市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日ケミコン、西武HD、あらた

日ケミコン <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本ケミコン <6997>  410円  +26 円 (+6.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で日本ケミコン <6997> の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を440円→450円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、アルミ電解コンデンサーの事業環境が好転していることを評価。第1四半期業績は産機・エアコン・車載向けアルミ電解コンデンサーの拡大がトップラインを牽引しており、特に産機向けがFAを中心に全般的な需要増加の恩恵を受けていると指摘。なお、欧米や中国におけるカルテル問題には注意が必要としている。

■西武ホールディングス <9024>  2,005円  +101 円 (+5.3%)  11:30現在
 西武ホールディングス <9024> が続急伸。16日、米投資ファンドのサーベラス・グループが同社株の全てを売却したと発表したことが買い材料視された。サーベラスは同社が経営再建中だった2006年に3割を出資。14年4月の再上場以降は保有株を段階的に売却してきた。全株式売却に伴い、潜在的な需給懸念の後退や今後の経営自由度の向上に期待する買いが向かった。

■あらた <2733>  5,040円  +250 円 (+5.2%)  11:30現在
 あらた <2733> が急反発。株価は決算発表後の4日に13年ぶりとなる上場来高値を更新、その後も上値を切り上げ、本日は5000円突破を果たしている。2日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の好調を評価する買いが続いている。4-6月期の連結経常利益は前年同期比23.2%増の27億円に伸びて着地、四半期ベースの過去最高益を2四半期ぶりに更新した。主力のドラッグストア向けを中心に化粧品や衣料用洗剤などの卸販売が伸びた。前期に事務センターを集約した効果や単価上昇の取り組みなども奏功しているようだ。第1四半期実績の上期計画の40億円に対する進捗率は67.5%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かっている。なお、今期の経常利益は前期比5.8%増の83億円と14期ぶりに過去最高益を更新する計画だ。

■旭ダイヤモンド工業 <6140>  971円  +43 円 (+4.6%)  11:30現在
 旭ダイヤモンド工業 <6140> が大幅続伸し、年初来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を950円→1000円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、原価率改善やシステム改修費用などの計上時期を見直し、営業利益予想を上方修正すると報告。18年3月期の連結営業利益を22億円→28.4億円、19年3月期を28億円→36億円、20年3月期を35億円→43億円にそれぞれ引き上げた。なお、売上高はダイヤモンドワイヤの急回復は見込みがたいが、半導体や機械関連向けは底堅い需要を予想している。

■アニコムHD <8715>  2,935円  +119 円 (+4.2%)  11:30現在
 アニコム ホールディングス<8715>が4日続伸し年初来高値を更新。16日の取引終了後に発表した7月度の月次経営パラメーターで、新規契約件数が1万1432件(前年同月比15.6%増)と4カ月連続で2ケタ増となったことが好感されている。また、正味収入保険料も25億300万円(同12.0%増)と2ケタ増となったほか、保有契約件数は65万5712件(同9.0%増)と順調に積み上がっており、これも好材料視されているようだ。

■ビジョン <9416>  2,529円  +102 円 (+4.2%)  11:30現在
 16日、ビジョン <9416> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.3%にあたる21万7000株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月17日から18年8月16日まで。

■トシン・グループ <2761>  3,115円  +121 円 (+4.0%)  11:30現在
 17日午前、トシン・グループ <2761> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の5.9%にあたる50万株(金額で16億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月18日から18年7月31日まで。

■戸田建設 <1860>  800円  +28 円 (+3.6%)  11:30現在
 戸田建設<1860>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を720円から780円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、受注時採算管理の徹底や、建設物価の安定、追加工事・設計変更の獲得によるマージン改善などを理由に土木、建築ともに18年3月期と19年3月期のマージン水準を引き上げており、18年3月期営業利益予想を252億円から295億円へ、19年3月期を同277億円から317億円へ上方修正している。

