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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:丹青社、アドテスト、石川製

丹青社 <日足> 「株探」多機能チャートより
■丹青社 <9743>  1,228円  +67 円 (+5.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 4日、丹青社 <9743> が18年1月期上期(2-7月)の連結経常利益を従来予想の23.8億円→29.6億円に24.4%上方修正。従来の17.7%減益予想から一転して2.4%増益を見込み、7期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。閑散期の5-7月期の売上が計画を上回ったことが寄与。採算向上に取り組んだことも利益を押し上げた。修正した上期予想が通期計画の43億円に対して68.8%進捗に達しており、通期業績の上振れも期待できる状況にある。

■アドバンテスト <6857>  1,900円  +30 円 (+1.6%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>が全般軟調地合いのなか5日続伸と戻り足を強めている。半導体テスターのトップメーカーで、世界的な半導体メモリーの設備投資需要拡大が追い風となっている。特に、立体方向に積層化した3次元NAND型メモリー向けテスターへの需要旺盛で中期成長への期待が大きい。直近は米国株市場で半導体関連株が買い直されており、フィラデルフィア半導体株指数は5日続伸、東京市場でも関連株に見直し機運が台頭している。

■大阪ソーダ <4046>  551円  +7 円 (+1.3%)  11:30現在
 4日、大阪ソーダ <4046> が発行済み株式数(自社株を除く)の9.49%にあたる1000万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は10月2日から18年9月28日まで。併せて、100億円の新株予約権付社債(転換社債=CB)を発行すると発表したが、売り材料視されなかった。

■住友金属鉱山 <5713>  1,895円  +22 円 (+1.2%)  11:30現在
 住友金属鉱山<5713>が高い。足もとで金や銅といった金属価格が上昇しており、同社株に見直し買いが流入している。野村証券は4日、住友鉱の目標株価を従来の1460円から1850円に引き上げた。レーティングは「ニュートラル」としている。金属価格の上昇を受け業績予想を上方修正した。足もとの金属価格上昇はやや急激すぎるとみており、「中長期的な魅力はあるが、いまは投資のタイミングではない」とも指摘している。また、同証券ではDOWAホールディングス<5714>のレーティングの「ニュートラル」を継続するとともに目標株価は895円から930円に見直している。

■荏原 <6361>  3,490円  +40 円 (+1.2%)  11:30現在
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が4日付で荏原製作所 <6361> の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を3900円→4300円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、主力の風水力事業の受注回復をカタリストに、中期的な利益成長を実現するとの見方を継続すると報告。今後の株価が18年12月期の過去最高益更新を織り込むタイミングと考え、「オーバーウエート」を強調した。また、低収益のポンプの構造改革効果の発現が今後の注目ポイントになると指摘している。

■ユナイテッドアローズ <7606>  3,695円  +35 円 (+1.0%)  11:30現在
 ユナイテッドアローズ<7606>は続伸。4日の取引終了後に発表した8月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比11.2%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。8月はセール需要の後ろずれに伴い、半袖カットや半袖シャツ、ブラウス、パンツ、スカート、ワンピース、サンダルなどの夏物衣料が好調に推移した。また、新規商品で、著名ブランドとの別注商品や先物需要のダウンジャケットなどの動きが目立ち、既存店売り上げの伸びにつながった。

■ダブル・スコープ <6619>  2,256円  +3 円 (+0.1%)  11:30現在
 4日、ダブル・スコープ <6619> がリチウムイオン二次電池用セパレーター生産設備を4ライン増設すると発表しており、将来的な業績拡大に期待する買いが向かっているようだ。世界的な市場拡大に伴うEV関連用途などの需要拡大が見込まれるなか、約200億円を投じて韓国子会社W-SCOPE CHUNGJU PLANTに生産ラインを4ライン増設する。同社はすでに開示済みの4ラインと併せて、合計8本の設備投資を進行させる計画。これらがすべて稼働する2020年末には2016年末時点の生産能力と比べ、約360%の能力増強になるという。

■福井コン <9790>  3,205円  -310 円 (-8.8%)  11:30現在  東証1部 下落率10位
 福井コンピュータホールディングス<9790>は大幅続落となっている。4日の取引終了後、議決権所有割合で42.42%を所有する大株主のアセットマネジメント(名古屋市東区)から、臨時株主総会の招集請求を受領したと発表しており、これを嫌気した売りが出ているようだ。招集の理由は、蕗野勝氏が代表取締役として従業員の管理監督ができておらず、経営を担う適格性を欠くことおよびコーポレートガバナンスを強固なものとするためという。なお、同請求に関する取締役会の方針については、請求の内容などを慎重に検討したうえで、決定次第発表するとしている。

