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【特集】大幸薬品 Research Memo(4):他社とのアライアンスにより、クレベリンブランドの認知率向上を目指す

大幸薬品 <日足> 「株探」多機能チャートより

■中長期の成長戦略

大幸薬品<4574>は、クレベリンブランドの認知率向上と製品普及のために、他社とのアライアンスを積極的に行っている。

一例としては、アース製薬との共同開発製品として、2017年3月に発売された「クレベリン トイレの消臭除菌剤」がある。クレベリンの消臭・除菌機能をトイレ用消臭・芳香剤に応用したものである。二酸化塩素には不快な臭いの原因菌を除去する効果があるため、空気中での除菌による消臭効果が期待できる。この点が、一般的な消臭剤とは異なり画期的である。同社が製品を供給し、アース製薬が最終製品化、営業、マーケティングを手掛ける。

また、デンソーが販売する車両用クレベリン発生機もアライアンス製品である。この製品は、短時間(約20分)で、洗浄が困難なシートや車室内のニオイ、ウイルス、菌を除去する。両社が共同開発したクレベリン発生機をデンソーが販売し、同社はクレベリンカートリッジを供給する。2018年3月期第1四半期にも、カートリッジの出荷が好調に推移した。

2016年10月に限定発売して人気を博した「クレベリン×ベアブリック」は、2017年もキャラクターデザインを新たにして登場する。当期は「ミッキーマウス」、「ジャック・スケリントン」、「ダース・ベイダー」、「ストームトルーパー」の4種類が販売される。「クレベリン×ベアブリック」は“置きたくなるおしゃれなデザイン”をコンセプトに開発され、前期も消費者からの支持が高かった。当期は、幅広い世代に人気のディズニーキャラクターをデザインし、クレベリンをより身近にするよう取り組む。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

《MW》

 提供:フィスコ

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