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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ドリコム、コシダカHD、イオン

ドリコム <日足> 「株探」多機能チャートより
■ドリコム <3793>  2,359円  +124 円 (+5.6%)  11:30現在
 ドリコム<3793>が大幅続伸。同社が開発を担当し、ソニーグループのスマートフォンゲーム開発会社フォワードワークスが4日に配信を開始したスマホ向けゴルフゲーム「みんゴル」が、AppStoreに続いて、6日朝のGooglePlayの無料ゲームランキングでも首位を獲得しており、滑り出し好調が引き続き買い材料視されている。「みんゴル」は、プレイステーションを代表する作品の1つで、世界シリーズ累計実売本数1400万本を超える国民的ゴルフゲーム「みんなのGOLF」シリーズのスマホ向けゴルフゲーム。事前登録者数が40万人を超えていたこともあり、出足好調は想定されていたが、期待通りの強さを発揮している。

■コシダカHD <2157>  3,015円  +118 円 (+4.1%)  11:30現在
 5日、コシダカホールディングス <2157> が17年8月期の連結経常利益を従来予想の55.1億円→59.4億円に7.7%上方修正。増益率が17.5%増→26.5%増に拡大し、従来の15期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。女性向けフィットネスクラブ「カーブス」を中心に業績が好調に推移する中、カラオケ店の運営適正化による採算改善や新店効果などが利益を押し上げる。併せて、創業50周年記念配当2円を実施する形で、今期の年間配当を従来計画の34円→36円に増額修正したことも支援材料となった。

■サカタのタネ <1377>  3,705円  +115 円 (+3.2%)  11:30現在
 サカタのタネ<1377>が大幅高で4連騰、4月4日につけた3670円を払拭し約3カ月ぶりに新高値に買われた。同社は中国向けニンジン種子や北米向けブロッコリーの種子など海外での種子販売が好調に推移しており、17年5月期業績について、会社側では営業利益段階で4.3%減の70億円を見込むが上振れ期待が高まっている。営業利益は第3四半期時点で76億4700万円と通期計画を既に超過した状態にある。決算発表は13日に予定されており、それを先取りする買いが勢いを増した。

■ゼンリン <9474>  3,260円  +85 円 (+2.7%)  11:30現在
 ゼンリン<9474>が反発に転じたほか、構造計画研究所<4748>が小幅ながら続伸、イー・ガーディアン<6050>は大幅高に買われるなど人工知能(AI)関連の一角が買いを集めている。前日の米国株市場では画像処理半導体大手のエヌビディアが反発に転じ、半導体関連株の戻り相場を牽引した。同社は同日にAI技術の開発で中国ネット検索最大手の百度と包括提携することを発表し耳目を集めた。東京市場でもエヌビディア関連株の一角に連想買いが入っている。ゼンリンは高精度デジタルマップでエヌビディアと提携、また、構造計画は出資企業がエヌビディアのGPU製品を活用したソリューションを提供している。

■イオン <8267>  1,736.5円  +41 円 (+2.4%)  11:30現在
 イオン<8267>が反発。同社が5日取引終了後に発表した18年2月期の第1四半期(3~5月)連結決算では、売上高にあたる営業収益が2兆681億1400万円(前年同期比1.1%増)と増収を確保し、営業利益は366億3400万円(同11.4%増)、最終損益は36億7900万円の黒字(前年同期62億5400万円の赤字)と回復色をみせた。合理化効果などにより傘下の総合スーパーの赤字が縮小したほか、ドラッグストアが収益に貢献、不動産売却益なども寄与したことで、最終損益は第1四半期としては2年ぶりの黒字転換となりこれを評価する買いが優勢となった。

■クルーズ <2138>  2,795円  +59 円 (+2.2%)  11:30現在
 クルーズ<2138>が続伸。この日、新たなファストファッション通販サイト「SHOPZONEbyCROOZ」をリリースすると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。「SHOPZONEbyCROOZ」は、30代を中心とした女性をターゲットとし、「FABIA」など上質なカジュアルを中心とした幅広いジャンルのアイテムをまとめて購入できる点が特徴。また、各商品に設定されているTAG(タグ)機能を活用することで、ユーザーはより関連性の高い商品をスムーズに回遊することが可能という。同社では、新たな利用者層の獲得を通じて、コマース事業の業績拡大を図るとしている。

■東京センチュリー <8439>  4,725円  +75 円 (+1.6%)  11:30現在
 東京センチュリー<8439>が続伸し連日の年初来高値更新となっている。前日は、「FTSE Blossom Japan Index」の構成銘柄に採用されたことを手掛かりに大幅高となったが、この日は午前中に17年度の「二国間クレジット制度」にかかる案件に採択されたと発表しており、これが好材料視されている。二国間クレジット制度は、途上国において優れた低炭素技術などの普及を通じてCO2(温室効果ガス)の削減を実現し、削減されたCO2産出量の一部を、日本の排出削減量として計上することを目指すための制度。今回、環境省およびその執行団体である地球環境センター(GEC)が募集した「平成29年度二国間クレジット制度資金支援事業のうち設備補助事業」について、同社が応募した「自動車部品工場への1.53MW屋根置き太陽光発電システムの導入」案件が採択。日本の金融・サービス企業がJCMの代表事業者を務める初めての選定事例となるとしている。

■キユーソー流通システム <9369>  2,694円  +39 円 (+1.5%)  11:30現在
 5日、キユーソー流通システム <9369> が決算を発表。17年11月期上期(16年12月-17年5月)の連結経常利益が前年同期比5.6%増の24億円に伸び、従来の6.7%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。既存取引が減少したものの、食品メーカー向け共同物流やコンビニなどの流通業向け専用物流の受託が伸び、増収を確保したことが寄与。運送業務の合理化改善や保管の効率化を進めたことも一転増益に貢献した。

