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【市況】NY株式:ダウ63ドル高、FOMC控え上値限られるも最高値更新

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

18日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は63.01ドル高の22331.35、ナスダックは6.17ポイント高の6454.64で取引を終了した。北朝鮮を巡る地政学リスクへの警戒感が後退し、アジア・欧州株が概ね全面高となり、米国株も買いが先行。金融やハイテクセクターが選好されたものの、19-20日にかけて開催される連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を見極めたいとの思惑もあり、上値は限られた。ダウとS&Pは最高値を更新した。セクター別では、銀行や半導体・半導体製造装置が上昇する一方で公益事業や運輸が下落した。

防衛企業のノースロップ・グラマン(NOC)は同業オービタルATK(OA)と78億ドルで買収合意し、上昇。建設機械のキャタピラー(CAT)、半導体のアプライド・マテリアルズ(AMAT)やエヌビディア(NVDA)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、堅調推移。米長期金利の上昇で、モルガン・スタンレー(MS)やゴールドマンサックス(GS)などの金融各社が買われた。ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ(CSCO)はジョン・チェンバース会長が退任し、ロビンス現CEOが新会長に交代する人事計画を発表し、小幅上昇となった。

SNSのフェイスブック(FB)が大統領選期間中にロシア政府に利用された疑いが強まるなか、オバマ政権下で長らく優遇されてきたハイテク業界に、監督強化や法制面の厳格化を検討する動きが広がっており、今後の動向に注意が必要だ。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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