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【注目】今週の「妙味株」一本釣り! ─ 三井金属

三井金 <日足> 「株探」多機能チャートより

●三井金属 <5706>  【目標株価】550円(7日終値465円)

「極薄銅箔が収益牽引」

 三井金属鉱業 <5706> に注目したい。同社は非鉄大手。亜鉛精錬で国内トップのほか、極薄銅箔、自動車用ドアロックなどで高シェアを誇る。チリのカセロネス鉱山など金属事業の収益が改善していることに加え、電子材料部門が好調。18年3月期連結純利益は前期比7%増の200億円の予想。特に今期以降、極薄銅箔はスマートフォンでの需要の一段の拡大が期待でき、来期以降は連続2ケタ増益も見込まれている。

 同社株は非鉄市況に大きく左右されるが、足もとで銅価格が底堅く推移していることも評価材料だ。株価は上昇基調にあるが、今期予想連結PERは13倍前後と割安。ここから500円台での活躍を視野に一段高が期待できる。

●タケエイ <2151>  【目標株価】1300円(7日終値1074円)

「大型案件の廃棄物処理取扱量が順次増加へ」

 タケエイ <2151> は、建設関連産業廃棄物の中間処理、再資源化から最終処分までの一貫処理に強みを発揮している。同社の18年3月期の連結業績は売上高310億円(前期比10.8%増)、経常利益25億5000万円(同12.1%増)と2ケタの増収増益を見込んでいる。

 今期は、廃棄物処理・リサイクル関連事業で受注した工期の長い大型建設工事の進展により、秋以降廃棄物の取扱量が順次増加するものと想定される。また、これまで実施してきた既存工場の効率化・低コスト化の取り組みを継続するとともに、運搬業務では前倒しで人員増強を行う予定だ。

 また、廃棄物処理価格の交渉は順調に進んでおり、新価格で契約した工事現場が順次着工となることから、数量効果とともに価格効果も収益に対して寄与する期待がある。一方、再生可能エネルギー事業は、木質バイオマス発電施設2ヵ所がフル稼働することから、通年での収益寄与を見込んでいる。

 株価は、5月26日に1188円で年初来高値をつけて以降調整に転じたものの、6月16日に1053円で底打ちし、反転上昇をうかがうタイミングにある。

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