■フタバ産業 <7241>  1,044円  +9 円 (+0.9%)  11:30現在
 5日、フタバ産業 <7241> が18年3月期の連結最終利益を従来予想の60億円→71.5億円に19.2%上方修正。増益率が24.8%増→48.8%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。過年度に減損処理した保有債券が償還されたことに伴い、償還益11.4億円を計上することが上振れの要因。

■ジンズ <3046>  6,130円  +10 円 (+0.2%)  11:30現在
 ジンズ<3046>はしっかり。5日の取引終了後に発表した6月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比3.4%増と10カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。6月は引き続き客数が伸長していることに加えて、さまざまな色味や濃淡のバリエーションを取り揃えたカラーレンズやJINS SCREEENへのカスタマイズといったオプションレンズが牽引したことで客単価も好調に推移し既存店売上高を押し上げた。

■神戸製鋼所 <5406>  1,209円  +1 円 (+0.1%)  11:30現在
 神戸製鋼所<5406>が売り物を吸収し小幅ながら11連騰。5日移動平均線を絡め急勾配の戻り相場にある。ここ同社株をはじめ鉄鋼株への買いが目立っている。世界的な景況感の回復に加えて鋼材の値上げ期待が背景にあるほか、PBRの割安感が際立っていることが背景。また、同社の場合は、建機事業の収益改善が株価のポジティブ材料としてマーケットで認知されている。18年3月期経常損益は前期の赤字から急改善、500億円の黒字化を見込んでいるが、値上げ効果から一段の上振れも期待される状況。

■USMH <3222>  1,079円  -84 円 (-7.2%)  11:30現在  東証1部 下落率5位
 ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス<3222>が続落している。同社は5日取引終了後に、18年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業利益は27億2200万円(前年同期比25.2%減)となり、上半期計画70億円に対する進捗率は38.9%にとどまった。営業収益は1713億9600万円(同1.1%増)で着地。生鮮品の相場変動や競争環境の変化などで売り上げが伸び悩んだほか、利益面では人件費を中心に経費支出が相対的に増加したことが影響した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■ジャパンディスプレイ <6740>  211円  -10 円 (-4.5%)  11:30現在
 ジャパンディスプレイ<6740>が反落している。SMBC日興証券が5日付で投資判断を「2」から「3」とし、目標株価を280円から170円へ引き下げたことが弱材料視されているようだ。同証券では、各種電子デバイスで需給タイト感が続いているのに反して、スマートフォン向け中小型LTPS液晶パネルは大きな調整局面を迎えており、同社業績は会社計画を下回るリスクが拡大しているとして、18年3月期営業損益予想を380億円の黒字から380億円の赤字へ、19年3月期を同580億円の黒字から130億円の赤字へ下方修正した。また、こうした外部環境の逆風に加えて、内部の混乱が厳しさに拍車をかけるとしており、前回予想時と比べ外部要因、内部要因ともに悪化した印象としている。

■良品計画 <7453>  27,500円  -1,240 円 (-4.3%)  11:30現在
 良品計画 <7453> が急反落。同社は5日に決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比0.8%増の115億円で着地した。増益を確保したものの伸び率が低調だったことや、前日好決算を先取りする買いが先行していたことなどから売りが膨らんでいる。国内を中心に生活雑貨の販売が好調で2ケタ増収を達成したものの、円高の影響で調達コストが膨らんだほか、人件費や配送費が増加したことなどが経常利益の伸びを抑えた。上期計画の210億円に対する進捗率は54.9%に達したものの、5年平均の61.1%を下回った。

■不二越 <6474>  625円  -27 円 (-4.1%)  11:30現在
 不二越<6474>は、前日に好調な業績を発表したものの、利益確定売りが出て大幅反落となっている。同社は5日取引終了後、17年11月期第2四半期累計(16年12月~17年5月)の連結決算を発表した。売上高は1144億8500万円(前年同期比7.8%増)、営業利益は77億2300万円(同19.8%増)、最終利益は46億4700万円(同71.8%増)だった。機械工具事業は、自動車向けの工作機械の需要は低調に推移したものの、自動車分野向けのロボットが好調だったことに加え、産業機械・電機・電子向けを中心にロボットが大きく伸長した。部品事業は、自動車・建設機械向けの需要が回復・拡大傾向にあり、ベアリング、カーコントロールバルブ、油圧モータなどの需要が拡大し、操業度の改善に加え、コスト改善、内製拡大の効果も寄与している。なお、業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高2300億円(前期比8.8%増)、営業利益160億円(同43.6%増)、最終利益90億円(同2.3倍)を見込んでいる。

■アジア航測 <9233>  643円  +100 円 (+18.4%) ストップ高   11:30現在
 アジア航測<9233>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。トヨタ自動車<7203>と共同出願していた「ナビ情報提供システムおよびナビ情報提供装置」に関する特許について、この日に公開されたことが材料視されているもよう。また、同社は5日に、ドローンによる写真測量のためのクラウド型3Dモデリングサービスを今月上旬にも開始すると発表しており、これも買い手掛かりとなっているようだ。

●ストップ高銘柄
 ビーマップ <4316>  884円  +150 円 (+20.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アイ・ピー・エス <4335>  1,015円  +150 円 (+17.3%) ストップ高   11:30現在
 パスポート <7577>  740円  +100 円 (+15.6%) ストップ高   11:30現在
 ジーンズメイト <7448>  765円  +100 円 (+15.0%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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