【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:コーセル、タツタ、アカツキ
コーセル <日足> 「株探」多機能チャートより
コーセル<6905>が前場終盤になって上げ幅を急拡大。午前11時頃に発表した第1四半期(5月21日~8月20日)連結決算が、売上高63億9600万円(前年同期比25.5%増)、営業利益11億5300万円(同75.9%増)、純利益8億2300万円(同71.2%増)と大幅増益で着地したことが好感されている。国内で半導体製造装置や工作機械などの需要が堅調に推移していることを受けて、ユニット電源、オンボード電源とも好調に推移しており、新製品投入も寄与した。また、北米や欧州、中国でも需要が拡大した。なお、18年5月期通期業績予想は、売上高237億円(前期比5.4%増)、営業利益30億6000万円(同12.3%減)、純利益21億6000万円(同15.6%減)の従来見通しを据え置いている。
■タツタ電線 <5809> 749円 +45 円 (+6.4%) 11:30現在
タツタ電線<5809>が5日ぶり反発。日本では欧米と比べ電線の地中化で大きく出遅れており、景観や防災面からインフラ整備の重要課題として政府は積極的に取り組む構えをみせている。また、東京では2020年の東京五輪開催を控えていることもあり、小池都知事の肝いりで今後無電柱化が推進されていく公算が大きい。その際に電線も従来品から高付加価値品への代替が見込まれ、電線メーカーには追い風が強まる。そのほか、同社は電磁波シールドを手掛けていることで、電磁パルス(EMP)攻撃に対する有事関連としての切り口も注目されている。
■アカツキ <3932> 9,000円 +500 円 (+5.9%) 11:30現在
7日、東証がアカツキ <3932> [東証M]を14日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。
■ラウンドワン <4680> 1,305円 +38 円 (+3.0%) 11:30現在
ラウンドワン<4680>が続伸し、年初来高値を更新している。7日の取引終了後に発表した8月度の売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比12.0%増と2ケタ増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。「大人1名につき小学生以下1名無料キャンペーン」などの効果が継続していることに加えて、雨天が多く、記録的に日照時間が少なかったことで屋内型レジャー施設への需要が高まったこと、さらに、前年の「ポケモンGO」人気の反動などが売り上げを押し上げたとしている。
■アサツー ディ・ケイ <9747> 2,924円 +56 円 (+2.0%) 11:30現在
広告業を手掛けるアサツーディ・ケイ<9747>が高い。同社は7日取引終了後に、8月の単体売上高が前年同月比9.7%増になったと発表。これが好感されているようだ。媒体別では、デジタルメディアが同19.8%増となったほか、マーケティング・プロモーションやテレビ、ラジオなども伸びた。
■TOWA <6315> 1,692円 +29 円 (+1.7%) 11:30現在
TOWA<6315>が3日続伸。7日の取引終了後、軟鋼材や銅、アルミ合金、チタン合金など多様な被削材に対応可能な超硬エンドミルの販売を開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。同社では14年2月から硬鋼材用のCBNエンドミルを販売しているが、今回新たに販売する超硬エンドミルは、CBNエンドミルの製造で培った加工技術と金型用コーティングで蓄えた自社製コーティング技術で、比較的柔らかく、一般的に用いられる鋼材に最適な商品になっているとしている。
■高周波熱錬 <5976> 1,092円 +18 円 (+1.7%) 11:30現在
7日、高周波熱錬 <5976> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.68%にあたる70万株(金額で7億5180万円)を上限に、8日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は7日終値の1074円)を実施する。と発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。
■GMOインターネット <9449> 1,406円 +19 円 (+1.4%) 11:30現在
