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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ペッパー、パークシャ、トランザク

ペッパー <日足> 「株探」多機能チャートより
■ペッパーフードサービス <3053>  5,840円  +370 円 (+6.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 ペッパーフードサービス<3053>の上げ足が止まらない。株価は遂に10連騰となり、きょうの高値まで10営業日で56%の上昇をみせた。また、8月初旬から時価総額はわずか2カ月で約3倍化したことになる。低価格のステーキ店を直営とフランチャイズで全国展開し、積極的な新規出店を図っている「いきなり!ステーキ」が消費者のニーズを見事に捉え業績は絶好調、外食産業の新たな勝ち組として一気に頭角を現している。時価総額が1200億円弱まで拡大し、1200億円強の吉野家ホールディングス<9861>と逆転する可能性も出てきた。PERなど株価指標面からは割高感が強いが、時価総額急増に伴いファンドの組み入れ競争などの思惑も先高期待を醸成しているもようだ。

■パークシャ <3993>  10,620円  +560 円 (+5.6%)  11:30現在
 PKSHA Technology<3993>が反発。3日の取引終了後に公表された大量保有報告書でスパークス・アセットマネジメントが同社株の7.75%の株式を保有する大株主に浮上したことが注目されている。同社は前月22日に東証マザーズに新規上場した、東大発の人工知能(AI)ベンチャー企業。上場初日に公開価格2400円に対し2.3倍の5480円の初値をつけ、その後も上昇を続け3日には1万1140円の高値をつけている。

■トランザクション <7818>  1,083円  +50 円 (+4.8%)  11:30現在
 トランザクション<7818>が反発している。3日の取引終了後、集計中の17年8月期の連結業績について、売上高が従来予想の132億円から134億8500万円(前の期比12.9%増)へ、営業利益が14億2000万円から14億3900万円(同37.7%増)へ、純利益が9億400万円から9億3300万円(同33.5%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。既存の主力事業が好調に推移したことに加えて、VAPE事業をはじめとする新規事業も好調を維持したことが要因。特にVAPE事業では卸売販売を中心に大きく伸長し業績上振れに貢献した。同時に、従来9円を予定していた期末配当を10円に引き上げると発表した。前の期実績の14円に対しては、株式分割を考慮すると実質6円の増配となる。

■アダストリア <2685>  2,491円  +107 円 (+4.5%)  11:30現在
 アダストリア<2685>は大幅続伸している。3日の取引終了後に発表した9月度の国内月次売上高で、既存店売上高が前年同月比2.0%増と4カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。9月は前年に比べて気温が低かったことで、ワイドパンツ、テーパードパンツ、ロングカーディガンなどが売り上げの中心となったほか、ブランド横断で展開しているコーデュロイ素材商品も好評だった。また、雑貨ではショートブーツやニコアンドのミニオンズコラボアイテムなどが人気だった。

■カゴメ <2811>  3,605円  +135 円 (+3.9%)  11:30現在
 カゴメ<2811>が4日ぶりに反発。SMBC日興証券は3日、同社株の目標株価を3050円から3800円に引き上げた。投資評価の「2」は継続した。同証券では、17年12月期の連結営業利益を118億円から129億円(会社予想125億円)、18年12月期の同利益を122億円から149億円に上方修正した。「国内飲料事業におけるスムージー・機能性飲料などで力強いトップラインがしばらく継続すること」「構造改革が引き続き進展していること」「苦戦している農事業と海外事業は18年12月期以降回復が見込めること」を業績増額の要因に挙げている。

■ソディック <6143>  1,466円  +35 円 (+2.5%)  11:30現在
 ソディック<6143>が続伸で新値街道を走っている。2014年7~8月に株価は急騰をみせ1972円の高値に駆け上がった経緯があるが、時価はその時以来の高値圏にある。放電加工機と射出成型機の大手メーカーで世界シェアは推定約3割に達するとみられている。特に中国で自動車やスマートフォン業界向けに高水準の需要を取り込んでおり、業績拡大期待が高まっている。「電気自動車(EV)シフトの動きが強まるなか、車載向け電子デバイスについても需要の底上げが始まっており、同社の放電加工機の受注拡大につながっている」(国内中堅証券)という。

