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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

ペッパー <日足> 「株探」多機能チャートより

■ペッパー <3053>  5,850円 (+670円、+12.9%) 一時ストップ高

 東証1部の上昇率2位。ペッパーフードサービス <3053> が7連騰し連日の年初来高値更新となった。8日に東証2部から東証1部に指定されることになったと発表して以降、物色人気が高まっているが、東証1部に指定された15日には複数のテレビなどが同社を取り上げており、人気化に拍車をかけたようだ。また、15日に発表した7月度実績でペッパーランチの既存店売上高が前年同月比8.6%増となったほか、いきなり!ステーキも同27.1%増と高い伸びとなっていることも好材料視されたようだ。

■enish <3667>  2,321円 (+261円、+12.7%)

 東証1部の上昇率3位。enish <3667> が4連騰。同社は16日、アイドルグループ「欅坂46」初の公式ゲームアプリ「欅のキセキ」を、iOSおよびAndroid版に続き、ヤフー <4689> が運営する「Yahoo!ゲーム」のPC用アプリケーションでも今秋配信することを決めたと発表。これが材料視されたようだ。「欅のキセキ」は、グループが歩んだ成長の軌跡と、メンバーが努力し続けることで起こした奇跡をたどるドキュメンタリーライブパズルゲーム。サウンドプロデューサーには、秋元康氏が就任している。

■ヤマシン―F <6240>  2,709円 (+254円、+10.4%)

 東証1部の上昇率6位。ヤマシンフィルタ <6240> が大幅続伸、25日移動平均線をサポートラインに下値切り上げ波動を継続、目先上値指向を強めている。8月7日に2770円の上場来高値をつけているが、寄り天(寄り値がその日の高値)で同日の終値は安く引け、結果的に大陰線を引いていた。その因縁場の2700円台に再び接近、買い板も厚く市場の注目が集まった。同社は建機用フィルターを生産しており、油圧ショベルの作動油回路用フィルター製品を中心に商品ラインアップを充実させ、環境規制強化の動きを強める中国向け需要などを取り込み業績は絶好調だ。17年4-6月期は営業利益段階で前期比2.7倍の5億1200万円と急拡大、通期計画に対する進捗率も52%に達している。また、株式需給面に注目する市場関係者も多く、東証信用残は売り長で信用倍率は0.78倍、日証金でも株不足状態で逆日歩がついており、上げ足を強める背景となっている。

■UTグループ <2146>  2,020円 (+139円、+7.4%)

 UTグループ <2146> [JQ]が続急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が15日付で、同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を2200円→2300円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、自動車関連向け製造派遣の拡大を見込み、Buyを再強調したと報告。18年3月期第1四半期の営業利益率が前年同期と比べ1.3ポイント悪化したが、これは主に第2四半期以降の複数の大型案件に対する募集費などの先行費用増であったと指摘。この大型案件には従来同社が他社比で強くなかった自動車関連向けの製造派遣が含まれている模様だ。同証券では、18年3月期の連結営業利益を54億円→50億円に減額する一方、19年3月期を77億円→80億円、20年3月期を101億円→115億円に上方修正した。

■東洋炭素 <5310>  2,230円 (+135円、+6.4%)

 東洋炭素 <5310> が大幅反発し、年初来高値を更新した。同社は9日取引終了後、17年12月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を310億円から325億円(前期比0.1%増)へ、営業利益を15億円から19億円(同2.9倍)へ、最終利益を15億円から16億円(同5.6倍)へそれぞれ増額した。業績上方修正を好感して株価は急上昇。その反動もあり15日は反落したものの、16日はすかさず切り返して値動きの強さを示した。売上高では、エレクトロニクス分野向けにカーボンブラシの需要が回復したことや、想定に比べて為替レートが円安に推移したことが貢献した。営業利益では、売上高の増加に加え、固定費削減などの構造改革の取り組みが一段と進展したことが寄与している。

■イオンファン <4343>  3,235円 (+180円、+5.9%)

 イオンファンタジー <4343> が5日ぶりに急反発。15日の取引終了後に発表した7月度の営業概況で、国内事業の既存店売上高が前年同月比7.6%増となり、8ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。夏休み商戦を迎えて、プライズ(アミューズメント専用景品)部門で小学館(東京都千代田区)とのコラボレーションによるオリジナル景品「コロコロコミッククッション」を展開したほか、映画関連景品が好調に推移した。また、メダル部門も好調に推移しており、曜日調整後の既存店前年比は8.3%増と17ヵ月連続で前年を上回った。

■東邦鉛 <5707>  470円 (+22円、+4.9%)

 東邦亜鉛 <5707> が大幅続伸。足もとの亜鉛価格は、ロンドン金属取引所(LME)で1トン=2940ドル前後と6月中旬の2430ドル前後から2割近く上昇。中国やインドなどの自動車市場の成長で亜鉛を使った鋼板の需要が拡大しているとの観測もある。同社は傘下に豪州子会社が操業するエンデバー鉱山などを持ち亜鉛市況上昇は追い風となる。第1四半期(4-6月)の連結純利益は前年同期比42%増の7億4100万円だった。中間期ベースの進捗率では41%と低いことが懸念されたが、ここへきて見直し買いが流入したようだ。

■ファンコミ <2461>  1,080円 (+33円、+3.2%)

 ファンコミュニケーションズ <2461> が3日続伸で年初来高値を更新。15日の取引終了後に発表した7月度の月次業績速報で、連結ベースの売上高が前年同月比9.6%増となり、11ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。アフィリエイト広告サービスのCPA型アドネットワーク事業が堅調を維持したほか、アドネットワークや行動ターゲティングなどのCPC/ターゲティング型アドネットワーク事業が2ケタ伸長したことが寄与した。

■海洋掘削 <1606>  2,092円 (+62円、+3.1%)

 日本海洋掘削 <1606> が続伸。15日の取引終了後、マレーシアでジャッキアップ型リグ「HAKURYU-11」を使った掘削業務を受注したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。マレーシアのペトロニック社が同国のサプラ・グループの石油開発会社から受注した同国沖で実施する掘削工事を受注したという。なお、作業開始時期は8月、受注金額は非公表としている。

■リクルート <6098>  2,144円 (+61円、+2.9%)

 リクルートホールディングス <6098> が4日続伸で上場来高値を指呼の間に捉えている。同社株は1株を3株にする株式分割実施前の5月16日に6340円の最高値をつけており、実質的には2113.3円を上回ると青空圏に突入する。企業の高水準の求人需要を背景に人材関連ビジネスが好調で求人情報検索サイト「Indeed」の伸びも全体業績に貢献している。17年4-6月期業績は20%増収、13%営業増益と好調で、これを受けて、ゴールドマン・サックスや大和証券、立花証券、岩井コスモ証券など国内外証券各社から強気の投資評価が相次いでおり、株高を後押ししている。

※16日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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