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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~金融セクター選好、日経平均は高値更新後はこう着感の強い相場

日経平均 <5分足> 「株探」多機能チャートより

21日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:金融セクター選好、日経平均は高値更新後はこう着感の強い相場
■外資系証券の注文動向:差し引き430万株の買い越し
■前場の注目材料:日立、みずほとブロックチェーン技術の活用に関する共同実証を開始

■金融セクター選好、日経平均は高値更新後はこう着感の強い相場

21日の東京市場は、こう着ながらも堅調な相場展開が見込まれる。20日の米国市場ではNYダウが9営業日続伸となり、連日で最高値を更新した。注目されたFOMCでは、政策金利を据え置くとともに、バランスシートの縮小を10月から開始することを決めた。また、ハリケーンによる経済への影響は一時的との見方もあり、年内に追加利上げに踏み切ることを示唆した。これを受けて米長期金利が上昇。10年物国債利回りは一時2.28%と8月上旬以来ほぼ1カ月半ぶりの水準まで上昇した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円高の20285円。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の展開となり、日経平均は連日の年初来高値を更新してこよう。長期金利の上昇を背景に、金融セクターへの物色が意識されそうである。一方で、昨日日経平均をけん引していたソフトバンクG<9984>は出来高急増で買い疲れ感も意識されやすく、本日のところは、指数へのインパクトは期待しづらいところであろう。そのため、高値更新後はこう着感の強い相場といったところか。

物色はインデックスに絡んだ商いから大型株に向かいやすいほか、イベントでは東京ゲームショウが開催されるなか、足元で調整が強まっていたゲーム株への見直しが期待されそうだ。その他、米EV大手テスラは、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)と共同で、自動運転車向けのAI用半導体を開発していると報じられている。自動運転や半導体関連の一角への物色も意識されやすい。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き430万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り760万株、買い1190万株、差し引き430万株の買い越しとの観測。

09月13日(水):10万株の売り越し
09月14日(木):70万株の買い越し
09月15日(金):300万株の買い越し
09月19日(火):130万株の買い越し
09月12日(火):1270万株の買い越し

■前場の注目材料

・NYダウは9営業日続伸(22412.59、+41.79)連日で最高値更新
・ドル円は1ドル112円30銭-35銭
・日経平均、年初来高値更新で一気に需給改善
・シカゴ日経平均先物(20285、+145)
・NY原油は上昇、(50.41、+0.93)
・NY金は上昇、(1316.4、+5.8)

・ファナック<6954>、独に拠点新設、FA機器・産ロボ開発へ
・アンリツ<6754>、日・米・欧規格に準拠、車車間通信データ解析ソフト開発
・日立<6501>、みずほ<8411>とブロックチェーン技術の活用に関する共同実証を開始
・ウチダエスコ<4699>、日本MSとASP契約締結
・シード<7743>、インドネシア進出、1日使い捨てコンタクト出荷
・日通<9062>、カザフ国鉄と提携、東アジアでロジ強化
・NTTドコモ<9437>、空きトラック探し配送依頼、運送業界、人手不足対策で空車回送減


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし

《DM》

 提供:フィスコ

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