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【市況】明日の株式相場見通し=解散・総選挙で神経質な展開、野党間の連携模索に関心

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(28日)の東京株式市場は、臨時国会召集後、冒頭での衆院解散により10月22日の投開票日に向けて実質的に総選挙がスタートすることから、その動向を注視しながらの神経質な展開となりそうだ。きょうは、130円程度とされた9月末配当権利落ち分の即日埋めはならなかったものの、外国為替市場での円安・ドル高進行という下支えもあり実質的にはプラスで堅調地合いは維持された。

 市場関係者からは「安倍首相は、今回の総選挙の勝敗ラインについて“自民・公明の与党合せて過半数の議席維持”としているものの、自民党の現有議席を大きく減少させるような結果になれば、政権運営の困難さが増してくる可能性がある。そこで注目なのが、小池百合子東京都知事率いる“希望の党”と民進党をはじめとする各野党との合流の可能性だ。野党間での連携内容次第では、有権者の投票行動に大きな影響を与えることになる」との見方が出ていた。

 27日の東京株式市場は、利益確定の売りを反映して日経平均株価は続落となった。終値は、前日比63円14銭安の2万267円5銭と続落した。

 日程面では、中規模オフィスビルなどへの不動産自己投資、不動産賃貸、不動産特化型クラウドファンディングサービスなど手掛けるロードスターキャピタル<3482>が東証マザーズ市場に新規上場する。

 このほかに、臨時国会を召集し冒頭に衆院解散、黒田日銀総裁が全国証券大会で講演、8月の建設機械出荷額に注目。海外では、米4~6月期のGDP確定値が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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