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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アサツーDK、マクロミル、ペッパー

アサツーDK <日足> 「株探」多機能チャートより
■アサツー ディ・ケイ <9747>  3,770円  +600 円 (+18.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 2日、アサツー ディ・ケイ <9747> に対して米投資ファンドのベインキャピタルがTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化すると発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を15.5%上回る1株3660円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は10月3日から11月15日まで。

■マクロミル <3978>  2,805円  +253 円 (+9.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 マクロミル <3978> が急騰している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が2日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」、目標株価3800円に新規設定したことが買い材料視された。リポートでは、デジタル・マーケティングが成長の牽引役になるとし、22年6月期までの売上収益は年率平均27.4%増を見込む。代表的なサービス「AccessMill(アクセスミル)」は、アクティブなモニター会員を日本だけで約90万人も抱えることを強みに持つと紹介している。また、安定成長のマーケティング・リサーチも年率平均6.1%増を予想。グローバル展開による売上拡大・利益成長に期待している。

■ペッパーフードサービス <3053>  5,300円  +330 円 (+6.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 ペッパーフードサービス<3053>が異彩の9連騰、最高値街道をまい進する展開となっている。8月初旬を境に株価は急上昇を開始、2000円台前半から時価は5000円台半ばへと急変貌を果たした。低価格のステーキ店を直営とフランチャイズで全国展開しており、積極出店を図っている「いきなり!ステーキ」が消費者のニーズを取り込み17年12月期以降、一段と利益成長が加速する可能性がある。市場では「立ち食いステーキ店への注力が奏功する形となりそうで、市場でも外食産業の勝ち組としての認知が高まっている」(市場関係者)との見方が強まっている。

■アドバンテスト <6857>  2,249円  +133 円 (+6.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 アドバンテスト<6857>が大幅高で5連騰、4月27日につけた年初来高値2233円を上抜き約5カ月ぶりに新値圏に突入した。時価は2010年5月以来7年5カ月ぶりの高値水準。市場では「一部で懐疑的な見方もあったが、半導体市況は引き続き好調で米国では関連銘柄を買い直す動きが強まっている。SOX指数は連日で2001年以来の高値を更新しており、半導体後工程を手掛ける同社株への見直し機運も高まっているようだ。きょうはモルガン・スタンレーMUFG証券がレーティングと目標株価を引き上げたことなども株高を後押ししている」(準大手証券ストラテジスト)としていた。

■ニプロ <8086>  1,628円  +72 円 (+4.6%)  11:30現在
 2日、ニプロ <8086> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の291億円→301億円に3.4%上方修正。増益率が25.6%増→29.9%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。10月1日付で買収手続きが完了した田辺製薬販売の業績上積みが収益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の37.5円→38.5円(前期は29円)に増額修正したことも支援材料となった。

■キユーピー <2809>  2,794円  +109 円 (+4.1%)  11:30現在
 キユーピー<2809>が反発している。同社は2日取引終了後に、17年11月期第3四半期累計(16年12月~17年8月)の連結決算を発表。営業利益は243億9000万円(前年同期比4.1%増)となり、通期計画310億円に対する進捗率は78.7%に達した。売上高は4210億1300万円(同1.7%増)で着地。調味料事業やサラダ・総菜事業が好調に推移し、利益面では付加価値品の伸長やコスト改善効果などが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■アドヴァン <7463>  1,010円  +26 円 (+2.6%)  11:30現在
 3日朝、輸入建材商社のアドヴァン <7463> が決算を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比3.4倍の33.3億円に急拡大し、従来計画の30億円を上回って着地したことが買い材料視された。建設業界の市況が堅調に推移する中、新商品の開発・販売に注力したうえ、テレビCM効果なども寄与し増収を確保。デリバティブ評価損益が好転したことも利益を大きく押し上げた。通期計画の60億円に対する進捗率は55.6%に達し、5年平均の38.6%も上回った。

■キーエンス <6861>  61,010円  +1,130 円 (+1.9%)  11:30現在
 キーエンス<6861>が大幅高、4連騰で9月20日につけた上場来高値6万1070円を更新した。時価総額は7兆4000億円強に達しており、目先は全上場銘柄のなかでJT<2914>を超え7位に浮上した。FA用センサーのトップメーカーであり、高技術力は世界屈指。グローバルな設備投資需要の拡大が追い風材料となっており、時価総額上昇に伴い海外投資家からの注目度も高まっている。

■JR東日本 <9020>  10,410円  +170 円 (+1.7%)  11:30現在
 JR東日本<9020>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券は2日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は1万1000円から1万2600円に見直した。「家計所得の増加などを背景に旅客収入の伸長が見込めること」「継続的な自己株取得を含む還元施策」「株価の出遅れ感・割安感」などを格上げ要因としている。旅客収入の増加を反映し18年3月期の連結営業利益は従来予想4840億円を4920億円(会社予想4720億円)に増額している。目標株価は、PERに品川再開発含み価値を加えて算出している。