GMOインターネット<9449>が3日続伸している。7日の取引終了後、新たな事業として次世代型7ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)の半導体チップを活用した、仮想通貨の採掘(ビットコインマイニング)事業を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。ビットコインマイニングとは、ネットワーク上に存在する取引データの固まり(ブロック)の整合性を確保するための承認作業のことで、最も早く承認できたものに対しては、ビットコインが報酬として支払われる仕組み。今回、ビットコインマイニング事業を開始するにあたり、同社では北欧で次世代マイニングセンターの運営を行うほか、マイニングにかかる設備資金をユーザーから調達し、その収益を配分するプラットフォームを提供するクラウドマイニング事業、次世代マイニングボードの販売、さらにグループ会社であるGMOコイン社への仮想通貨の供給などを行うとしている。
■ソニー <6758> 4,311円 +53 円 (+1.2%) 11:30現在
ソニー<6758>は高い。SMBC日興証券は7日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を4500円から6500円に引き上げた。18年3月期は20年ぶりに最高益を更新する見込みにあり、エレクトロニクスの構造改革は一巡し、名実ともにハードとソフト、ネットワークとコンテンツを組み合わせ、付加価値を継続的に生み出す企業へとギアチェンジして新たな成長へ挑戦する局面を迎える、とみている。特に、22年3月期には売上高10兆円、営業利益1兆円という「日本の電機メーカーがかつて到達したことのない高みへ挑戦、達成も可能」と指摘している。
■住友電気工業 <5802> 1,681.5円 +6.5 円 (+0.4%) 11:30現在
住友電気工業<5802>が堅調な動き。7日の取引終了後、須高ケーブルテレビ(長野県須坂市)から、光伝送システムならびに施設工事を一括で受注したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。須高ケーブルテレビでは、18年12月に開始予定の高度BS放送対応に向けたネットワークインフラとして、1989年の開局以来利用してきた光同軸伝送路(HFC)から光ファイバを利用したFTTHへ施設更改する方針で、今回の一括受注はこれに伴うもの。同事業により、インターネットサービスの最高速度を現状の160Mbpsから一気に10Gbpsに引き上げることが可能となり、超高速のインターネットサービスをはじめとして、移行が検討されている放送のオールIP化や4K/8K放送の完全な対応が可能になるとしている。
■くらコーポレーション <2695> 5,140円 -650 円 (-11.2%) 11:30現在 東証1部 下落率トップ
くらコーポレーション<2695>が急落。7日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年11月~17年7月)連結決算が、売上高910億7600万円(前年同期比8.4%増)、営業利益42億9400万円(同12.3%減)、純利益33億4300万円(同4.6%増)と2ケタ営業減益となったことが嫌気されている。国内で新規に14店舗を出店した効果や、夏季限定の中華シリーズの投入、フェアやキャンペーンの実施などが奏功し売上高は増収となったが、店舗改装などの積極投資を継続しているほか、人件費増などが利益を圧迫した。なお、17年10月期通期業績予想は、売上高1190億500万円(前期比4.7%増)、営業利益65億5000万円(同0.3%増)、純利益45億2800万円(同2.2%増)の従来見通しを据え置いている。
■積水ハウス <1928> 1,835.5円 -54 円 (-2.9%) 11:30現在
積水ハウス<1928>は3日ぶり小幅安。同社が7日発表した第2四半期累計の連結決算は売上高が1兆94億8400万円(前年同期比6.3%増)、営業利益903億8500万円(同14.0%増)、最終利益610億800万円(同17.2%増)と好調。最終利益は、不動産の取り引きに絡む55億円の特別損失を計上したものの海外事業が好調で同期間の過去最高を更新、これを評価する買いは入っているものの、全般軟調地合いでやや売りに押される展開を強いられている。
■三菱UFJ <8306> 653.5円 -3.4 円 (-0.5%) 11:30現在
メガバンクが連日の下落。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>は揃って5日続落と下値を探っている。7日の米債券市場で、10年債利回りが一時2.03%台と16年11月以来、10カ月ぶりの水準に急低下。米国の年内利上げ観測が後退するなか、長期金利の低下が利ザヤ縮小につながるとの懸念からバンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースといった米大手銀行株が下落。このなか、日本のメガバンクにも金利低下懸念からの売りが波及している。
●ストップ高銘柄
技研興業 <9764> 515円 +80 円 (+18.4%) ストップ高 11:30現在
以上、1銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース