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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ステラケミ、ゲオHD、ロート

ステラケミ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ステラ ケミファ <4109>  3,715円  +575 円 (+18.3%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 8日、ステラ ケミファ <4109> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の33.2億円→47億円に41.4%上方修正。従来の20.0%減益予想の一転して13.1%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。活況な半導体市場を追い風に、海外向けを中心に高純度フッ化水素酸などの薬品販売が想定より伸びることが寄与。増収効果で主原料である無水フッ酸の価格上昇を吸収する。前日終値ベースの予想PERが15.5倍→11.7倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■ゲオホールディングス <2681>  1,421円  +174 円 (+14.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 ゲオホールディングス<2681>が急反発。8日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高614億700万円(前年同期比1.1%増)、営業利益30億3600万円(同28.0%増)、純利益18億4300万円(同3.7%増)と3割近い営業増益となったことが好感されている。レンタル売り上げは不調だったものの、「ニンテンドースイッチ」「プレイステーション4」関連商品やリユース商材が伸長したことが業績を牽引。また、販売促進費や備品消耗品費などの販管費削減に努めたことも奏功した。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高2730億円(前期比1.8%増)、営業利益85億円(同1.9%減)、純利益45億円(同6.6%増)は従来見通しを据え置いている。

■新電元工業 <6844>  667円  +77 円 (+13.1%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率3位
 8日、新電元工業 <6844> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比4.3倍の24.7億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。車載・産業機器向けパワー半導体の販売が好調だったデバイス事業が収益を牽引した。電装品の売上構成良化に加え、円安進行で為替差損が減少したことも増益に大きく貢献した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の35億円→60億円に71.4%上方修正。従来の26.1%減益予想から一転して26.6%増益見通しとなった。前日終値ベースの予想PERが23.4倍→12.7倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■ロート製薬 <4527>  2,524円  +284 円 (+12.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 ロート製薬<4527>はカイ気配スタートで大幅高。同社は8日取引終了後、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表したが、売上高は358億3700万円(前年同期比9.0%増)、営業利益は34億3300万円(同54.9%増)、最終利益は22億7500万円(同65.7%増)と好調だった。目薬では高機能眼科用薬「Vロートプレミアム」が好調で収益に貢献。また、スキンケア分野では「肌ラボ白潤プレミアム」や日焼け止め「スキンアクア」などの新製品がインバウンド需要なども取り込み業績に寄与した。

■ノジマ <7419>  1,977円  +215 円 (+12.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 ノジマ <7419> が急反騰し、上場来高値を更新した。8日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比76.6%増の28.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。4K対応テレビや冷蔵庫、洗濯機などが好調だったほか、コンサルティングセールスで利益率の高い新商品や白物家電の販売が伸びたことが寄与。格安スマートフォンの販売強化や生産性の向上を進めた携帯電話販売事業も収益拡大に大きく貢献した。

■メック <4971>  1,550円  +153 円 (+11.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 メック<4971>が急反騰し、年初来高値を更新している。8日の取引終了後、17年12月期の連結業績予想について、売上高を86億円から90億円へ、営業利益を11億円から14億円へ、純利益を8億5000万円から11億円へ上方修正したことが好感されている。薬品販売がディスプレー向けを中心に伸長し、第1四半期(4~6月)の出荷数量が同14.1%増となったことに加えて、為替レートが想定より円安で推移したことが寄与した。また、利益率の高い薬品の売り上げが増加したことも利益を押し上げたという。なお、今期は決算期変更に伴う9カ月決算のため、前期との比較はない。同時に発表した第1四半期決算は、売上高24億9500万円(前年同期比8.5%増)、営業利益5億1900万円(同2.1%増)、純利益4億3500万円(同20.2%増)だった。

■サンデンHD <6444>  350円  +34 円 (+10.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 8日、サンデンホールディングス <6444> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が16.9億円の黒字(前年同期は30.4億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。欧州やアジア向けに小型・軽量化や省動力化を中心とする自動車用コンプレッサーの販売が伸びたことが寄与。前期から進めてきた構造改革によるコスト削減に加え、円安進行で為替差損が減少したことも増益に大きく貢献した。通期計画の40億円に対する進捗率は42.3%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■レオン自動機 <6272>  1,344円  +126 円 (+10.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 8日、レオン自動機 <6272> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比2.1倍の8.4億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。省人化需要が拡大するなか、国内でコンビニ向け生産用の中華まんラインや製パン機などの販売が伸び、11.7%の大幅増収を達成したことが寄与。

