【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 JFE、ソニー、イーグル工 (1日大引け後 発表分)
JFE <日足> 「株探」多機能チャートより
1日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
JFE <5411> ★非開示だった今期経常は2.4倍増益を見込み、上期配当は30円実施へ
◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は562億円の黒字(前年同期は133億円の赤字)に浮上して着地。国内外で建設・自動車向けを中心に需要が旺盛なうえ、製鉄原料の上昇による費用増を鉄鋼製品の値上げでカバーし、大幅な黒字を達成した。持分法投資利益の計上も利益を押し上げた。併せて、非開示だった通期の同利益が前期比2.4倍の2000億円に拡大する見通しを示した。また、未定としていた上期配当を30円(前年同期は無配)実施する方針とした。
今秋以降、中国経済の減速懸念があるものの、予想PERが8.2倍と低水準となったことから株価の見直しが期待される。
DVx <3079> ★4-6月期(1Q)経常は57%増益で着地
◆18年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比57.5%増の5.2億円に拡大して着地。検査用電極カテーテルなど主力製品の販売が好調だったほか、自動造影剤装置の移管業務委託収入を計上したことが寄与。円安で為替差損益が大幅に改善したことも利益を押し上げた。
上期計画の5.6億円に対する進捗率は93.1%に達しており、業績上振れが期待される。
EPS <4282> ★10-6月期(3Q累計)経常は26%増益で通期計画を超過
◆17年9月期第3四半期累計(16年10月-17年6月)の連結経常利益は前年同期比25.9%増の65.1億円に伸びて着地。綜合臨床グループとの統合によるシナジー効果が発現したSMO(治験施設支援)事業が収益拡大を牽引した。
第3四半期累計の実績が通期計画の65億円をすでに上回っており、通期業績の上振れが期待される。
イーグル工 <6486> ★4-6月期(1Q)経常は2倍増益で着地、上期を26%上方修正
◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の45.5億円に急拡大して着地。国内半導体業界向け製品や海外の販売が好調だった一般産業機械業界向け事業が収益を牽引した。舶用業界向け事業で修繕需要が回復したことも寄与。円安で為替差損益が改善したことも利益を押し上げた。
第1四半期業績の好調に伴い、上期の同利益を従来予想の54億円→68億円に25.9%上方修正。増益率が23.6%増→55.6%増に拡大する見通しとなった。併せて、上期増額分を上乗せする形で、通期の同利益を従来予想の128億円→142億円に10.9%上方修正した。
ソニー <6758> ★4-6月期(1Q)税引き前は2.6倍増益で着地、上期配当は2.5円増配へ
◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比2.6倍の1488億円に急拡大して着地。前年同期に熊本地震の影響を受けて赤字だった半導体部門がモバイル機器向けイメージセンサーの販売拡大で損益が急改善した。静止画・動画カメラなどの販売好調でIP&S事業の収益が伸びたことも大幅増益に貢献した。同時に、従来未定としていた上期配当を12.5円と前年同期の10円から2.5円増配する方針を示した。
ローム <6963> ★4-6月期(1Q)経常は26倍増益で着地
◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比26倍の130億円に急拡大して着地。車載・産業機器やスマートフォン向けLSI(大規模集積回路)の販売が増加したほか、半導体素子も伸びたことが寄与。円安による為替差損の縮小も増益に大きく貢献した。
上期計画の190億円に対する進捗率は68.5%に達しており、業績上振れが期待される。https://kabutan.jp/stock/news?code=6963&b=k201708010024
ルック <8029> ★上期最終を一転黒字に上方修正
◆17年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結最終損益を従来予想の1億円の赤字→5億円の黒字(前年同期は2.8億円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。オリジナルブランド「キース」や輸入ブランドの販売が想定より伸びたことで売上が計画を上回ったことが寄与。子会社の業績好調も黒字浮上に貢献した。
修正した上期予想が通期計画の7億円に対する進捗率が71.4%に達しており、通期業績の上振れが期待される。
株探ニュース