【亜州IR】

《CS》

 提供:フィスコ

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