■H2Oリテイ <8242>  2,053円  +28 円 (+1.4%)  11:30現在
 エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>が4日続伸。2日の取引終了後に発表した9月度の売上速報で、全社合計売上高が前年同月比7.4%増となり、10カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。気温の低下とともに、婦人服で重衣料を中心とした秋冬物の動きが活発になったほか、それに合わせてコーディネートアイテムであるブラウスなどの動きも良好だった。また、化粧品が季節の変わり目とともに好調なスキンケアに加えて、トレンド色を中心としたメークも順調。さらに、国内需要で1000万単位のジュエリーが動くなど、ラグジュアリーや時計などの高額品も好調だった。なお、インバウンドは化粧品だけではなく、高額なジュエリーや時計も活発な動きを見せ前年同月比約1.9倍と好調を継続した。

■アエリア <3758>  2,139円  +28 円 (+1.3%)  11:30現在
 アエリア<3758>が続伸。2日の取引終了後、ブロックチェーン技術の専門企業であるコンセンサス・ベイス(東京都品川区)と共同で「ブロックチェーン・トレカ」(仮称)を開発し、11月からサービスを開始すると発表しており、これを好感した買いが入っている。デジタルトレーディングカードは現在、ゲーム運営会社のサーバーで管理しているため、カード保有者が自由にカード交換できないなどの課題があったが、「ブロックチェーン・トレカ」では、トレーディングカードをデジタルアセットを改ざんがほぼ不可能な形で記録・流通できるブロックチェーン技術を利用し1枚単位で登録・発行・流通し課題を解決した。共同開発では、アエリアはオンラインゲーム開発・運営ノウハウを生かしてトレーディングカードの企画・開発・販売・運営を担当する一方、コンセンサス・ベイスは専門企業として培った技術力をベースにブロックチェーン関連の設計・開発・運用を担当したという。

■Jフロント <3086>  1,574円  +19 円 (+1.2%)  11:30現在
 J.フロント リテイリング<3086>がしっかり。2日の取引終了後に発表した9月度の売上速報で、百貨店事業の合計売上高は前年同月比6.7%増と6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。秋物の婦人・紳士衣料品全般の動きが良かったほか、美術宝飾品が大きく売り上げを伸ばした。また、化粧品やラグジュアリーブランドも好調を持続した。

■日産自動車 <7201>  1,096.5円  +12 円 (+1.1%)  11:30現在
 日産自動車<7201>は5日ぶりに反発。同社は2日、国内工場での検査不備の問題に絡み約121万台のリコールを今週中に国土交通省に届け出ることを発表、リコール費用は250億円を超える見通しだ。ただ、株価は前日までの4日間で6.5%下げており、目先は空売りの買い戻しを誘発したことで株価はプラス圏に浮上している。

■オリエンタルランド <4661>  8,657円  +77 円 (+0.9%)  11:30現在
 オリエンタルランド<4661>が4日続伸している。2日の取引終了後、18年3月期上期(4~9月)の東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーの2パーク合計の入園者数が1477万5000人(前年同期比3.1%増)となり、4年ぶりに増加したことが好感されている。上期は、東京ディズニーシーの新アトラクション「ニモ&フレンズ・シーライダー」や、夏期スペシャルイベント「ディズニー・パイレーツ・サマー」などの新規コンテンツが人気。また、東京ディズニーランドの春のスペシャルイベント「ディズニー・イースター」など季節感あふれるスペシャルイベントも好評で、上期として過去3番目の入園者数となったとしている。

■名村造船所 <7014>  680円  +6 円 (+0.9%)  11:30現在
 名村造船所<7014>が続伸、ここ継続的な買いを背景に上昇基調が鮮明で、直近は前日まで“日足5陽連”と買いに弾みがついている。中堅造船メーカーで業績は営業赤字を余儀なくされているものの改善傾向にあり、最近のばら積み船市況の回復は追い風となる。一方、北朝鮮によるSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)発射実験の思惑などを巡る地政学リスクが意識されるなか、艦艇のメンテナンスで実績を持ち、防衛関連株としての側面にもスポットが当たっているもようだ。

■サムライJP <4764>  1,527円  +300 円 (+24.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 SAMURAI&J PARTNERS<4764>がストップ高水準でカイ気配となっている。2日の取引終了後、主力製品の一つである異種DB(データベース)レプリケーションソフトウエア「FC Replicator2」について、大手自動車メーカーの新規受注を獲得したと発表しており、これを好感した買いが入っている。「FC Replicator2」は、異なる種類のデータベースDB間でも、リアルタイムに複製を作成するソフトウエア。今回の受注では、研究開発管理DBの複製環境を容易に構築できる点が高く評価されたとしており、また、同案件をきっかけに他の研究開発施設への導入も検討されているとしており、さらなる受注獲得も期待されている。なお、受注金額は17年1月期連結売上高(1億4800万円)の約11%に相当し、第3四半期(8~10月)に売り上げ計上を予定。また、業績に与える影響は軽微としている。

■ケイティケイ <3035>  475円  +80 円 (+20.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 2日、トナーカートリッジの再生販売を主力とするケイティケイ <3035> [JQ]が17年8月期の連結経常利益を従来予想の1億8000万円→2億5200万円に40.0%上方修正。従来の15.9%減益予想から一転して17.8%増益見通しとなったことが買い材料視された。売上が堅調に推移する中、原材料費の見直しなどコスト削減を進めたことが利益を押し上げた。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の5円→12円(前の期は5円)に大幅増額修正したことも買いに拍車を掛けた。

●ストップ高銘柄
 ミタチ産業 <3321>  1,360円  +300 円 (+28.3%) ストップ高   11:30現在
 テックポイント・インク <6697>  2,072円  +400 円 (+23.9%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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