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【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落・2万円割れ、先物主導で売り優勢 (7月6日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  20061.68
高値  20078.88(09:02)
安値  19947.63(12:55)
大引け 19994.06(前日比 -87.57 、 -0.44% )

売買高  16億8308万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆3105億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反落、6月16日以来の2万円台割れで着地
 2.円安一服、北朝鮮リスク、米雇用統計を前に買い手控え
 3.米ハイテク株高も為替相場を横目にポジティブな影響は限られる
 4.先物主導の売り圧力が重荷となり、後場に入り一段安
 5.九州豪雨被害の拡大受け、建設セクターが買われる展開に

■東京市場概況

 休日明けの米国市場では、NYダウは1ドル安と3日ぶりに小反落。原油先物価格の大幅安を受けてエネルギー関連株が売られた。

 東京市場では終始軟調だった。やや売りに押される展開で始まった後、日経平均株価は下げ幅を広げ、後場に入り一段安で大引けも2万円大台を割り込んだ。

 6日の東京市場は、前日の米国株市場でハイテク株が買い戻されナスダック指数が反発した地合いを引き継ぎ、寄り付きこそ売り買い交錯の展開だったが、その後は売りをこなし切れずに下げ幅を広げた。外国為替市場で一時1ドル=113円を下回るなど円高への警戒感も買いを手控えさせた。北朝鮮をめぐる地政学リスクが意識され、先物主導の売り圧力が全体の重荷。7日の米雇用統計発表や同日から始まるG20首脳会談を前に、これを見極めたいとの思惑も働いた。九州の豪雨被害が深刻視されるなかで建設株が買われたが、全体相場への影響は限定的。後場に入ると先物主導でさらに下方圧力が強まり、日経平均は一時130円以上の下落となった。大引けにかけて下げ渋ったが、6月16日以来となる引け値での2万円大台割れ。東証1部の売買代金は2兆3000億円強と活況の目安とされる2兆円を8日連続で上回った。

 個別では、任天堂<7974>が軟調、良品計画<7453>は大幅安に売られた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも冴えない。薬王堂<3385>が急落、土木管理総合試験所<6171>、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス<3222>も大きく下げた。ジャパンディスプレイ<6740>が下落、芦森工業<3526>も利食い売りに押された。マネーパートナーズグループ<8732>も安い。
 半面、ニコン<7731>が高く、SUMCO<3436>、NTT<9432>もしっかり。鹿島<1812>が大きく買われ、若築建設<1888>も値を飛ばした。イー・ガーディアン<6050>、東京鉄鋼<5445>が値を飛ばしている。アスクル<2678>が物色人気となったほか、石川製作所<6208>も買いが優勢だった。サカタのタネ<1377>、九電工<1959>も上昇した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はニコン <7731> 、武田 <4502> 、日産化 <4021> 、イオン <8267> 、鹿島 <1812> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約10円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ダイキン <6367> 、信越化 <4063> 、ユニファミマ <8028> 、東エレク <8035> 。押し下げ効果は約42円。

 東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)建設業、(2)水産・農林業、(3)鉄鋼、(4)精密機器、(5)サービス業。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)ゴム製品、(4)パルプ・紙、(5)機械。

■個別材料株

△若築建 <1888>
 九州豪雨で建設関連株が買われる。
△コシダカHD <2157>
 今期最高益予想を8%上乗せ、配当も2円増額。
△アスクル <2678>
 「セブン&アイと通販強化で提携」と報道。
△ラクトJ <3139> [東証2]
 今期経常を41%増益・最高益に上方修正。
△川口化 <4361> [東証2]
 今期経常を35%上方修正。
△ハリマ化成G <4410>
 「中国事業を拡充」と報道。
△C&R <4763>
 3-5月期(1Q)経常は81%増益で着地。
△アドベンチャ <6030> [東証M]
 IATA公認代理店資格を取得。
△アジア航測 <9233> [東証2]
 トヨタとの共同出願特許が公開される。
△キユソ流通 <9369>
 上期経常は一転6%増益で上振れ着地。

▲デジアド <4772> [JQG]
 東証が信用規制。
▲良品計画 <7453>
 3-5月期(1Q)経常は1%増益と伸び率低調。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)C&R <4763> 、(2)キムラタン <8107> 、(3)ジンズメイト <7448> 、(4)太平発 <8835> 、(5)若築建 <1888> 、(6)東京鉄 <5445> 、(7)トーセ <4728> 、(8)エコナック <3521> 、(9)イーガーディ <6050> 、(10)ミマキエンジ <6638> 。
 値下がり率上位10傑は(1)タカタ <7312> 、(2)薬王堂 <3385> 、(3)アルビス <7475> 、(4)USMH <3222> 、(5)Sサイエンス <5721> 、(6)東京個別 <4745> 、(7)土木管理 <6171> 、(8)ランド <8918> 、(9)良品計画 <7453> 、(10)ウエルシア <3141> 。

【大引け】

 日経平均は前日比87.57円(0.44%)安の1万9994.06円。TOPIXは前日比3.10(0.19%)安の1615.53。出来高は概算で16億8308万株。値上がり銘柄数は861、値下がり銘柄数は1006となった。日経ジャスダック平均は3259.46円(4.28円高)。

[2017年7月6日]

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