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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~非鉄や電子部品セクター、ビットコイン関連に関心

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

23日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:非鉄や電子部品セクター、ビットコイン関連に関心
■外資系証券の注文動向:差し引き20万株の売り越し
■前場の注目材料:JT、新興国でM&A、比たばこ大手買収を発表


■非鉄や電子部品セクター、ビットコイン関連に関心

23日の日本株市場は買い先行で始まろう。22日の米国市場では、米政権に対する先行き不透明感や北朝鮮情勢の緊迫化による株価下落が一服し、値ごろ感から買いが広がった。

シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円高の19480円。円相場は1ドル109円70銭辺りでの推移と、やや円安に振れて推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好となろうが、前日まで5営業日続落だったほか、直近10営業日で9日下落していたこともあり、値ごろ感が意識されやすいところであろう。ただし、トレンドが転換するとは考えづらく、自律反発の域は脱せないと考えられる。5日線が19535円辺りに位置しており、これが上値抵抗線として意識されるようだと、次第にこう着感が強まる格好になりそうだ。

インデックスに絡んだ買いが主導するとみられるが、米国ではハイテク株が選好されており、値がさのハイテク株等の動向が注目されそうだ。また、豪英資源大手BHPビリトンの黒字転換が伝えられており、非鉄セクターへの刺激材料になろう。その他、リミックスポイント<3825>が上方修正を発表。ビットコイン取引急増が背景となるなか、ビットコイン関連への波及が意識される。また、任天堂<7974>は、新型ゲーム「スイッチ」のネット予約を再開したが、開始直後に売り切れとなるなど、品薄状態が続いており、電子部品株の動向が注目される。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き20万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り650万株、買い630万株、差し引き20万株の売り越しとの観測。

08月16日(水):110万株の買い越し
08月17日(木):10万株の買い越し
08月18日(金):290万株の買い越し
08月21日(月):130万株の売り越し
08月22日(火):220万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(21899.89、+196.14)
・好業績銘柄への物色意欲強い
・ナスダックは上昇(6297.48、+84.35)
・NY原油は上昇(47.64、+0.27)
・シカゴ日経225先物(19480、+140)
・ドル円は1ドル109円65銭-75銭

・東芝<6502>、メモリ売却へ大詰め協議、WDが少額出資案
・バンダイナムコ<7832>、サイト閉鎖へ、アニメ海外配信撤退
・ダイキン工業<6367>、インドで販売店1万店、地方開拓へ倍増
・ヤマトHD<9064>、鬼門アジアに挑む、ベトナムで「クール宅急便」
・JT<2914>、新興国でM&A、比たばこ大手買収を発表
・楽天<4755>、ドローン管制で先手、利用者・空域管理者が共有、情報基盤を提供


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:10  国債買い入れオペ(残存期間1年超5年以下と10年超)(日本銀行)

<海外>
・特になし

《HT》

 提供:フィスコ

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