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【市況】日経平均は4日ぶり反落、北朝鮮の核実験実施でリスク回避/相場概況

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均は4日ぶり反落。北朝鮮が3日に核実験を実施し、地政学リスクの高まりが嫌気された。円相場は1ドル=109円台後半まで上昇し、本日の日経平均は75円安からスタートすると、前場には一時19479.40円(前週末比212.07円安)まで下落する場面があった。ただ、日銀による上場投資信託(ETF)買い入れへの思惑が支えとなったほか、核実験に対する各国の反応を見極めたいとのムードもあり、売りが一巡すると19500円を挟んだもみ合いが続いた。東証1部銘柄の約9割が下落する全面安の展開だった。

大引けの日経平均は前週末比183.22円安の19508.25円となった。東証1部の売買高は15億9579万株、売買代金は1兆7369億円だった。業種別では、ガラス・土石製品、繊維製品、海運業が下落率上位だった。一方、空運業が堅調だったほか、石油・石炭製品や保険業も小幅ながらプラスとなった。

個別では、ソフトバンクG<9984>、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>などが軟調。任天堂<7974>やトヨタ自<7203>は小安い。KLab<3656>は本日も売りが先行したがやや下げ渋った。財務省が9月中にも保有株を追加売却する方針と報じられた日本郵政<6178>は3%超安。第1四半期決算を発表した伊藤園<2593>も下げが目立った。また、MDV<3902>、アクリーティブ<8423>、トーセ<4728>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、英子会社の売却を発表したSOMPO<8630>が3%超上昇し、ANA<9202>やスズキ<7269>も堅調。SUBARU<7270>やSUMCO<3436>は小高い。中小型株ではエコナックHD<3521>や防衛関連の石川製<6208>などが活況を見せたが、引けにかけて伸び悩んだ。また、決算発表の内田洋行<8057>が東証1部上昇率トップとなった。
《HK》

 提供:フィスコ

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