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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):商船三井、スパンクリト、リリカラ

スパンクリト <日足> 「株探」多機能チャートより
■松田産業 <7456>  1,583円  -44 円 (-2.7%)  本日終値
 松田産業<7456>に再評価余地が指摘されている。岩井コスモ証券は1日、投資判断は新規「B+」、目標株価は1850円に設定した。半導体・電子部品業界を中心に貴金属含有スペックアウト品(原材料)を回収し、金地金や精錬をおこなっている。第1四半期は半導体・電子部品の好調な生産を背景にスペックアウト品の回収量が増加し、大幅な収益改善が進んだ。金価格の上昇も追い風で、今期業績は3期ぶりに増益に転換する見通し。中期的には電子自動車(EV)の普及による貴金属回収量の増加やリチウムイオン電池のリサイクル事業にも期待している。

■商船三井 <9104>  349円  -8 円 (-2.2%)  本日終値
 商船三井<9104>、川崎汽船<9107>、NSユナイテッド海運<9110>など海運株が軟調。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は8月に戻り足を強め、21日は1266まで上昇したが、その後は再び下落基調となっている。1日時点で1183と21日の高値から6.6%低下、同指数と連動性の高い海運株にはネガティブに作用している。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,769円  -181 円 (-2.0%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>は軟調。全般軟調相場のなか、同社株も値を下げているが、野村証券では2日、投資判断の「バイ」を継続した。目標株価は1万2770円としている。同社は1日にソフトバンクビジョンファンド(SVF)の会計処理に関する資料をホームページに掲載。ファンドの投資家への成果配分方法は優先株による固定型分配と普通株による成果型分配の2種類があることなどが明らかにされた。今後は、ファンドによる投資案件が拡大する一方、公正価値による会計上の損益計上や実際の売却による損益などが確認されるとみている。同証券では「投資判断のバイを継続するが純負債の動向には留意したい」とも指摘している。

■安川電機 <6506>  3,280円  -55 円 (-1.7%)  本日終値
 安川電機<6506>が3300円台で売り物をこなし底堅い動きをみせた。世界的な景況感の回復を背景とした企業の設備投資需要の拡大がメカトロ製品大手の同社には追い風となっている。1日付でSMBC日興証券が同社株の目標株価を2000円から3140円に大幅に引き上げている(投資評価は「2」継続)。主力のモーションコントロールでは、ACサーボ事業が中国向け中心に想定を大きく上回る好調をみせており、ロボットも堅調な推移で、ファンダメンタルズ的には非常に順調と評価している。18年3月期第1四半期決算発表後に株価が急上昇したため、株価水準的には時価はフェアバリューとの見解だ。

■三菱UFJ <8306>  667.7円  -7.9 円 (-1.2%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などが軟調。北朝鮮の核実験実施で地政学リスクが意識され、個人株主が多く、信用買い残も高水準のメガバンクは売り優勢を余儀なくされている。ただ直近、米長期金利が上昇傾向にあり、先週末の米国株市場ではゴールドマン・サックスやJPモルガンなど大手金融株は軒並み高かった。東京市場でもメガバンクはPERが割安で配当利回りの高さも際立っていることから、安値に買い向かう動きも観測される。

■システムズ・デザイン <3766>  865円  +150 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値
 システムズ・デザイン <3766> [JQ]が連日ストップ高。8月31日、同社が近鉄ロジスティクス・システムズの新基幹システム受託開発を受注したと発表したことが引き続き材料視された。近鉄ロジスティクス・システムズは国内輸送やロジスティクス事業を展開する近鉄エクスプレス <9375> のグループ会社。今回の受注は、物流・流通業向けシステム開発に強みを持つ子会社のシェアードシステムと共同で獲得した。8月1日から開発業務を始めており、完了は19年1月末を予定している。

■スパンクリト <5277>  565円  +80 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 1日、スパンクリートコーポレーション <5277> [JQ]が18年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の7800万円→1億9400万円に2.5倍上方修正したことが買い材料視された。主力の建築用資材「スパンクリート」の販売好調に加え、生産効率の向上やコスト削減などによる採算改善が利益を押し上げる。上期業績の好調に伴い、通期の同利益も1億8400万円→3億円に63.0%上方修正し、増益率が24.3%増→2.0倍に拡大する見通しとなった。

■リリカラ <9827>  168円  +36 円 (+27.3%)  本日終値
 リリカラ <9827> [JQ]が急反騰し年初来高値を更新した。個人投資家の平松 裕将氏が4日付で同社株にかかる大量保有報告書を中国財務局に提出したことが判明しており、需給思惑などから買いが向かっているようだ。報告書によると、平松氏の同社株式保有比率は5.01%となり、新たに5%を超えた。平松氏は、同社は自己資本比率が30%超え、4期連続で最終利益を計上し、時価総額の倍以上の現金を保有しているが、無配を続けていることから、経営陣に配当の必要性を訴えるために保有したと報告。また、株主優待制度についても改善を求めるとしている。

●ストップ高銘柄
 技研興業 <9764>  240円  +50 円 (+26.3%) ストップ高   本日終値
 総医研ホールディングス <2385>  556円  +80 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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