【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 東海カ、日東電、東プレ (31日大引け後 発表分)
東海カ <日足> 「株探」多機能チャートより
7月31日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
東海カ <5301> ★今期経常を24%上方修正、配当も4円増額
◆17年12月期の連結経常利益を従来予想の78億円→97億円に24.4%上方修正。増益率が4.6倍→5.7倍に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は5月に続き、2回目。黒鉛電極の販売増加やカーボンブラックの価格上昇で、売上が計画を上回ることが寄与。カーボンブラック部門の収益性向上や円安による収益押し上げ効果も上振れに貢献する。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の8円→12円に増額修正した。
クオール <3034> ★今期最高益予想を13%上乗せ、配当も2円増額
◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の75億円→85億円に13.3%上方修正。増益率が6.2%増→20.3%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。かかりつけ薬剤師や後発医薬品の推進を背景に調剤技術料単価が上昇するほか、新薬などの処方せん応需数が想定を上回ることが寄与。在庫管理の適正化や医薬品調達コストの抑制も上振れに貢献する。
業績上振れに伴い、今期の上期配当を従来計画の12円→14円に増額、年間配当は26円になる。
保土谷 <4112> ★4-6月期(1Q)経常は224倍増益・通期計画を超過
◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比224倍の13.4億円に急拡大して着地。有機EL材料やデジタル家電向けアルミ着色用染料の販売が大きく伸び、機能性色素部門の営業損益が前年同期の2.7億円の赤字→7.3億円の黒字に急浮上したことが寄与。通期計画の11億円を既に21.9%も上回っており、業績上振れが期待される。
東プレ <5975> ★4-6月期(1Q)経常は3.1倍増益で着地
◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比3.1倍の70.4億円に急拡大して着地。主力の自動車用プレス部品や冷凍冷蔵車の受注が増加したことが収益を押し上げた。円安による為替差損益の改善も増益に大きく貢献した。上期計画の110億円に対する進捗率は64.0%に達しており、業績上振れが期待される。
日東電工 <6988> ★非開示だった上期税引き前は2.3倍増で2期ぶり最高益更新へ
◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比2.7倍の304億円に急拡大して着地。高性能スマートフォンの需要拡大を追い風に、光学フィルムの販売が好調だったほか、有機EL向けタッチパネル用透明導電性フィルムや製造工程用の保護フィルムなども大きく伸びた。併せて、非開示だった上期(4-9月)の同利益は前年同期比2.3倍の650億円を見込み、2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しを示した。
KYB <7242> ★今期税引き前を一転5%増益に上方修正
◆18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の146億円→198億円に35.6%上方修正。従来の22.6%減益予想から一転して5.0%増益見通しとなった。建設機械向け油圧機器の販売が好調で、売上が計画を上回ることが寄与。円安による採算改善や為替差益の発生なども利益を押し上げる。なお、前提為替レートは第2四半期以降1ドル=100円→110円に見直した。予想PERが17.1倍→12.0倍に急低下し、割安感が強まった。
伯東 <7433> ★上期経常を45%上方修正
◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.6倍の10.7億円に急拡大して着地。自動車電動化や工場省人化の進展を背景に、自動車・産業機械向け半導体の販売が好調だったことが寄与。業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の11億円→16億円に45.5%上方修正。増益率が44.0%増→2.1倍に拡大する見通しとなった。
株探ニュース