■アエリア <3758>  2,667円  +87 円 (+3.4%)  11:30現在
 アエリア<3758>が続伸。スマートフォン向けゲーム「A3!」の好調を牽引役とした足もとの業績好調が注目されているが、この日は、16日の取引終了後に子会社ファーストペンギンが提供する東南アジア特化型就職支援サービス「CoCoCarat(ココカラット)」のパートナーエージェント(人材紹介会社)が計17社となったと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「CoCoCarat」は、東南アジアに特化した就職支援サービスで、日本にいながらでは難しい現地の紹介会社への求職者登録を代行して、現地求人の紹介を行っている。今回、パートナーエージェントが計17社となったことで、タイ、ベトナム、シンガポール、フィリピン、マレーシア、ミャンマー、インドネシアの7カ国への就職サポートを提供できる体制となったとしており、業績への貢献が期待されている。なお、今後はカンボジアのパートナーエージェントとの提携をはじめ、既存7カ国においても新規エージェントとの提携を予定しているという。

■カカクコム <2371>  1,363円  +40 円 (+3.0%)  11:30現在
 16日、カカクコム <2371> が配当修正を発表。従来未定としていた18年3月期の年間配当を32円(前期は28円)実施する方針としたことが買い材料視された。12期連続の増配となる。連結配当性向42~43%を目安とする基本方針を踏まえ、株主への利益配分を増やす。国際会計基準(IFRS)に移行する18年3月期最終利益は158億円と日本基準を含めて過去最高を計画している。前日終値ベースの配当利回りは2.42%に上昇した。発表を受けて、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。

■トリドール <3397>  3,130円  +90 円 (+3.0%)  11:30現在
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付でトリドールホールディングス <3397> の投資判断「Buy(買い)」を再強調し、目標株価を3500円→4000円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、好調な国内既存店売上高を評価している。第1四半期(4-6月)は前年同期比5.6%増と高い伸びを記録。昨年6月の丸亀製麺アプリリニューアル効果やフェアメニュー投入頻度増のほか、一部天ぷら商品の値上げや7月の得サイズ導入効果など、複合的施策による高い成長であり、当面失速の可能性は低いとみている。

■エボラブルアジア <6191>  2,653円  +44 円 (+1.7%)  11:30現在
 エボラブルアジア<6191>が上昇、2600円近辺で売り物を吸収し戻り相場に突入。日本政府観光局が16日に発表した7月の訪日外客数は前年同月比16.8%増の268万1500人と単月として過去最高を記録、安倍政権の肝いりで進める訪日旅行プロモーションが効果を上げており、関連企業にとって収益環境の追い風は強い。そのなか同社はネット販売に特化した旅行会社で航空券予約サイト「空旅」などを展開するほか、民泊事業にも積極展開しておりインバウンド関連特需が同社の収益を下支えしている。

■ニチコン <6996>  1,209円  +18 円 (+1.5%)  11:30現在
 ニチコン<6996>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を1190円から1250円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、アルミ電解コンデンサの需要拡大が業績に貢献するとして、18年3月期営業利益予想を48億円から56億円へ、19年3月期を同62億円から72億円へ引き上げている。

■エイチ・アイ・エス <9603>  3,640円  +45 円 (+1.3%)  11:30現在
 エイチ・アイ・エス<9603>が4日続伸で、新値追いとなっている。同社は16日、訪日外国人旅行者と地域の地元ガイドをつなぐC2Cマッチングサービスサイト「Travee(トラビー)」を来年1月4日から開始すると発表。観光庁が16日発表した7月の訪日外国人客数が単月ベースで過去最高を記録するなか、注目材料となっているようだ。このサービス開始は、政府による「通訳案内士法及び旅行業法の一部を改正する法律」の施行日が来年1月4日に決まったことを受けたもの。なお、本格サービス開始に先駆け、通訳案内士の有資格者において、プレスタートとして10月1日からマッチングサービスを始める。

●ストップ高銘柄
 ベクター <2656>  673円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 NF回路 <6864>  1,040円  +150 円 (+16.9%) ストップ高   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均