■ピジョン <7956>  3,965円  -220 円 (-5.3%)  11:30現在
 ピジョン<7956>は大幅安で4000円大台を割り込んだ。同社は4日取引終了後、18年1月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を998億円から1012億円(前期比6.9%増)へ、営業利益を170億円から187億円(同16.8%増)へ、最終利益を118億円から130億円(同16.9%増)へそれぞれ増額修正している。中国などでベビー用品の売り上げが想定を上回る好調で、最終利益は増額前の時点で8期連続のピーク利益更新見通しにあったが、さらに上乗せされる見通しとなった。また、年間配当を従来予想の56円から62円に6円増額している。ただ、株価は好業績を事前に織り込んでおり、目先利益確定の売り急ぎが目立つ。

■任天堂 <7974>  35,940円  -840 円 (-2.3%)  11:30現在
 任天堂<7974>が続落、一時900円を超える下げで7日ぶりに3万6000円台を割り込んだ。売買代金は東証1部上場企業のなかで断トツであり、午前10時半過ぎ時点で400億円弱をこなし全般薄商いのなか短期資金の売買が活発だ。「ニンテンドースイッチ」は売れ行き好調で依然として品薄状態が続いているが、全般有事リスクが意識される相場で、目先利益確定の動きが強まった。

■アダストリア <2685>  2,379円  -42 円 (-1.7%)  11:30現在
 アダストリア<2685>が反落している。4日の取引終了後に発表した8月度の国内月次売上高で、既存店売上高が前年同月比3.3%減と3カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。ニコアンド、スタディオクリップ、ベイフロー、レピピアルマリオなどのブランドは好調だったものの、全般的に8月は上旬から中旬にかけて気温が低く、曇りや雨の不順な天候が続き、下旬は暑さが戻るなど天候に恵まれなかったことが響いたとしている。

■不二製油グループ本社 <2607>  2,967円  -43 円 (-1.4%)  11:30現在
 不二製油グループ本社<2607>が3日続落。野村証券が4日付で投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に引き下げたことが弱材料視されているようだ。同証券では、株価の上昇により競合とのPER比較で割安感が薄れたと指摘。ただ、ブラジル・ハラルド社と大豆事業を中心に同証券予想を増額修正しており、18年3月期営業利益予想を203億円から216億円(会社予想200億円)へ、19年3月期を同217億円から234億円としたことから、目標株価は3100円から3300円へ引き上げている。

■技研興業 <9764>  320円  +80 円 (+33.3%) ストップ高   11:30現在
 技研興業<9764>が前日のストップ高に続きこの日も大幅高で連日の年初来高値更新。北朝鮮メディアが3日、EMP(核電磁パルス)攻撃に初めて言及したことを受けてEMPへの注目が高まっているが、同社は医療施設などに向けて電磁波シールド工事を手掛けていることから、EMP対策関連として引き続き注目を集めているようだ。EMPとは、核爆弾が爆発する際に発生する強力な電波で、高高度で爆発させると、電磁気でコンピューターや電子機器などを無力化させるというもの。影響範囲も広く、仮にEMP攻撃が現実に実施されれば、国際社会に深刻な影響を与えかねないだけに、今回、北朝鮮が自らEMP攻撃の能力があると初めて主張したことで、その対策につながる銘柄に思惑的な買いが入っているようだ。

■石川製作所 <6208>  2,004円  +295 円 (+17.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 石川製作所<6208>が大幅高で6連騰、豊和工業<6203>も同じく6連騰で上値追いを鮮明としている。北朝鮮を巡る地政学リスクの高まりが意識されるなか、防衛関連株に位置づけられる銘柄群への投機資金の流入が続いている。また、きょうは防衛省向けに航空機エンジンなどを納入するIHI<7013>などもマドを開けて買われており、キナ臭い朝鮮半島情勢が株式市場にも反映されている。

●ストップ高銘柄
 清和中央HD <7531>  6,550円  +1,705 円 (+35.2%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 メタップス <6172>  3,305円  -700 円 (-17.5%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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