■加賀電子 <8154>  2,710円  +254 円 (+10.3%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率10位
 8日、加賀電子 <8154> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比3.6倍の22億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。国内外で電子機器向け製造受託サービスが大きく伸びた電子部品事業が収益を牽引した。住宅向け関連商材が好調だった情報機器事業の収益拡大も大幅増益の要因となった。上期計画の30億円に対する進捗率は73.5%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ペッパーフードサービス <3053>  4,675円  +390 円 (+9.1%)  11:30現在
 8日、東証がペッパーフードサービス <3053> [東証2]を15日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■タカラトミー <7867>  1,490円  +113 円 (+8.2%)  11:30現在
 タカラトミー<7867>が大幅続伸し、約2カ月ぶりに年初来高値を更新している。8日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高384億8700万円(前年同期比13.9%増)、営業利益18億3500万円(前年同期1億5100万円の赤字)、最終利益12億1800万円(同10億3300万円の赤字)となり、大幅黒字転換したことが好感されている。「ベイブレードバースト」が累計1000万個超を販売するなど好調を持続しているほか、今年50周年を迎えたロングセラー「リカちゃん」関連商品の販売が伸長したことが寄与した。利益率の高い国内玩具の販売が好調だったほか、「ポケットモンスター」「トランスフォーマー」の輸出が好調に推移し、また、前期に実施した一部商品の値引き販売が今期減少したことなどから海外事業の収益性が改善したことも貢献した。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高1700億円(前期比1.4%増)、営業利益80億円(同3.3%増)、最終利益55億円(同2.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■河西工業 <7256>  1,559円  +110 円 (+7.6%)  11:30現在
 自動車内装部品メーカーの河西工業 <7256> が急反発し、約5ヵ月ぶりに年初来高値を更新した。8日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比26.3%増の42.6億円に伸びて着地したことが買い材料視された。受注車種の減産や円高が重しとなり北米事業の収益が悪化したものの、国内・アジアでの増収効果に加え、生産性向上や原価低減の進展で吸収し、大幅増益を達成した。

■ケーズホールディングス <8282>  2,404円  +166 円 (+7.4%)  11:30現在
 ケーズホールディングス <8282> が続急伸し、年初来高値を更新した。株価は15年6月につけた上場来高値2430円にあと18円に迫る場面があった。8日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比34.4%増の69.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。時短・節水志向の高まりを背景に大容量タイプの洗濯機が好調だった。4K対応テレビのほか、省エネタイプなど付加価値の高い冷蔵庫や洗濯機、理美容・健康器具の販売が増加したことも大幅増益に貢献した。

■栗本鐵工所 <5602>  2,242円  +129 円 (+6.1%)  11:30現在
 8日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は黒字浮上で着地」が好感された。栗本鐵工所 <5602> が8月8日大引け後(16:00)に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は2.9億円の黒字(前年同期は1.6億円の赤字)に浮上し、4-9月期(上期)計画の4億円に対する進捗率は72.8%となった。
  ⇒⇒栗本鐵工所の詳しい業績推移表を見る

■田中化学研究所 <4080>  1,354円  +74 円 (+5.8%)  11:30現在
 田中化学研究所 <4080> [JQ]が4連騰し、年初来高値を更新した。8日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の経常損益(非連結)が2.3億円の黒字(前年同期は1.1億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。世界的な環境規制の高まりを背景に、環境対応車向けニッケル水素電池用正極材の受注が増加したことが寄与。主原料のコバルト価格高騰に伴う販売価格の上昇も利益を大きく押し上げた。第1四半期業績だけで通期計画の2.2億円を既に7.7%上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■太陽工機 <6164>  1,712円  +300 円 (+21.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 太陽工機 <6164> [JQ] がストップ高に買われ、年初来高値を更新した。8日、17年12月期の経常利益(非連結)を従来予想の8.6億円→9.5億円に10.5%上方修正し、増益率が8.7%増→20.1%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。国内の産業機械関連企業や自動車関連企業を中心に研削盤の受注が好調で、売上が計画を上回ることが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の40円→70円(前期は40円)に大幅増額修正した。前日終値ベースの予想PERが7.3倍→6.6倍に低下した一方、期末配当利回りは4.96%に上昇し、割安感が強まったこともことも買いに拍車を掛けた。

■太洋物産 <9941>  988円  +150 円 (+17.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 太洋物産 <9941> [JQ] がストップ高買い気配。8日、17年9月期の経常利益(非連結)を従来予想の1億7400万円→3億9000万円に2.2倍上方修正したことが買い材料視された。第3四半期累計(16年10-17年6月)の経常損益が3億6100万円の黒字(前年同期は5億2800万円の赤字)に浮上する見込みとなった。スペイン産豚肉の輸入販売が大きく伸びたうえ、外食向けステーキ用原料肉の利益確保や低迷していた鶏肉相場が上昇に転じたことが業績急改善の背景。これを踏まえ、通期業績予想の上方修正に踏み切った。

●ストップ高銘柄
 AppBank <6177>  889円  +150 円 (+20.3%) ストップ高   11:30現在
 アジア航測 <9233>  989円  +150 円 (+17.9%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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