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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):三越伊勢丹、WOWOW、Gunosy

SPDR <日足> 「株探」多機能チャートより
■SPDR <1326>  13,920円  +120 円 (+0.9%)  本日終値
 SPDRゴールド・シェア<1326>や金価格連動型上場投資信託<1328>、純金上場信託(現物国内保管型)<1540>といった金価格連動のETF(上場投信)が値を上げた。北朝鮮が3日、過去最大規模の核実験を実施し大陸間弾道ミサイル(ICBM)搭載用の水素爆弾の実験に成功したと発表した。これを受け、安全資産の「金」の価格が上昇。この日の時間外取引で、ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場の12月限は一時、1トロイオンス1343ドルと1日終値(1330.4ドル)から値を上げて推移している。これに伴い、金ETFに見直し買いが流入した。

■三越伊勢丹 <3099>  1,130円  +7 円 (+0.6%)  本日終値
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が売り物をこなし頑強。北朝鮮を巡る有事リスクが再燃するなか、内需株にも幅広く売りが及んでいるが、そのなかで同社株は相対的に強さを発揮している。前週末1日に発表した、8月の既存店売上高速報値は前年同月比6.5%増と堅調で、これを好感する買いが入った。訪日観光客もここにきて増勢基調を強めていることからインバウンド関連としても見直しの買いを誘発しやすい。

■WOWOW <4839>  3,480円  +15 円 (+0.4%)  本日終値
 WOWOW<4839>が後場プラス転換。同社はきょう午後1時半ごろに、8月の加入件数が3409件の純増になったと発表。これが好感されたようだ。なお、8月の新規加入は4万3007件で、解約は3万9598件。月末累計正味加入件数は281万3505件(うち複数契約は41万9443件)となっている。

■Gunosy <6047>  2,996円  -514 円 (-14.6%)  本日終値
 Gunosy <6047> [東証M]が急反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が1日付で同社の投資判断を「オーバーウエート(強気)→ニュートラル(中立)」に引き下げたことが売り材料視された。リポートでは、前回予想時点から株価が上昇し目標株価3300円を達成したことを受け、アプリ媒体としての高い利益成長は株価に織り込まれたと報告。18年5月期はスタートしたばかりであり、まずは第1四半期の利益成長の進捗度合いを確認したいとしている。なお、目標株価の変更はない。

■MDV <3902>  2,205円  -310 円 (-12.3%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 メディカル・データ・ビジョン<3902>が急落。1日の取引終了後、株式売り出しを発表しており、需給悪化を懸念した売りが膨らんだ。同社の大株主であるメディパルホールディングス<7459>が、230万株を売り出す。同時にオーバーアロットメントによる上限34万5000株の売り出しを実施する。売出価格は9月12日から15日のいずれかの日に決定する。

■UUUM <3990>  5,040円  -500 円 (-9.0%)  本日終値
 UUUM<3990>が続落。同社は、YouTuber(ユーチューバー)を中心とするクリエイターのマネジメント業務などを手掛けており、東証マザーズへ先月30日に新規上場。公開価格2050円に対して、上場2日目の31日に公開価格の約3.3倍にあたる6700円で初値がついた。ただ、全体相場が軟調となるなか、買い一巡後は売り優勢。上場4日目となるこの日も利益確定売りが膨らみ、下値を探る展開となった。

■ハイレックス <7279>  2,800円  -183 円 (-6.1%)  本日終値
 ハイレックスコーポレーション<7279>が大幅安。同社は1日取引終了後に、17年10月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の166億7000万円から132億1000万円(前期比21.8%減)に下方修正した。韓国子会社が過去に製造したラッチ製品のリコール関連費用を一部負担することが見込まれることから利益予想を引き下げた。一方、売上高見通しについては、足もとでの販売好調を映し、従来の2373億円から2506億円に引き上げている。

■ベネッセHD <9783>  4,020円  -195 円 (-4.6%)  本日終値
 ベネッセホールディングス<9783>が安い。同社は1日取引終了後に、18年3月期通期の連結業績予想を修正。売上高見通しを従来の4548億円から4383億円(前期比1.9%増)、営業利益見通しを142億円から111億円(同44.4%増)に引き下げた。子会社でコールセンター事業を手掛けるTMJをセコム<9735>に売却することで、その分の売上高や利益が剥落するほか、留学生事業の不振が影響する。一方、TMJの売却益計上により、純利益は従来見通しの55億から109億円(同3.1倍)に引き上げた。

■伊藤園 <2593>  3,865円  -175 円 (-4.3%)  本日終値
 伊藤園<2593>が続落。同社が1日取引終了後に発表した18年4月期の第1四半期(5~7月)連結決算は売上高が1364億5100万円(前年同期比5.7%増)と確保したものの、本業のもうけを示す営業利益は63億2300万円(同3.1%減)と減益だった。これを嫌気するかたちで売りがかさんだ。なお、最終利益段階では36億9200万円(同3.2%増)と増益を確保している。

■ヘリオス <4593>  1,426円  -63 円 (-4.2%)  本日終値
 ヘリオス<4593>が安い。同社はマザーズに上場するバイオベンチャーでiPS細胞関連分野での技術を活用した医薬品開発に注力している。1日取引終了後に、脳梗塞を対象とする体性幹細胞再生医薬品「HLCM051」の治験において、プラセボ製剤(偽薬)に不具合があり、被験者登録を中断したことを発表。再開に1カ月程度かかる見込みとしており、これをネガティブ視する売りが集まった。

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