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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ゼンリン、クルーズ、ハイデ日高

ゼンリン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ゼンリン <9474>  3,240円  +65 円 (+2.1%)  本日終値
 ゼンリン<9474>が反発に転じたほか、構造計画研究所<4748>が小幅ながら続伸、イー・ガーディアン<6050>は7%高に買われるなど人工知能(AI)関連の一角が買いを集めた。前日の米国株市場では画像処理半導体大手のエヌビディアが反発に転じ、半導体関連株の戻り相場を牽引した。同社は同日にAI技術の開発で中国ネット検索最大手の百度と包括提携することを発表し耳目を集めた。東京市場でもエヌビディア関連株の一角に連想買いが入っている。ゼンリンは高精度デジタルマップでエヌビディアと提携、また、構造計画は出資企業がエヌビディアのGPU製品を活用したソリューションを提供している。

■クルーズ <2138>  2,783円  +47 円 (+1.7%)  本日終値
 クルーズ<2138>が続伸。この日、新たなファストファッション通販サイト「SHOPZONEbyCROOZ」をリリースすると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「SHOPZONEbyCROOZ」は、30代を中心とした女性をターゲットとし、「FABIA」など上質なカジュアルを中心とした幅広いジャンルのアイテムをまとめて購入できる点が特徴。また、各商品に設定されているTAG(タグ)機能を活用することで、ユーザーはより関連性の高い商品をスムーズに回遊することが可能という。同社では、新たな利用者層の獲得を通じて、コマース事業の業績拡大を図るとしている。

■ハイデイ日高 <7611>  2,904円  +43 円 (+1.5%)  本日終値
 ハイデイ日高<7611>が3日続伸し、連日の年初来高値更新となっている。5日の取引終了後に発表した6月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比2.1%増となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数が同1.5%増、客単価が同0.6%増とそれぞれ伸長したことが寄与した。なお、全店売上高は同5.2%増だった。

■東京センチュリー <8439>  4,710円  +60 円 (+1.3%)  本日終値
 東京センチュリー<8439>が続伸し連日の年初来高値更新となった。前日は、「FTSE Blossom Japan Index」の構成銘柄に採用されたことを手掛かりに大幅高となったが、この日は午前中に17年度の「二国間クレジット制度」にかかる案件に採択されたと発表しており、これが好材料視された。二国間クレジット制度は、途上国において優れた低炭素技術などの普及を通じてCO2(温室効果ガス)の削減を実現し、削減されたCO2産出量の一部を、日本の排出削減量として計上することを目指すための制度。今回、環境省およびその執行団体である地球環境センター(GEC)が募集した「平成29年度二国間クレジット制度資金支援事業のうち設備補助事業」について、同社が応募した「自動車部品工場への1.53MW屋根置き太陽光発電システムの導入」案件が採択。日本の金融・サービス企業がJCMの代表事業者を務める初めての選定事例となるとしている。

■イオンファンタジー <4343>  3,255円  +30 円 (+0.9%)  本日終値
 イオンファンタジー<4343>が続伸。5日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算で、売上高162億4800万円(前年同期比7.8%増)、営業利益5億1600万円(同2.5倍)、純利益1700万円(前年同期1億5400万円の赤字)と大幅営業増益となったことが好感された。5月まで、遊戯機械売上既存店伸び率が2015年9月から21カ月連続でプラスとなり好調を維持していることに加えて、商品売上既存店伸び率も2016年9月に31カ月ぶりにプラスへ転じ、その後も好調に推移するなど国内既存店が好調に推移した。一方、海外事業では積極出店による売上高の拡大が続いているほか、中国・ASEANともに損益が改善傾向にあり、これらが大幅営業増益に貢献した。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高690億円(前期比6.1%増)、営業利益42億円(同11.4%増)、最終利益19億円(同11.9%増)の従来見通しを据え置いた。

■フタバ産業 <7241>  1,044円  +9 円 (+0.9%)  本日終値
 5日、フタバ産業 <7241> が18年3月期の連結最終利益を従来予想の60億円→71.5億円に19.2%上方修正。増益率が24.8%増→48.8%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。過年度に減損処理した保有債券が償還されたことに伴い、償還益11.4億円を計上することが上振れの要因。

■マクニカ富士 <3132>  1,643円  +14 円 (+0.9%)  本日終値
 マクニカ・富士エレホールディングス<3132>が続伸。この日、ネットワーク機器やセキュリティ対策ソリューションを提供するグループ企業のマクニカネットワークスが、サイバー攻撃対策システムの開発などを行うS&J(東京都港区)と販売代理店契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回、マクニカネットワークスが1次代理店として提供を開始するS&Jの製品・サービス群は、ランサムウエアや標的型攻撃に代表される海外からの高度化されたサイバー攻撃への対策を実現するもの。S&Jの製品・サービス群はマクニカネットワークスの他の製品・サービスとの相乗効果が大きく、新規顧客開拓に貢献すると判断したようだ。

■薬王堂 <3385>  3,020円  -330 円 (-9.9%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 薬王堂<3385>が急落。同社は岩手を地盤に東北5県での小商圏で集中出店する独立系のドラッグストア。食品や衣料品など商品ラインアップの拡充により消費者ニーズを捉え、高水準に業績を伸ばしている。ただ、ここにきて売り上げの伸びが鈍化傾向にある。同社が5日取引終了後に発表した6月度の既存店売上高は前年同月比2.9%増とプラスを確保したが、伸び率については4月が8.4%増、5月が5.8%増と漸減傾向にあり、これが嫌気される格好となった。

■USMH <3222>  1,075円  -88 円 (-7.6%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス<3222>が続落。同社は5日取引終了後に、18年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業利益は27億2200万円(前年同期比25.2%減)となり、上半期計画70億円に対する進捗率は38.9%にとどまった。営業収益は1713億9600万円(同1.1%増)で着地。生鮮品の相場変動や競争環境の変化などで売り上げが伸び悩んだほか、利益面では人件費を中心に経費支出が相対的に増加したことが影響した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■良品計画 <7453>  27,160円  -1,580 円 (-5.5%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 良品計画 <7453> が急反落。同社は5日に決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比0.8%増の115億円で着地した。増益を確保したものの伸び率が低調だったことや、前日好決算を先取りする買いが先行していたことなどから売りが膨らんでいる。国内を中心に生活雑貨の販売が好調で2ケタ増収を達成したものの、円高の影響で調達コストが膨らんだほか、人件費や配送費が増加したことなどが経常利益の伸びを抑えた。上期計画の210億円に対する進捗率は54.9%に達したものの、5年平均の61.1%を下回った。

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