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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

SYSHD <日足> 「株探」多機能チャートより

■SYSHD <3988>  3,520円 (+170円、+5.1%)

 SYSホールディングス <3988> [JQ]が4日続伸。13日、同社が18年1月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に決算を発表。18年7月期の連結経常利益が前期比2.3%増の2.2億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことも支援材料。

■物語コーポ <3097>  7,090円 (+300円、+4.4%)

 物語コーポレーション <3097> が続伸。13日に月次売上高速報を発表。8月の既存店売上高は前年同月比5.3%増と6ヵ月連続で前年実績を上回っており、これを好感する買いが向かった。既存店売上高は全部門で前年比プラスを達成した。なかでも、主力の焼肉部門が6.1%増、ラーメン部門が5.7%増と伸び率が高かった。また、全店売上高は出店拡大により、前年同月比19.5%増に伸びている。

■アインHD <9627>  8,250円 (+310円、+3.9%)

 アインホールディングス <9627> が続伸。13日の取引終了後に発表した第1四半期(5-7月)連結決算が、売上高660億9500万円(前年同期比14.3%増)、営業利益39億6300万円(同73.7%増)、純利益21億2000万円(同54.6%増)と7割強の大幅営業増益となったことが好感された。処方箋1枚当たりの売上高の上昇により調剤薬局部門の既存店売上高が増収傾向で推移していることに加えて、グループ全体で11店舗を出店(閉店23店舗)したことが牽引役となった。また、オリジナルブランドの積極的な展開による粗利率の向上や業務効率化の推進で物販事業の収益が改善していることも寄与した。なお、18年4月期通期業績予想は、売上高2675億円(前期比7.8%増)、営業利益166億円(同14.0%増)、純利益89億円(同12.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■日特エンジ <6145>  4,450円 (+140円、+3.3%)

 日特エンジニアリング <6145> [JQ]が続伸し年初来高値を更新した。同社は自動車向けやスマートフォン向けを中心に自動巻き線機を展開、スマートフォン向けでは、補助金政策を追い風とした中国スマホメーカーの設備投資需要を取り込んでおり、18年3月期営業利益は前期比2ケタ近い増益を見込む。アップルの新製品発表会で注目を集めた「iPhone X」は有機ELディスプレー採用のほか、顔認証機能やワイヤレス充電にも対応することで消費者の人気を集めることが予想されている。ワイヤレス充電の製造装置で商機をつかんでいる同社株への物色意欲が引き続き旺盛だ。

■クミアイ化 <4996>  692円 (+21円、+3.1%)

 クミアイ化学工業 <4996> が4日続伸。13日に決算を発表。17年10月期第3四半期累計(16年11月-17年7月)の連結経常利益が前年同期比66.1%増の64億円に拡大して着地したことが買い材料視された。5月に経営統合したイハラケミカル工業の業績上積みが収益を押し上げた。持分法投資利益24.5億円を計上したことも大幅増益に貢献した。併せて、6月に取り下げた通期の業績予想は連結経常利益が前期比29.5%増の58億円に伸びる見通しを示した。また、期末一括配当は8円(前期は8円)実施する方針とした。同時に、20年10月期に売上高1160億円(17年10月期計画は835億円)、営業利益90億円(同33億円)を目標とする中期経営計画を発表している。

■セリア <2782>  6,590円 (+190円、+3.0%)

 セリア <2782> [JQ]が4連騰で上場来高値(分割修正値)を更新。全般地合いが軟化するなかも強さを発揮した。同社は岐阜県大垣市に本拠を構え、中部地域を中心に全国に100円ショップを展開する。品揃えに特色をもたせ女性層のニーズを取り込むことに成功、8月既存店売上高は、前年同月比5.2%増と今期に入り5ヵ月連続で前年実績を上回るなど好調な売り上げの伸びを確保している。海外機関投資家からの注目度も高く、成長株投資で知られる米キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニーが大株主に浮上するなど足の長い資金の買いを呼び込んだ。

■イチカワ <3513>  345円 (+9円、+2.7%)

 紙・パルプ用フエルト大手のイチカワ <3513> が反発し、連日の年初来高値更新。PER17倍台、PBR0.4倍台と株価指標面で割高感はない。また、配当利回りは3.4%台と高水準で、中間配当も実施している。同社は、18年3月期通期の連結業績について、売上高124億円(前期比6.0%増)、経常利益8億円(同2.1倍)と利益のV字回復を見込んでいる。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算は、売上高28億3800万円(前年同期比13.8%増)、経常利益1億円(前年同期は1600万円の赤字)と経常黒字転換した。国内では、抄紙用ベルトの販売数量は減少したものの、抄紙用フエルトの販売数量は横ばいで推移した。海外では、積極的な拡販活動が奏功し、抄紙用フエルトおよび抄紙用ベルトともに販売数量は増加している。

■ナノキャリア <4571>  655円 (+16円、+2.5%)

 ナノキャリア <4571> [東証M]が反発。同社は14日、軟部肉腫を対象に開発中の「NC-6300(エピルビシンミセル)」に、スタウロスポリンをさらに内包させた2剤封入型の高分子ミセルDDSについて、特許庁から特許査定を受けたと発表。これが材料視されたようだ。スタウロスポリンは、2015年のノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智氏が1976年に放線菌から単離した抗生物質。ナノ医療イノベーションセンターの片岡・嘉納ラボは、スタウロスポリンを同時封入したエピルビシンミセルが、悪性中皮腫のがん細胞のみならず「がん幹細胞」をも効果的に殺傷し、マウスモデルでは休薬後9ヵ月以上も、がんの再発がみられなかったことを報告している。

■スマバ <9417>  2,239円 (+51円、+2.3%)

 スマートバリュー <9417> [JQ] が4日続伸。13日に業績修正を発表。18年6月期の最終利益(非連結)を従来予想の2.2億円→3.7億円に70.1%上方修正し、増益率が22.8%増→2.1倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。事業構造改革の一環として、大阪市浪速区に保有するデータセンターを売却することを決定。これに伴い、第1四半期に固定資産売却益3.4億円が計上し、事業再編費用1.3億円を計上する見込みとなった。

■森尾電 <6647>  269円 (+6円、+2.3%)

 森尾電機 <6647> [東証2]が4日続伸。前日比5.7%高の278円まで買われる場面があり、急動意をみせた8月24日につけた高値273円を払拭したことで上げ足が加速する可能性がある。安倍首相は9月13日から15日までの日程でインドを訪問、モディ首相との首脳会談を行い、両首脳はムンバイ・アーメダバード高速鉄道計画の関連式典にも出席する予定。インドは高速鉄道事業で日本の新幹線方式導入を決定しており、今後同分野での日本のビジネスチャンスが浮き彫りとなる。そのなか、JR向けを中心に車両用配電盤や床下配電箱などの電機部材を製造する同社にとって商機が膨らむとの見方が強まっている。

■アイスタディ <2345>  1,270円 (+20円、+1.6%)

 アイスタディ <2345> [東証2]が反発。13日、同社が米Agora.ioと国内独占販売契約を結び、リアルタイムコミュニケーションツール「SDK」の販売を開始すると発表したことが買い材料視された。「SDK」は、リアルタイムコミュニケーションツールのソフトウェア開発に必要な技術文書やツールをパッケージ化したキット。映像・音声を使ったサービスを低コストかつ短期間で開発できるという。同社は動画ショッピングや遠隔教育、遠隔医療などへの展開を視野に入れ、動画事業の強化を図る。

※14日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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