■サカタのタネ <1377>  3,350円  +80 円 (+2.5%)  11:30現在
 サカタのタネ<1377>が続伸している。同社は3日取引終了後に、欧州統括子会社を通じて、ヨルダンのキュウリ育種会社McAVET(マカベット)社を買収したと発表。これによるグローバル体制の強化などが期待されているようだ。マカベット社はキュウリを専門とし、育種や生産、種子の販売などを行っている企業。なお、取得価額については非公表としている。

■ツルハホールディングス <3391>  13,610円  +260 円 (+2.0%)  11:30現在
 ツルハホールディングス<3391>が6日ぶりに反発している。3日の取引終了後、子会社くすりの福太郎が、同業のドラッグ・アーバン(東京都江戸川区)から都内で展開するドラッグストア3店舗を譲受することになったと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。くすりの福太郎は、千葉県と東京都内を中心に200店舗(17年9月15日現在)を展開している。今回の事業譲受により、さらなるドミナント化の推進が図られることになり、営業基盤の強化につながるとの見方が強まっているようだ。なお、連結業績への影響は軽微としている。

■アドバンテスト <6857>  2,292円  +22 円 (+1.0%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>は6日続伸で連日の年初来高値更新。ドイツ証券は3日、同社株の投資評価を「ホールド」から「バイ」に引き上げた。目標株価は1800円から2400円に見直した。iPhoneXの発表によりハイエンドスマホの新機軸が打ち出されたが、部材調達不足のためその需要の全ては刈り取り切れない可能性が高い。その一方で、中華スマホが需要取り込みを狙い急速にラインアップ拡充を図る見通しだ。こうしたなか、中華スマホ用のSoC(System on a Chip)対応テスターの需要が拡大し、同社の業績に寄与すると予想している。

■ビジョン <9416>  2,495円  +21 円 (+0.9%)  11:30現在
 ビジョン<9416>が反発している。同社は3日、荷物一時預かりシェアリングサービス「ecbo cloak」を運営するecbo(東京都渋谷区)と業務提携し、「ecbo cloak」参画場所の開拓活動などを行うと発表した。提携内容は、ビジョンが運営するインバウンド観光施設「歌舞伎城」のある新宿歌舞伎町の周辺をはじめとして「ecbo cloak」参画場所の開拓に協力するほか、「ecbo cloak」利用予約者にビジョンが提供する訪日外国人向けサービスを案内する。

■ハイデイ日高 <7611>  3,075円  +20 円 (+0.7%)  11:30現在
 ハイデイ日高<7611>はしっかり。3日の取引終了後に発表した9月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比3.9%増と7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。7月に前年同月比でマイナスに転じた客数の回復基調が続いていることに加えて、客単価も上昇を維持した。なお、全店売上高は同6.9%増だった。

■ファーストリテイリング <9983>  34,380円  +210 円 (+0.6%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>が4日続伸。3日の取引終了後に発表した9月の国内ユニクロ売上高速報で、既存店売上高が前年同月比6.3%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。9月は月を通して気温が低く推移したことに加えて、キャンペーンも好調だったことから秋冬商品が順調に立ち上がった。8月にマイナスに転じた客数が同3.9%増とプラスに転じたほか、客単価が2.3%増と2カ月連続でプラスとなった。

■ユナイテッドアローズ <7606>  4,095円  +15 円 (+0.4%)  11:30現在
 ユナイテッドアローズ<7606>が続伸し年初来高値を更新している。3日の取引終了後に発表した9月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比7.9%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。9月は前年に比べて気温の低い日が多かったことから、秋物全般が順調に推移した。特にメンズではジャケット、パンツ、カーディガン、長袖カットなどが、一方、ウィメンズではブラウス、ニット、スカート、パンツ、ワンピースなどが売り上げを伸ばした。また、前月に続き先物需要のダウンジャケットも好調に推移している。

■セブンシーズ <3750>  2,020円  +400 円 (+24.7%) ストップ高   11:30現在
 3日、セブンシーズホールディングス <3750> [東証2]に対してアクア戦略投資有限責任組合がTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を28.9%上回る1株2088円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は4日から11月1日まで。なお、TOB成立後も同社の上場は維持する。

●ストップ高銘柄
 大興電子通信 <8023>  1,639円  +300 円 (+22.4%) ストップ高   11:30現在
 アドバンスト・メディア <3773>  1,015円  +150 円 (+17.3%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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